トヨタが自民党へ6440万円献金した理由
トヨタ自動車にとって6440万円の政治献金は、例えばプロスポーツ選手の帽子の「TOYOTA」という小さなロゴに5000万円のスポンサー料を払うぐらいの感覚なんだろう。そのスポンサー料が、1201億円にもなって返ってくるのだから効果絶大だ。帽子に付けたロゴの宣伝効果がそれほどあるかは疑問だが…。
トヨタ 研究開発減税1位 ダントツの1201億円/13年度 本紙試算 最高益2.3兆円の一方で
最高益をあげ、1201億円の減税を受けながら、相変わらず非正規社員を常用代替として雇い続けてこの国の若者を使い捨て続けている。「格差と貧困を広げる根本原因」と赤旗が解説するように、企業が肥え太るために、国民が搾取されている、というのが大企業と政治の関わりかたなのだ。
大企業が利益を増やすために下請け業者にコスト削減を要求し、非正規という差別を国民に強い賃金のダンピングを行う。大企業の利益が増えれば増えるほど、その下請けや非正規労働者は反対に貧困に陥り格差は拡大する。要するに大企業の利益が国家の不利益になる、というのがこの構図なのだ。
トヨタ自動車は08年度から12年度の5年間、黒字の年度も含めて法人税(国税分)を1円も払っていませんでした。13年度には過去最高を更新する2兆3千億円近い営業利益をあげ、豊田社長が決算会見(14年5月8日)で「日本においても税金を納めることができる」ようになったと述べました。この年度にも巨額の減税を受けていたことになります。
産業報国の精神はどこにいった。
その6000万円、その1201億円があれば、必要な労働力を、期間従業員として雇用するのではなくて、正社員として雇用して、本当に臨時で必要な部分だけを「期間」従業員として雇い入れることだってできるはずだ。相変わらず「期間」従業員を「通年」で雇い続け「期間」という「常用」従業員を、使い捨て続ける不正義を改めない限り、この国は衰退するばかりで、産業亡国の企業としてその悪名を歴史に刻むことになると思うのだけれど…。
セントレア夕景
元2塗装さん、こんにちは。
確かに補助金で設備投資だけではなくて、いろいろな開発もされて、それが世の中のためになるのだから、良い制度だと思います。しかし、その補助金が結局、政治と企業の癒着をうむという腐敗のツケが国民、それも弱者にまわってきているのだから、なんともです。
賃上げという安倍内閣の大号令もその補助金のおかげなのだとすると、やっぱり中小には重くのしかかるのかなあ、なんて思っています。
正規への義務化どころか、恒久化にもなりそうな例の法案が改悪されそうですね。
現在設備メーカーに勤めています。
その立場からだと、このような減税や補助金の恩恵は非常に大きいです。
そもそもの購入の動機になったり、余計に買い増したりしてもらえるからです。
通常補助金だと、予算の関係で上限額が明確に決まっています。
(1億円までとか)
しかし、減税の方は割合となっており(法人税の20%までとか)
こんな無茶苦茶な減税が通ってしまいます。
大企業への減税の場合、やめろとは言わないので、もう少し制限を加えるとか
(一定割合、非正規から正規雇用へ切り替え義務付けとか)
やりようがあると思います。