09年度補正予算案について少しだけ
2台に1台らしいですね。
トヨタ自動車4月の国内受注の話なんですが、2台に1台がプリウスだとか。こうなるとプリウスが救うというよりも、プリウスがトヨタを破壊・解体するということも考えられるのだろうと思っています。社名もプリウス自動車なんてことになったり(ならないけれど)、国内の3分の1のラインでプリウスが流れたり、他車種の開発製造に関わる人たちにとっては暗くて辛い日々が続くのだろうと。
そのプリウス、財布には優しくないのですが、なぜだか売れる。世の中の人たちはそんなに環境意識が高いのか、と思ってしまいます。そう思うと燃えるゴミの中に牛乳パックや発砲トレイなんかがあったら怒られるんじゃないかと緊張いてゴミ出ししていますけれど。
車体価格差分のガソリン代というのは車の寿命ほどの走行距離を走っても相殺されませんから、燃費がいいから安いとはいえません。
36キロ/リットルのプリウスと26キロ/リットルのデミオ。仮に10万キロ走行して買い換えるとなると、2778リットル、3846リットルのガソリンを消費するということになります。その差1068リットル。それを1リットルあたり100円で計算すると106800円。それだけなのですよ、お得だお得だと言っても。
100万円の車体価格差で10万円の燃料費削減にしか効果がないのに、その部分で買い得感を煽るのがHV商法でもあるんですから…。確かに環境には良いかもしれません。(バッテリー問題やエコ替えなんてことを抜きにしてです)でも、替えないこと、さらに乗らないことが最大のエコでもあるということは誰も言いませんからね。言わないどころか、金を出すから買い換えてくれと政府が言うのだから、内需拡大というのはほとんど病的な現象なのだろうと思っています。
ボクのようなミスターエコ、徒歩か自転車しか乗らないなんて人には100万ポイントぐらいポンっとくれるのが公平な社会ってものじゃないかとも思っています。
「エコ替え」を国家政策でやってしまうのだから…。本当にエコなのか、お得なのか、よく考えないと、ということです。国民なんてのは消費者という枠組みでしか考えていないのも政府ですからね。あと「納税者」とか「有権者」というものもありますが、人間というまえにそういった「者」で政治家も官僚も考えますから、要注意ということです。
そのうち憲兵が回ってきて「エコのためだ買い換えろ」なんて強制されるようになりますから。「まだこんな古い冷蔵庫使ってんのか、この非国民が」と殴られますから。「買い換えましょう勝つまでは」とか「替えよ造れよ」なんてことも言われますから。内需拡大、消費拡大、「内需」のために隣の国を内にしようとしますから。「そのほうが手っ取り早いね、国土なんて限られているんだし」なんて大東亜共和国ということが言われだしますから。
って、どこかで聞いたことがあるなあ…。歴史は繰り返す。
ま、エコの胡散臭さはさておいて、補正予算案が決まると失業者にも少し良いことがあるのでそこだけ。
生活費支援制度の貸し付け
これは「最大12万円、独身者は10万円」だそうで、職業訓練などの受講を条件に支給しているのですが、その返済の必要がなくなるそうです。これまでは「職業訓練を経て就職した場合などは、返還が一部免除される」のだったのが、返さなくてもいいそうです。支給条件も緩くなるのでしょうね。但しこれも3年間の時限立法。
低所得者世帯などへの貸付金
保証人なしでも借りられるようになるそうです。
低所得者というのも曖昧なのですが、その基準は、「生活保護費のうち食費や光熱費など基礎的な生活費となる生活扶助の基準額」の1.7倍以内だそうです。ですから地域差があります。そして貸付金も種類があって「更生資金」「修学資金」「住宅資金」などがあります。
サービス内容【貸金受付】 / 熊本市社会福祉協議会
あるいは
豊橋市社会福祉協議会/福祉資金の貸付などこのほか、就職活動中の人に支給する住宅手当の創設や、低所得者世帯を対象にした資金の貸し付けを、保証人なしでも利用できるようにした。09年度補正予算案:成立なら…どう変わる? 雇用、暮らし – 毎日jp(毎日新聞)
ということです。
