ワークシェアリングは出来ません

トヨタ自動車はこういった状況においても昇給があるみたいですね。
さすが世界一の企業というか、まだ余裕があるのでしょうね。組合員平均7100円の定期昇給だそうです。
ワークシェアリングのことが、毎日新聞のサイトに出ていましたので、朝から読んでいました。
厳冬春闘:世界不況に揺れる労使/上 ワークシェアという名の賃下げ - 毎日jp(毎日新聞)
期間従業員の雇用が守られたとしても、毎日掃除や草むしりをするような仕事ばかりだと、苦痛だろうと思うのですが。ワークシェアリング地獄、なんてことになるのだろうと思っています。
そのことは正社員も同じことで、現在トヨタが行っている時短によるワークシェアリングも、計画停止や休業日という仕事がない日にも給料を貰っているから良いようなものの、減収になっていますので、ワークシェアリング地獄なのだろうと思います。
双方が「地獄」と感じ始めると、やがて対立するのでしょうね。いや今でも「期間工のやつらがいるから」なんて思う正社員の方も多いのだろうと。
先日発表されたトヨタの「無料の職業紹介事業 期間従業員の再就職支援」というのも、結局は雇用維持はできないという表明みたいなもので、デンソーが行っている期間工に対する早期離職者手当てもリストラなのですから、春闘で組合が勝ち取ったものは7100円の定昇と、組合員(除く期間従業員)のワークシェアリングをしないことでの実質的な収入増なのだろうと思います。
多くの期間従業員の人たちにとっては、残るも地獄去るも地獄なんてことで心の葛藤がある春なのでしょうね。残ったとしても、そして逆に正社員が優しくしてくれたとしても、気持ちは重いままでしょうし。
そういった平等思想みたいなもの未発達な国でもありますから、正規・非正規間でギクシャクした関係になってゆくのではないかと思っています。期間従業員がスケープゴートになって陰湿なイジメみたいなことが起きなければいいとも思っていますけれど。パワハラ、セクハラとか、こういった非常時でなくてもありますから。
今ある時間や仕事を分けると言っても限界があるのでしょうから、雇用創出というかなにか自動車製造のほかに事業を拡大することも、と考えたいたら「トヨタが介護事業に参入してもなあ」なんて脳が否定していますけれど。となると「無料の職業紹介事業」を通して就職してもらう、正社員に対しては出向や派遣という形で移動してもらう、ということになるのでしょうか。
ワークシェアリングする/しない、ということではなくて、そこにも正規・非正規の対立があると考えると、社会全体が対立構造になってしまわないか、と思っています。ま、それでもそのほうが良い人たちもいるのでしょうが。(つづきがありますが、あらためて書きます)
梅の花も終わり

2件のコメント

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    三河湾さん、こんばんは。
    トヨタはいっぱい人材がいますよ。
    車だけではなくて、ローンってのおかげでしょうね。月賦、あるいは積立金で買うというシステムもあったし。それに消費がどれだけ拡大するかだけを考えていれば良い時代でしたからね。
    どこかで頭打ちするということを誰も考えていなかったのかもしれません。麻痺していたのでしょうね。酔っていたというか。
    自動車バブルはまた来ますよ。必ず。またあらためて書きますけれど。

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    今晩は、
    ト○タの人事も管理人さんみたいな人を社員に登用すれば良かったのにね!
    社報も今より面白くて刺激的になったのに…(写真も魅力有るし)
    今更だけどチョット前、車売れたのはヤバい自動車ローンのおかげでしょ!その事は業界も行政も知ってて見ぬふりで…
    (最高利益あげた時も渡辺さん手放しで喜んで無かたよね)
    世界の上の人達、そのカラクリ前から知ってたんだろね、でも誰も言いだしっぺになりたく無かったのね…
    不況の終わった後も横綱相撲取れるかな?(相対的な企業としての評価はホンダが上になってしまって…)
    期待も込めて改革して欲しいなと、改善ちまちまじゃ無くてさ!ネ

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