トヨタの発展が国益に反映しないということ
2008年2月17日
もうすでにいろいろなところに書かれていると思うのだけれど、そのいろいろ(出版物なりネット上のもの)を読まないで書くのもなんだけれど…。
ようするに
○トヨタ生産方式(TPS)
(1)
→標準化
→→自分らしさの崩壊
→→→崩壊を食い止めるための「カイゼン」「カンコツ」なんてこと
(2)
→ムダの排除とか、行動の市場原理化
→→思想行動の画一化、イデオロギーでの拘束
→→→人間性崩壊防止のための「期間工」投入方式
〈3〉
↓
↓→日本の崩壊
→→教育の実業化、職業に特化した教育(トヨタ学園とか)
→→→文化、アイデンティティの崩壊
なんてこと考えたのだけれど、こういう感じでトヨタ方式が絶対みたいなことになると、教育現場にも導入されて、そうなると、いよいよダメダメになるのかもしれないね。
グローバリゼーションなんてことが言われて、そのためには共通化や標準化なんてことは大切のように思われがちなんだけれど、そうすべきことと、捨ててはいけないことをキチンと分けないと、危険なんだろうと考えたり。
敗戦後以降、かなりのものを捨ててきた国ではあるのだけれど、ポストエコノミックウオーでは国さえも捨てかねない勢いだから…。ま、国敗れてトヨタあり、ってことか。
>combiさんへ
お久しぶりです。
そういうことがあるんですね。
全てそういった基準で行なっているのでしょうね。
ま、全ては利益のために、ということで、その中には地球滅亡ということも含まれている、というか、もう考えることも出来ないのかもしれませんね。余裕もないのかも。
>大河原邦男ファンさんへ
アニメとかはかなり組織的に製作されてはいますけれど、ま、どうなんだろう、そのアニメを見てないから分からないけれど、不死身というのは、これまた人間のテーマだったりしてるのかな。
この前、
「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」というDVDを見た。
このアニメに出てくるATという使い捨てのロボットは
「究極の大河原邦男デザイン」とも呼ばれている。
あらすじは、「死なない兵士」の存在を信じる将校たちが、
主人公を過酷な戦場に転々とさせる、という話だ。
漫画家は本当に会社とか組織とかが大嫌いなんだなあと改めて思った。
漫画家が一番人間らしいのかも。
トヨタが世界中に車をバラ撒いて儲かるのにはワケがあるのです。
法律が規定してない項目のものは、全て省き装着しないのですよ。
途上国なんて、車関係の法律はないに等しいところばかりですからね、もうやりたい放題です。
一例をあげれば、シートベルトですね。
ヨーロッパ車なんかは、折りたたみ式座席を含め、定員分のシートベルトはほぼ、必ずといってよいほど装着されています。
しかし、トヨタは、固定式のシートにもかかわらず全く装着されてない車両が結構あります。これ、ユーザーの命と引き換えにコストダウンしているということに繋がるんですが、コストダウン命・金儲け第一の守銭奴トヨタにはわからなくなっているのでしょうな。
世界中のユーザーもトヨタが考えているほどバカばかりではありませんから、そのうち必ずやしっぺ返しが来ることでしょう。
法律以前に、企業理念の違いが明確に出ていることについて一例をあげさせてもらいました。
ちなみに、朝鮮車でさえ、定員分のシートベルトが装着されていたことを付け加えておきます。まぁ、きちんと基準を満たしたものが生産されているかどうかは別問題ですが、ないよりはいいでしょう。
>渡久米さんへ
そうですね、トヨタという企業とそこで働いている人というのは、別に考えないと…。
現場の人もトヨタという企業への不満は抱えているようですし、TPSの被害者でしょうね。
教育現場には既に市場原理が投入されていて、高品質の生徒を製造することを目標としているようです。大学進学率とか良い大学と言われるところへの入学者数とかね。
そして儲からないようなことは止めてしまう。コストも出来るだけ抑える、「ゆとり」と言いながらムダをずいぶん排除してきたのが、ま、教育でしょうね。
>稀さんへ
そうですねえ、企業というなんだか実態の見えないものだけ(例えば株主だったりする場合もあるでしょうが)が、儲かっているのでしょうね。
そして消費者の問題でもあったりするとボクは思っています。
でも、日本国内だけの問題でもなくなってきているので、結局ブランドは死なない、ということになるのかなあ、なんて思っています。
>北斗星さんへ
20年、かもしれないですね。いくら海外生産率を上げても、例えば中国産の自動車のコストパフォーマンスが上昇すれば、中国人もそちらを買うでしょうからね。
日曜日は車を運転できないとか、ひとりでの乗車を禁止しているとかなんて国もあって、そろそろ全世界的になるかもしれないし、おっしゃる通りそろそろ石油も枯渇するだろうし…。
ま、電気自動車への転換というのもありますが、きっと「一部の持ち物」になるのでしょうね。
>渡久米さんへ
ま、そんでも人間らしさってのは、あまり役に立たないのもこの国の仕組みになってしまっていて…。
そして「金」や「身分」が一番強い世の中にあっては、カードも作れない状態だったりするのだけれど…。
>トウチュウさんへ
派遣法と、税制優遇ってのがありますよね。結局大企業が儲かるようにして、国が衰退するようにしてしまったのは、政治的都合とかメンツなんて、かなり小さい理由なんだろうけれど…。
被応援者率が50%なんて企業ですからね。
>さといもさんへ
さといもさんも農業をしますか?