失業が長期化すると、身も心も疲弊しますから、そして食べることも出来なくなると、犯罪なんてことも頭をよぎって…。最悪命を断つなんてことにもなって…。その前に、こういう制度もあるということを。生活保護だと抵抗があったりする人も「借りる」ということなら、それに保証人もいらないというのなら、コンビニ強盗をするよりは簡単かもしれないし。最悪返済できなくなっても、街金のような取立てはしないだろうし。もしかしてこれも返済の必要がなくなるかもしれないし。
なんて考えると、少し気が楽になったかもしれないと、思っています。
がんばれみんな。特にオレ。
シローさん、こんにちは。
この人の鼻を触る癖がどうにかならんもんかと…。
政府の役割というか、政府がどうにかしなければならない案件なのでしょうが、今回のような15兆円の使い方をされると、ということもあるでしょうね。確かある試算では2兆円で25万人の正規化ができるというものがありましたが…。
増税もあり(というか「しろ」)、というのがボクの意見です。
こんにちは。
URLにyoutubeの動画をリンクしておきました。
国会参考人中継動画です。経済アナリストの藤原直哉氏の質疑応答です。【絶望からの回避→政府の役割】だそうです。
藤原直哉氏のHPは下記です。
毎週火曜日にネット放送があります。
http://naoyafujiwara.cocolog-nifty.com/ipodcasting/
Kさん、こんばんは。
田原工場は募集していますよ。
期間従業員はどうなんですかねえ。どこからのネタなのか分かりませんが、ま、堤だけ忙しくてもね。田原からも応援にかなりの人数行ってますし…。
社員の嫌がるところに入れるのかもしれませんが。
トヨタの期間従業員募集、来月にも再開されそうですよ。
主に、堤配属でしょうけど。
田原がよければ、盆が明けてからですね。
いかがですか?
>葛田さんへ
学者もですが、もうマスコミはこぞって、という感じですかね。スポンサーだからしかたないのでしょうが。それに思うのは、この雇用危機を作り出したのも自動車産業、家電メーカーなのですけれど、内需拡大のためにはなかったことにするのでしょうね。
それに、その拡大のためにはエコも道具になって、エコのためには環境汚染もやむなし、なんてことになるのかも。
>徒然花さんへ
あ、すみません、いえ、そんなつもりではなくて、ついついそのなんというか癖というか。変換候補で出たのをentarキーで確定、という感じで。
わざとではないので、すみません。
トヨタですか?どうなんですかね。
定期的にそのことを聞く人が現れるのですが(それと生活費のことも)、好きとか嫌いとかという感情はなくて、例えばタイトルが「トヨタ」なのにホンダや日産、あるいはキャノンやニコンのことを書くってこともねえ。
限定されたタイトルなので、多くの方は「好き、嫌い」という判定をしたがるのでしょうが。
ということもあって、違うことを書きたい時には違う場所で書くようにしたのですよ。
それにアクセスも愛知の方が多いですからね。そうなると、どうしてもトヨタ、愛知、豊田市、なんて関連の記事を書いてしまうかなあ。ま、ここのたどり着く方の多くが「トヨタ」というキーワードでなのでしょうし。
ということで、そういうことです。
田原笠「山」さん失礼してました。思い込みで笠松と呼んでました。すみませんでした。私もいちおう徒然「花」なんですが気づかせるためにわざと徒然「草」と返答されてたのでしょうね。
なんだかんだいっても笠山さんはトヨタが好きなんだろうなあ。
どこの企業も個人も、何であんなに環境に優しく、と言っておきながら、イケイケドンドンみたいに環境を汚染しようとするんだろう、と疑問に感じている人も多いです。やっぱり学者に騙されやすいところがありますが、ちょっとずつズレてしまっています。また、空の色を以前からずっと観察してきた人なら分かるでしょうが、20年ほど前なら、例えば、休日の朝、散歩していても、澄んだ空気を味わうことができたでしょう。それが今では、何でこんなに空全体が灰色のスモッグに覆われてしまったのか、先が思いやられます。エコは美しい言葉ですが、街中を黒煙を巻き上げながら走りまくる乗り物と同居しているようなものです。