この状況に毎年恒例の「4000円祭り」を行っていて「世間とのズレ」を感じるトヨタ労組なのだけれど、これも「この状況」でどこに期間従業員の就職を押しつける、じゃなくて斡旋するのだろうかと思っています。
例の「JOIN3」（3年間勤続した期間従業員を関連企業に就職斡旋するシステム）も、うまくいってないのに、トヨタショックで弱っている下請け関連企業に新規雇用するだけの余力も残っていないと思うのだけれど。
「子会社の人材派遣会社を通じ」て、いったいどこにあっせんするというのだろうか？これまでのように介護や農林水産業という人材が不足しているところへ斡旋してお茶の濁すつもりでしょうか。
あるいはタクシー業界とタッグを組んで車とセットで斡旋するという、大技をつかうのだろうか。いろいろな手を使って国内販売を増やそうとしているので、そいいうこともあるかもしれないと、不安に思っているのですが…。

期間従業員の再就職先、無料であっせん…トヨタ労組が方針 : 大揺れ雇用 : 特集 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
トヨタ自動車の労働組合（組合員約６万３０００人）は２５日、期間満了で退職する期間従業員を主な対象に、再就職先を無料であっせんする事業を始める方針を明らかにした

トヨタ労組：無料の職業紹介事業　期間従業員の再就職支援 – 毎日ｊｐ(毎日新聞)
　トヨタ自動車労働組合は２５日、契約期間の満了で雇い止めになるトヨタの期間従業員の再就職を支援するため、無料の職業紹介事業を始める方針を明らかにした。

読売は「期間満了で退職」、毎日は「契約期間の満了で雇い止め」と表現が違っているのだけれど、今回の場合は延長したくても出来ない（そういう雰囲気だろうし）のならば「解雇」に近いものであるように思います。3年間の期間満了という人ばかりではないだろうし。
3月までに3000人の削減、その後も削減するという予定なのだから、それを速やかに実行するための予防線を張った、ということではないのかと考えています。そして、期間従業員の削減をつつがなく行うことで、経営側となにか取引したのだろうか、なんて考えたりも…。
しかし、無料の職業紹介事業といっても、期間従業員から集めた組合費は数千万円に上るだろうし、結局、期間従業員を組合員化しただけで何も出来なかったことへの贖罪じゃないのか、とも考えています。
ま、それでも、これで就職出来る人が増えれば良いのにね、と思っているのです。期間従業員なのだから、いずれは満了の日が来るのだからね。
そういう意味では、トヨタの力を見せてもらいたいと思っています。
＃派遣会社（トヨタすまいるライフ）に派遣社員として就職しました、なんてのはなしで…。