「非正規雇用にも光を!」かあ・・・

どうなんだろうね、細かいことなんだけれど、こういう表現ってのは当事者たちには「イラ」っとくるんじゃないかと思っているのだけれど。
「非正規雇用に光を!」なら分かるけれど「にも」ってのは、ま、これを書いている労働組合の方たちは正規雇用で燦々と光りが当たっているので「ま、あいつらにも分け前を」なんてことなのかもしれないけれど。(そういうつもりではないのは分かっていますけれど)
それは良いとして、「9年問題」だけのことではなくて、労働者が物扱いされている状態は労働という概念がうまれた時から存在していたと思うし、「人を!人材を!労働者を!物のようにクーリングオフという言葉で右から左に扱っている」と大げさに書かなくても、労働力は物のように扱われて久しいのだしね。労働ダンピングなんて言葉もあるし、労働力市場なんてこともね。
非正規雇用にも光を! 製造業派遣「正規雇用逃れ」への指導を強化 厚生省 – 全トヨタ労働組合(ATU)
トヨタ自動車なんてのも、生産調整として期間従業員が存在するわけだし、そのことを納得してボクたちは働いてきたのだけれど、それでも非正規だからという理由で「光」が当たらなかったし、期間工という理由で工程変更もままならないし、なによりも同一労働同一賃金ではないのだから、同じではない、ということは人として扱ってない、と言われてもしかたないと思うのだけれど。
というか、もっと狡猾に「JOIN3」とか「期間従業員をダイハツへ期間工として斡旋」なんて、まるで「素晴らしいこと」のように本質のすり替えを行うんだから、さすがなんて思ったり。ま、それでも「仕事があるだけでもありがたい」という時代なのかもしれないけれど。
労働組合なんてものは労働者をそういった立場から解放するのが目的なのだろうけれど、もうそういう正義や倫理、権利なんてのは労働者、それも同じ職場にいる労働者に対して働きかけてくれるのではなくて、「組合費を払っている組合員」のため、というか「組合の組合のための組合員による闘争」なんてことで、ままごとみたいで、お遊戯会みたいで。
自民党総裁選みたいで、と言った方が良いのかもしれないね。
ということではなくて、こATUの記事を読んだときにムーディ勝山の「左から来たものを右に受け流すの歌」(だったっけ)が頭に浮かんで、クスクスしたってことなんだけれど。

右から右から何かが来てる
僕はそれを左へ受け流す
いきなりやって来た
右からやって来たふいにやって来た
右からやって来た
僕はそれを左へ受け流す
右から左へ受け流す
左から右へは受け流さない

ま、左から右には難しいんだよ、ってかなり深い歌なんだなあ、って、思っているんだけれど・・・。

3件のコメント

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    >まことさんへ
    そうですね。
    細かいところが出来ないと、何も出来ないってかんじしますもんね。豆じゃないと・・・。
    えっと、細かい部分の配慮、ってのは、人間関係、たぶん、女性に対しては、と、思ったりしています。
    >肝血管腫?さんへ
    そうですねえ。それがライン作業だったり・・・。そして三笠フーズだったり・・・。ま、得意ワザですね。

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    右から入って~左に流す~♪ある意味得意ワザかも。

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    「にも」って表現は彼らの本音を垣間見る瞬間です。
    こういった細かい部分の配慮こそ大事だと思うのですが。。。

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