野依八幡社のシダレザクラ
野依のシダレザクラを見に行きました。
この季節、お客様と「桜」の話題で話をすることが多い。「向山の桜も満開だろうね。公園のほうが少し早いのかな」とか「豊橋の桜の名所はどこですか」とか「寒い中で花見よりは居酒屋のほうが面倒くさくなくて良いじゃんね」とか「今年も見ることが出来てよかった」とか、とか…。
少し前も、そんな花見に関するお客様との出来事を書いた。


いろいろな想い出が花見に重なる……。
先日、野依までのお客様とも桜の話になった。
「運転手さん、野依神社のシダレザクラは見たことある?」
「いいえ、残念ながら見たことはありません」
「じゃあ、一度見たほうがいいわよ。わたしたち(老ご夫婦)も2日ほど前に行ったけれど、ちょうど満開でね。今も見ごろだと思うから」
「それでは、お客様をお送りした後にでも寄ってみます」
ということで、野依八幡社に寄ってきた。
満開は過ぎていたのだけれど、まだ見ごろ…。天気は花曇、薄暗い神社の境内に桜の木一本、ほんのりと浮かんでいた。
樹齢300年以上らしい…。
豊橋市の「巨木、名木100選」にも選ばれている。
「とよはしの巨木・名木」100選 66.野依八幡社のシダレザクラ (天然記念物)/豊橋市
週末は、桜の公園からは焼肉の匂いが漂っていた。
どうも桜と肉を焼くという行為が合わないように思う。「花より団子」でも良いのだけれど、やっぱり肉なんてものではなくて、団子のような優しい食べ物のほうが似合っているように思う。
クジラを食べようとイルカを食べようとかまわないのだけれど、桜の下では山菜とか野菜の煮物なんて酒肴のほうが粋ってものじゃないかと思うのだけれど…。
花見にあの煙と匂いは…。なんて思ったのだけれど。
野依八幡社の桜は、そういう騒ぎもなくて、訪れる人も少なくて、ひっそりと咲いていた。今年は満開の時期が週末と重なって良かったね。それに入学式にも咲いているだろうし…。来年の桜に時期にもタクシー運転手をしていて「野依のシダレザクラも良いですよ」なんて言ってるのかなあ…。どうなんだろうね。
野依八幡社のシダレザクラ