国民総貧困時代 貧困について
国民総貧困時代。
ワーキングプアということが言われて数年になります。働いても働いても年収が200万円にも満たない人たち。何年働いても正社員として雇用されない、それどころか時給も上がらない、という人たちの増加。例えば時給700円で始まって数年働いても100円ほどしか上がらない、という職場も多いはずです。それは雇用問題というよりは人権問題だと思いますし、ここでも何度か書いてきました。
非正規労働者4割の時代
物質的な貧困、お金がない、物がない、食べるものがない、保険がない、という人たちが「改革」という名のもとに切り捨てられてきたのが、この国の悲劇の始まりだと感じています。非正規労働者が全労働者の4割にもなるというのが「異常」と感じられない人もいて、その悲劇を労働者側の責任だけにする人も現れる。
企業は利益だけを追求する。市場経済、資本主義というのはそういうものだ、と国民へメッセージを送るのは、企業だけではなくてマスコミもそうでした。
派遣社員という選択
派遣労働者という選択をしたことを自体が間違っている、なんて論調もるようです。しかし転職を煽っていたのもマスコミだったのではないですか?転職がさも「素晴らしい」ことのように。転職組が実は派遣という蜘蛛の糸に引っ掛かった例もあるでしょう。
あるいは派遣会社の社長が雇用や教育の政府審議会のメンバーでした。その公の場に登場して「派遣は素晴らしい」と語る。「派遣こそこれからの雇用のモデルケース」と言う。「派遣の品格」というドラマが制作されて、ヒーローが登場する。
その後押しもあって、さらに企業はその使命である利益追求だけに邁進する。「お金を儲けてはダメなのですか」なんて株屋も登場する。「お金で買えないものはない」なんていう人も登場する。企業は利益追求のためにコストカットを推し進める。
トヨタ自動車でもCCC21という法を作り、そして信者に唱えさせる、というようなことをする。人々は「そうだ」と盲従させられる。呪いをかけられて。
人よりも大切なもの
人よりも利益が大切だと、この国が教えてくれたのではないのですか?雇用が軽視されてきたのではないのですか。
特に2004年以降、企業がいざなぎ景気という未曽有の利益を上げている時期に、雇用は虐げられてきたのではないのですか。2兆円の利益を上げながら、非正規労働者の賃金を上げることをしませんでした。そして正規化をその利益に応じて行いませんでした。それは臆病経営者がいたからではないですか?
法律が非正規労働者に不都合なものに替えられたのではないのですか。派遣法、雇用保険法のように。
労働組合の不在
そして労働者を守ってくれるはずの労働組合も、労働者が軽視され蔑視されているのをすぐ近くで見ていながらも、知らん顔していたのです。
「仲間」と言いながら、その仲間が使い捨てられて救いの手を差し伸べていたとしても、いとも簡単に隠し持った鉈でその手を切り落としていたのではないのですか。
組合専従者は、実は会社役員だったのです。
非正規トレーダーの登場
会社は株主のものになりました。そしてその利益享受者する側、いわゆる株主の多様化というのが、利益分配を複雑なものにしてきました。
非正規労働者であって株主と言う人が多く出てきました。デイトレで儲けた、なんて人が多く出てきました。トヨタ期間従業員で稼いだ金でトヨタの株を買う、という人は、労働者としての利益を上げれば株主としての利益が下がる、というパラドクスが生じる。
国民総貧困時代への道順です。
労働観の変化
甘い汁を吸う人が増加していったのです。その甘い汁は、実は非正規労働者や中小企業という弱者から抽出されたものだったのです。テレビに出て「今月は20万ぐらいかな」なんてデイトレの利益を満面の笑顔でテレビカメラに向かって浮かべていた主婦の方もいました。
いえ、それら全てが悪いというのではありません。そして派遣労働者が期間工が、そういった非正規労働者の考え方が全て正しいと言っているのではありません。
何年も働いて「明日の食べるものもない」という状況にある、というのも疑問です。いくら派遣社員としての雇用だとしても。借金返済ということで派遣会社を選んだ人もいるでしょう。
借金返済のための労働
そういう人たちは数百万円の借金を返済するために、毎月ギリギリの生活だったのでしょう。その借金の原因にも問題があるはずです。
ギャンブルが原因だったかもしれません。そういう人の話のほうが多いように思います。そういった自己責任もあるでしょう。こうなることを想像できなかったということも問題かもしれません。
物質だけの貧困がこの国に蔓延しているのではないのです。物質だけならどうにかなるでしょう。23兆円を注ぎ込めば何かの効果はあるでしょう。
国民総貧困時代
でもね、精神の貧困、想像力の貧困が、蔓延した、というよりも、この国を蝕んでいるように思います。それが国民総貧困時代ということです。助け合おうとしない人たち、自己利益だけをまるで企業のようにコストとしてしか想像できない人たち、哀しみをイメージできない、苦しみをイメージできない、そして寒さや痛みを、今現実に隣人が味わっているというのに、責任論を、この時点で言う人たち。
イマジネーションの貧困、それがこの国の悲劇だと考えています。
それを救済するのは、国家予算なんかではなくて、ちょっとした意識だけだと思うのですが。


>隠れていた閲覧者Aさんへ
そうですねえ、7月試験だと合格者もまだいたのかもしれないですね。10月だと、どうなんでしょう、限りなく0に近かったのかも。
下の期間残党さんが指摘しているような感じかもしれませんね。
