勇気というよりも矜持なのだろうね
2009年3月9日
今朝新聞を読んでいて、思わず泣けてしまった。
asahi.com(朝日新聞社):ホームレス歌人さん返信「連絡とる勇気、ありません」 – 社会
ホームレス歌人の記事を他人(ひと)事(ごと)のやうに読めども涙零(こぼ)しぬ
胸を病み医療保護受けドヤ街の柩(ひつぎ)のやうな一室に居る
「皆様の御厚意本当に、ありがたく思います。が、連絡をとる勇気は、今の私には、ありません。誠に、すみません。(寿町は、東京の山谷・大阪の釜ケ崎と並ぶ、ドヤ街です。)」
失業者支援法案が提出され、雇用保険法が改革される時期、あるいは生活保護や失業保険の拡大が言われ、そしてモラルハザードが語られる。
それらのことへの隠喩として読み取れることも出来るのだけれど、また選者や新聞社側の気分的な伏流として、認識されていないにしろ存在しているようにも取ることは出来るのだろうけれど、ここはホームレス歌人氏の「勇気」という「矜持」を見習いたいと思う。
我が上は語らぬ汝の上訊(き)かぬ梅の香に充つ夜の公園
この歌は選外だったそうだけれど、夜の梅園もだけれど、雨の梅園や時期を外れた梅園のことを考えさせられて、ボクには感動的だった。
青空の下で満開の花を見ることは幸せなことなのだろうけれど…。