退屈な日曜日の午後のことなんか
2007年11月4日
深い夜を横切ると、秋の風が正面から身体を押し止めようとする。少し足早になると、自分の影が揺らめいてはまとわり付こうとする。ちょうど昔話のように。少し酔っているせいなのだろうか、悲しみに寄り添って歩いていると、街灯の明るさに涙が少し。暖かい場所はその橙色のわずか20ワットほど、半径1メートル程の場所。それでも、その暖かさを持ち帰れない歯痒さに、連れ去れない臆病さに、そして立ち止まれないと思うと、また涙が少し。
あれほど待ち遠しかった休日も、ただ時間をやり過ごしただけで、海月を見ているような。海に浮かぶ月、月よりも美しく、そして月ではない月、そんな日々がまた始まるのかと思うと、いったい何をボクたちは持ち帰り、連れ去れるのだろうか、なんて思う19時、ひとりの部屋。
無為に過すことは、それほど罪でもなければ悪いことでもない、と思う。まだ夢を見ることのできた頃、防波堤で海月をいつも見ていた。ただ見ていた。昼よりも夜のほうが好きだったし、太陽よりも月のほうが、朝日よりも夕日のほうが、好きだった。夜が身体を四方八方から押し止めていて動けなくするような感覚とか、闇が身体にまとわりつくような感覚が、好きだった。でも、それは悲しみではなくて、今のような悲しみではなくて、慰安というような安らぎの感覚だったように思う。
今はというと、夢も見ることができなければ、安らぐ場所もないのだと思うと、そして結局はひとりぼっちだと思うと、また涙が少し。
さてと。
遠く遠く海へと下る 忍ぶ川のほとりを歩き
果ての街にたどり着くころ 空の色が悲しく見える
振り返る故郷は 遥か遠くなる
柔らかな胸に抱かれてみたい Ah 君を見ました
月見る花に 泣けてきました 嗚呼…
「月」桑田圭祐
おはようございます。
雨になるという予報ですね。
>衣…父さんへ
う~ん、孤独は好きですよ。こうしていることはそんなに苦にはならなかったり。でも、孤立するのは少し、かなあ、なんて思っています。
後悔もするかなあ、それは仕方ないことだと思ったり。
一直の朝も寒くなりましたね。工場の中の変な暖かさが恋しかったり。
>オーリーさんへ
セントファーレって、何も無かったり?
豊橋は、あ、そっかそんなのがあったのか。前日、土曜日に豊橋公園に行ったり、市役所13階展望台に行ったりしたのだけれど。
日曜日は、あまり出歩かないかなあ。出歩くのなら土曜日だったりします。
えっと、そうですねえ、夜歩くのは好きだったり、雨の日も好きだったりね。
「月」にそんな思い出があったのですか。ボクは、最近聞いて。それも山崎まさよりがカバーしてるやつで…。
なんてか、ま、そのアルバムの中でも、この曲がイチバン良かったかなあ、って思ったんです。
一直、そして土曜出勤と、少し重苦しい朝だったかもしれませんね。んでも、もうすぐ冬休みだし。あとひと月半だけれど…。
>ウエちゃんさんへ
おひさしぶりです。
もう半年ですか。早いですね。
記事として、あらてめてコメントへの返事をしたいと思います。
ごめんなさい。
上の長い文章、名前抜けてました。
こんばんは。
早いもので、初めて田原の地を踏んだあの日から間もなく半年。
私は延長の道を選ばずに、あと10日程で満了する事にしました。
やっぱり疲れましたね…。
一番不安だった身体の痛みや疲れには、始めのうち確かにとまどいましたが、いつの間にか慣れていました。
でも、心の疲れは慣れる事無く、蓄積、増幅していきました。
この会社のシステム、特に人の使い方という物には色々と疑問は感じましたが、大企業なんてどこもそんな物なんでしょう。
でも、この巨大な職場で初めて接した大勢の『人』という物に対する違和感やストレスは予想以上の物でした。
そして、それは期間従業員の人達に感じる事よりも、圧倒的に社員の人達から受けた物の方が大きかった様に思います。
モラル、礼儀、デリカシー、そして思いやりなんていう、大人、それも一流企業の社会人なら当然持ち合わせているものだろうと思っていた物が、この工場では全く必要とされていない事に、少なからずショックを受けました。
生産現場の最前線で、そんな物は必要ないのかもしれません。また、そんな物ない方がラクで働きやすいという考え方も『あり』なんだろうとも思います。
でも、私にはラクには感じられず、なので、これで失礼します。
それだけの事です。
とにかく、6ヶ月の契約という約束は、大人として果たそう。
その思いだけで、ここ数ヵ月頑張ってきた気がします。
同じストレスで疲弊するなら、もっと違う事で疲れる方向を選ぼう。そう思いました。
これからもトヨタで頑張っていかれる方達には、本当にエラそうに受け取られる書き方をしてしまい申し訳ありません。
もちろん私自身も、この半年で得た物も多くありました。
頑張り抜けた事で、自信を得る事も出来ました。
その事は本当に感謝しています。
管理人さん、そしてトヨタで働く皆さん、これからもお身体に気をつけて頑張って下さい。
心から応援しています。
これからもこのブログを拝見して、またおじゃまさせて頂きたいと思っています。
こんばんは。
戦士には束の間の休息でしたね。
さて、今日も天気が良かったので、早い時間に洗濯を済ませ、いざ田原へ…
初めてのセントファーレをぶらつき、同じだった班の人(工程が変更になったので、班も変えられました)に電話をすると、これから豊橋へ買い物へ行くとの事。
一緒に街へ出向き、買い物に付き合っている間、自分は広小路でやっていた大道芸を眺めたりして、再び夕刻の渥美線で寮へ帰ってきました。
明日からは再び一直ですが、土曜日はまた臨時出勤ですね。
新しい工程は…ええ、あまり頭を使う工程ではなかったのですが、「基礎」を流す工程なので遅れてはいけないらしく、かなり慌ただしいです。
追記;闇は全てを覆ってしまうので好きです。
特に二直終了後の誰も居ない北バス乗り場とか…
そんなところで、自分も哀しみを噛み締めております。
桑田佳佑の月は、当時19歳だった自分が、10代最後のバイク旅行と称して、東京から知人宅の福岡までほぼ下道だけで行った時に、入店したコンビニというコンビニの有線で流れていて、ヘルメットの中で涙ながらに口ずさんだ、忘れられない曲です。
孤独に打ち勝つ勇気も無く、自分の魂の在り処を怨むだけ…歩いてきた途を悔やむ事でも無いけれど、明日はどうして生きようか?…
今晩は!明日は一直ですが…何故か眠る気にはなれず…ちび酒してます呑めば哀しくなるのは判っているのに…