そういうことですよ。トヨタが無くなる、そこから排出される失業者をどうするかということなんで、23万人、もっと多くなるでしょうね、その失業者が農業従事者になると、そりゃ一大農業地帯が出来るでしょうけれどね。
挙母という駅や神社は残っているのかな。ま、豊田市も合併で広くなったから、農業従事者率も上がっているのかな。
ま、依存率の問題だったりするのですが、豊田市の税収がどれだけトヨタによっているかで、自動車産業没後の財政不安ってのは違ってくるのでしょうしね。
自給率の問題もあることだし、そろそろ農業にも着手するのかな、トヨタ。
豊田市から自動車産業がなくなったらどうなるか?
私はそれほど悲観的にならなくてよいと思っています。
なぜなら
大都市に近い
農業がそこそこ強い
からです。
豊田市は国内屈指の工業都市ではありますが農業に関してもそこそこの規模があるのですよ。
トヨタが進出する迄は養蚕が主な産業だったみたいいだし。
トヨタの利益が跳ね上がったのなんてここ10年程度の話し。
つまり、派遣解禁になったから。
期間工無しじゃ工場一つ回せないアホ企業乙www
「おごれる者は久しからず」
「期間工をバカにしてる一部社員よ、今の好景気がいつまでも続くと思うなよ。トヨタは義理も人情もない会社だ。社員とて、不要になったら、あっけなく切り捨てるぞ。単純作業の繰り返しで、安定した給料をもらって、『人間が生きる』という根源的な意味を考えず思考停止状態で生きてるお前らより、立場は弱くとも、収入は少なくとも、人間としての総合的な力は、絶対に俺たちの方が勝っている!」と俺は思ってます。(^^;)
すべての期間従業員たちに、幸あれ!!
「盛者必滅」。
半世紀前、繁栄を謳歌した夕張で、今の夕張の姿を想像した人はいなかったでしょう。石炭資源は必ず枯渇するなんてことは、わかりきっていたのに…。
車も同じだと思いますよ。少子高齢化で、車を作る人も乗る人も減少。石油は高値安定のまま、自家用車は一部の金持ちだけしか持てず、あるいは温暖化防止のため、商用車以外制限されるかもしれない(そうなると、日野の方が生き残ってたりして…)。輸出も見通しは暗いし。
トヨタの成長も、ここ20年くらいでしょう。自動車会社としては、今が最盛期だと思いますよ。だからこそ、ロボット開発なんかに手を出してるのかも?
でも、トヨタが衰退したら、愛知県はどうなるんでしょうかね?夕張みたいになるのでしょうか?
なぜ・・・?
国益に反映しないか?
それは・・
きっと・・・トヨタだけがいいと思う生産方式だからです。
数多くの下請けの会社はやはり大量生産したいのです・・・しかしトヨタは大量には買ってくれないのです。
トヨタ生産方式があるから。
看板方式は必要なものを必要なだけ・・・部品会社は泣いています。
沢山作るといったり・・・台数制限したり・・・。
振りまわされる従業員と下請け会社・・・。
昔の士農工商みたいですね。
身分差別というか・・・なんというか。
上さえ良ければあとはどうでもいい・・・てな感じですね。
俺たちはたまたま、戦争も飢えもない時代に生まれ育った。しかし50年後はどうだろう。
50年後、例えば日本がどこかの植民地となり、日本語が公用語でなくなったとしても、トヨタ自動車だけは生き残っているような気が……。相変わらずコンベアだけは回っているような気が、…しないでもない。
トヨタが莫大な利益を生み出してる影で、下うけ孫うけ中小企業など、どれだけたくさんの人たちが泣いているだろう。
トヨタで期間工したぉかげで、貯金できたけど、職場の人たちは、いい人が多いけど…、トヨタという会社は嫌いです。
トヨタトヨタと、もてはやすことのバカらしさに、早く世の人間たちは気づいてほしい。
管理人さんが書いてるように、教育現場にトヨタ方式が取り入れられるようになったら、この国は終わりです。
効率・経済性最優先のトヨタ式教育で育った人間に、弱い立場にいる人の心がわかるわけがない。そういう人間こそが、下うけ企業に無理な経費削減を押しつけ、自分たちは莫大な利益を手にしてすました顔をしていられるのでしょう。
と、トヨタばかりが悪いみたいに書いてしまいましたが、やはり一番悪いのは国だと思ってます。