派遣村について
派遣村の是非についての論議が賑やかだ。ライブドアのアンケートでは60%強の人たちが「派遣村自体に反対」という結果になっている。反対する人たちの根拠には、そこに税金が投入されている、ということがあったりするのだろう。そして自己責任論とか自助努力説なんてものが言われる。
都の「公設派遣村」延長へ=2週間程度 あなたの意見は?!?
税金に絡めて反対する人たちはきっと高速道路1000円の時もエコカー減税もすべて反対した人たちなのだろうと思う。まさか自分が得をする税金の使い方には賛成し、何の得にもならないものには反対する、なんてことはないだろうからね。同じく自動車メーカーの環境や安全に対する研究開発費用に反対する人はいない。反対するどころか、車の購入費用の何パーセントぐらいにその費用が上乗せされているのかを知ろうとする人もいないはずだ。
昨日も書いたように、その自動車メーカーの努力のおかげで交通事故死は減少し、車はかなり安全な乗り物になった。運転する人が死ぬということよりも、ひき殺した人のほうが多いのだから、車を運転することは安全な生活行動ということになる。
歩行者は国が道路整備を行うことによって、以前より安全に歩けて自転車に乗れるようになった。企業も国も車という物から危険という要因を取り除くことに躍起になり、そこに莫大な予算を費やしてきた。そして法律まで変えて、時には国が自動車の販売促進を行ってきた。
自動車の安全神話が創造されると同時に、そこで働く労働者は明日をも知れぬ危険と向き合うことになる。派遣労働者、期間工などの「非」という労働者が増加していった。昨日も書いたように、その労働者への安全に対する研究開発費、予算の投入を全くと言っていいほど行われなかったツケが昨年来の派遣切りや派遣村の問題なのだから。
国や企業は「自動車を売る」ことばかり考えてきて、そこに予算を組んできた。「自動車を造る人」のことなどほとんど考えてこなかったのだから、何の責任もないわけではないのだ。責任もないというよりはこれは労働災害なのだ。その張本人である国や企業が災害保証金や労災見舞金、保険を支払うのは当然ではないかと思うだけれど。国は非正規労働者の労働というものへの安全の配慮を怠ってきたのだから。
企業も商品自体のリコールには敏感に反応するくせに、自らの労務管理に対する不具合には知らん顔する。それこそ無責任なことではないのか。これほどの労働者を路頭に迷わせたことに対することへの責任はどうするつもりなのか。そこへの予算はなにもつけないつもりなのか。ということになる。
国だけではなくて、切った企業も資金を出して派遣村を行うべきだと思う。派遣村がなければ何割かはホームレスになったかもしれない。そして何割かは自殺したかもしれない。交通事故死が200人ほど減少したかわりに、失業者は数万人増えて、ホームレスとその予備軍もかなりの数増えた。そしてそこから死を選択する人も増えたのだろう。
そう考えると、安全というものの順序、働く人の安全ということが最優先されるべきで、それが脅かされるのならば、やっぱり自動車は危険な乗り物ということになるのだろうと思うのだけれど。ね。
都の「公設派遣村」延長へ=2週間程度、833人宿泊
今井Kさん、こんばんは。
ちょっとビックリ、というぐらい同時でしたね。
そうですね、どうして政治と組んだのかなあ、なんて思っています。
誰が一番得をしたか、なんてことになると、やっぱり参与だったりかなあ?
トヨタとホンダの違いは、そんなところで政治的かどうかだと思っています。奥田さんのように政治ベッタリになると、どうも純粋さが失ってくるようにも。
参与も政治と離れたところで政治と対峙してほしかったなあ、なんて思っています。きっと選挙に出るんだろうなあ。それか日本派遣党なんてのを結成するとか?