「登用あり」は「登用があるかもしれない」ということでしょうから…。
>まことさんへ
「風俗のチェンジ」ですかあ、そうですねえ、なんかそんな感じもしますね。雇用問題というか人権問題という場合のほうが多いのかもしれませんね。
まったく、地方はひどいもんですからね。時給600円台なんてのも当たり前だし、時給の日給月給の社員、ただ社会保険がついているだけ、というところも多いですからね。
それでも仕事がないからしかたない。県外に出ることのできる人は良いですけれど。ボクなども、夢も希望もないような、そんなところで生きています。
>期間残党さんへ
そうですか。それでも7月はまだ合格者がいたのでしょうね。10月、12月は、おっしゃられる通り満点でも無理かもしれませんね。
残業は0になると、かなりの収入ダウンですね。それに常昼体制になると。その前に期間従業員はいなくなるのかもしれませんが。
>入社試験10連敗さんへ
お金に釣られて派遣社員として県外に職を求めた人も多かったですよね。「40万円以上可」なんて曖昧な求人広告でしたし、その前払可なんてこともあったし。「自動車支給」なんて広告もありましたね。
それに引っ掛かる人も多かったのでしょう。そして実際は違っていた、なんて話も多かったし。
ま、いきなりこういうことが起きる、なんてことはないのでしょうね。原因はいろいろあるとしても…。雇用問題もそのひとつですしね。
管理人さん、こんばんは。
かつては日本は『1億総中流』と呼ばれてました。
しかし、現在は『1億総貧困』『1億総ワーキング・プア』という事態に陥ってます。
>何年も働いて「明日の食べるものもない」という状況にある、というのも疑問です。いくら派遣社員としての雇用だとしても。借金返済ということで派遣会社を選んだ人もいるでしょう。そういう人たちは数百万円の借金を返済するために、毎月ギリギリの生活だったのでしょう。その借金の原因にも問題があるはずです。
>ギャンブルが原因だったかもしれません。そういう人の話のほうが多いように思います。そういった自己責任もあるでしょう。こうなることを想像できなかったということも問題かもしれません。
確かにそうですね。自分が日研で日産にいた時の話ですが、同じ日研で一緒に働いてた同僚のツレが入社当初の前払い制度(派遣会社によくあるシステム)で、給与を前借りし過ぎて、給与明細を見て収入が少なくて悲鳴を出して夜逃げ。免許証偽造してサラ金から100万借金し、さらに付き合ってた彼女を風俗へ売ったそうです。
あとは、トヨタ期間従業員に来て誘惑に負けてギャンブル漬けになって「10万負けた」「貯金が無ぇ~」とか言ってる奴がよくいますね。(社員も)
満了後はパチンコで惨敗ですべての有り金を失った人も・・・
>その時期から派遣会社が飛躍的に利益を上げていきましたからね。1996年、97年頃からは、地方にも大小さまざまな派遣会社が出てきたような。
バブルが崩壊してから、「失われた10年」と呼ばれ始めた時代ですね。
その頃の主なニュースは、
1995年:阪神・淡路大地震、地下鉄サリン事件(オウム真理教)
1997年:酒鬼薔薇事件、山一證券経営破綻で廃業
2001年:小泉内閣、大阪池田小連続殺傷事件、9.11テロ
何故、この年号を取り上げたかというと、
1995年はオウム事件でテレビ放送規制が強まったこと、さらに『売国奴』の奥田碩がトヨタ自動車社長に就任。日本の世の中が変わった瞬間かも。
1997年の酒鬼薔薇事件の主犯は11年後のアキバ連続通り魔事件の加藤智大と同じ年代。『酒鬼薔薇』世代(1982.4.2~1983.4.1)。山一證券の廃業は11年後のリーマンブラザーズ破たんと通じるものがある。ちなみに自分は、高校の卒業試験で「山一證券はなぜ廃業に追い込まれのたか、原稿用紙にまとめろ」という問題がありました。翌1998年は不景気に・・・
2001年は格差社会の序章。9.11テロはアメリカがおかしくなった瞬間でもあった。
こうしてみると、今年の世界経済危機につながってるような気がする・・・
内の課では7月のテストで合格した人は8人中わずか1人でしたよ。
しかも、その1人は他の課のCLの息子だそうで課長、次長等から相当なゴリ押しがあったらしいです。
恐らく強力なコネが無い限り、筆記テスト、面接で満点を採っても現状では正社員登用は無いのでは?
話は変わりますが、今月からとうとう貴重な残業時間だった
QC活動や交通安全ミーティングがラインを1時間早く止めて行われるようになりました。
これで今月は完全に残業時間0です・・・
派遣社員は正社員のように休むことすら出来ません
自由な発言すら自らを守るためにしません。
意にそぐわなければ
「辞めさせろ」
代わりはいくらでもいる
厳しすぎる現実
まるで風俗のチェンジみたいな扱いです。
どう考えてもこの法律には無理があります
現在の自分の立場もそれと同じです。
正社員に嫌われたらおしまい
「はい、すいません」
ばかり。。。
卑屈になりそうな心をどうにか維持して
薬の量なんかも増えてます。
地方は名ばかり正社員
給料はバイトなみ
いっそ死んだほうが楽かと考えたり
ダメですね。。。
1月に予定されている登用試験の打診は、あきらかに形式的で、「誰も採れないよ」と言っているようでした。
10月の試験で合格した人はいるのでしょうか?通知は12月初めだとおもいますが。
7月の試験で合格した方はいるのでしょうか?いたとして、準社員にはなったものの、1月に正社員になれるのでしょうか?(内定?)取り消しになっていないでしょうか?
期間従業員募集要項には、「正社員登用あり」と確かにありました。