うんざりするほど、国が悪い自動車メーカーが悪いと書いてないつもりですが、ま、他の記事を読まない人はそう感じるかもしれませんね。
極論を書かなければ、例えば正論を書いていては面白くもなんともないでしょう。
さといもさんの最初のコメントは、Yahoo!の元記事に寄せられたものの抜粋というか、代表的なもので、ま、よくある論理ですよ。
それを書いたところで何になりますか?痛風さんがお書きになっているように、ボクの意見を押し付けてはいないし、ボク自身が被害者として云々でもないし、自己利益のために書いているわけでもないし、ま、「表現」でしょうね。
パフォーマンスと言っても良いでしょう。
ですから「極論」ですよ。
今回の問題も、社会の構造的欠陥を書いただけで、その原因を一々挙げて書くつもりはありませんでしたからね。「煙草を吸う人がいる」なんてことは、どうでもいいことなのですよ。
問題は、どうしてそういう人たちが作られたか、ですからね。規律やモラルなんてことよりも…。
さといもさんのご意見は、極論の対極、ま、普通よく言われること、ですから、それをここで言われても、ということです。
ま、「嫌い」と言われる人もいるのが当然で、万人に好かれようとも思ってないし・・・。
ということです。
>さといもさんへ
だから、そんな提供される/する側なんて問題じゃなくて、どうしてそういう人たちがいるのか、ということです。その原因をともすれば忘れてしまっているということですから。
>持出禁止さんへ
えっと、どちらも正しいのですよ。それとね、極論で良いのですよ。ま、毒ですから、死にたくなければ、触れないことです。
>痛風さんへ
たぶん、だからボクは嫌われるのでしょうね。実際に逢うと物静かな男なのですけれど。
ここだけでも好き勝手にさせてくれ、なんて思っているのですが。
少し前にはその「提供される側」のことも書いているのですが…。
ま、どうでも良い話なのですけれどね。
>名無しへ
ああ、タイムリーで、とてもよろしい。
派遣村っつーか
あの湯浅参与(W)とかがどーもきな臭くて・・・
あの人って麻生政権時に首相官邸に突撃したりしてましたが
経歴見てるとまともに就職したようにも思えず。
なんだか民主党の
「ぼくらこんだけがんばってんだよ友愛友愛」ってアピールのような気がしてなりませぬ。
恵まれた家庭に育ちグローバルな友愛を振りまく
総理大臣にも期待してませんが。
嫌い
>「国が悪い、自動車メーカーが悪い」
ブログ主がそう思っているのならいくらでも書けばいいと思いますが。
ブログとはそういうものだし。
人間なんて所詮、主観でしか考えられないし。
正誤ではなく好き嫌い。
好きな事を書けばいいと思います。
それを見て嫌悪感を持った者は、「嫌い」だとコメントするか、見ないようにすればいいだけだし。
自分を表現することと、自説を押し付けることとは異なるものだから。
どちらかが正しくてどちらかが間違っている、なんてことを言うつもりはありませんが、あなたの「国が悪い、自動車メーカーが悪い」という話しはうんざりです。
自動車業界の端くれにいる者として、車好きとして言わせて頂くと、貴方の考え方は極論すぎると思います。
派遣村を無期限に実施し希望者は無期限に入所できるようにすれば問題は解決されるかといえば結論からいえばされないでしょう。
そういった方々を減らしていく仕組みを社会全体で作り上げていくのが国や自治体や企業の役目ではないでしょうか。
例えば職業訓練施設を雇用保険の受給資格に関係なく入所可にして生活の不安がないように全寮制にしたり未使用の公営住宅を提供するのも一つの方法です。
私への批判については「悪」と言われても反論はしません。
現に「お前は期間従業員を裏切って社員になった最低な人間」とまで言われましたから。
当時は意味がわかりませんでしたが最近になってその意味が理解できるようになってきました。
言葉の裏には仲間と感じられなくなった事に対する寂しさや社会の仕組みへの皮肉もあるのではないかと・・・
派遣村に戻りますが一部の悪質な入所者についてはお引き取りしてもらったそうです。
これに関しては他の入所者や周辺住民などへの影響を考慮すると致し方ないと考えます。
提供される側が規律を守るのも社会に理解されていくためには必要でしょう。
ま、そういう反対意見はいろいろあるでしょうね。
ただ、順番としてはなぜそういう人が存在するかということでしょうから。それについてまず理解すること、それからそういう細部の検証が必要でしょうけれど。
「提供される側」?
あなたたちの犠牲者ですよ。
反対する人には二つの理由があると思います。
一つ目は「派遣村」という名前と位置付け。
派遣で勤めていて職を失った者だけを救済するのが真の救済なのか?という点です。
やはりここは住まいを失った者全体を対象にするべきではないかと考えます。
また派遣村という名前が派遣の全てが悪という印象を与えてしまい技術者や専門職の派遣に対しても偏見が持たれている点は改めないといけないでしょう。
二つ目は一部入所者の態度。
貰ったお金を就職活動に使っていてかつ施設内では規律を守っていれば特に問題はないのですが
一部には貰ったお金を就職活動以外に使ったり施設内で酒を飲んで騒いだり・・・という方が居るようです。
酒タバコギャンブル・・・が悪いとは言いませんが施設内に居る以上は規律は守るべきだと考えます。
提供する側もされる側も考え方を変えていかないと社会がよりよい方向には進まないでしょう。