新城市議会の件、創意工夫と節穴

少子化対策という命題においては、件の「穴の開いた避妊具を配る」という答えは間違っていない、そう思うし、効果的だと思う。

「穴開きコンドーム配っては」 愛知・新城市議が発言:朝日新聞デジタル

おそらくトヨタ自動車だったら1000円ぐらいの賞金が創意工夫で出されると思う。新城市もトヨタの城下町、とにかくなにがなんでも創意工夫、結果が全て、というトヨタ式、そういった発想思考をするお国柄なのだ。長田共永市議もTPS(トヨタ生産方式)を学んだに違いない。もしかしたら元トヨタマンかもしれない。

乾いた雑巾を絞った結果、そういう意見が出されたのだ。

その結果(穴の開いた避妊具を配った結果)出産した子供については、「市が出産費用と子育て支援金を支給します」なんてその先の施策も発言していたら、それはそれでかなり効果的な少子化対策になっただろうし、新城市に移住するカップルも増えて過疎化対策にもなったかもしれない。そう考えると、それほど叩かれることもなく、それほど悪くない創意工夫だったと思う。とにかく創意工夫、政策を考えるのが議員さんなのだ。

長田市議は、来年の合併10周年事業について、「こういうことを言うとおしかりを受けるんですが」と前置きしたうえで、「婚姻届を出した人に『10周年ベビーを望む』と言って、穴の開いたコンドームを配るとか、子どもを産んだ人には特産のジネンジョで、もういっちょだとか、市民がニヤッとしていただけるようなPR方法もある」と発言した。

新城市義会のほとんどの議員も、議会を傍聴していた市民も、ボクと同じように「それほど間違っていない」と思ったのだろう、その発言があった当初は誰ひとり問題視しなかった。いまだにボクには何が間違っているのか、なにがそんなに悪いのか、分からない。だって創意工夫なのだから。

性という本質にも関わる問題でもある。「避妊具こそが性を快楽だけのものに貶めるサターンなのだ」そう長田市議は続けるべきだったのだ。そして「今こそ我々は子孫繁栄ということについて真摯に考えて、貧困や環境によって産めないという状況を打破するために脱避妊具宣言をするのだ」ぐらい絶叫すればよかったのだ。(泣かなくてもいいから)

そう考えると長田市議の発言は悪くないし宗教的であり哲学的でもある。ほとんどのマスコミもネット上の人々もステレオタイプに長田議員の発言を「間違い」だと糾弾しているのだけれど、ボクにはそのことのほうが間違っているように感じる。誰ひとりとして手を上げて「何が悪いのか」なんて言わないことのほうがボクには怖いのだ。

ただ、新城市議会は間違っている。「ブログで問題提起した浅尾氏も非ありとして、議会の問題をネットツールで安易に発信しないように規制をかけようとしているのだ」という言論封殺なんてのはもってのほかだ。発言に「規制をかける」など、まるで戦時中のことのようでもある。あるいは北の国のようでもある。きっと新城市にはいまだ憲兵がいるに違いない。安東吉太郎(花子の兄やん)がそこいらにいるに違いない。そのほうが、ずっとずっと怖いということをみんなは解るべきなんだ。

そこには「市民がニヤッと」することなんかない恐怖があるってことを考えるべきなんだ。そういうことが簡単に議決される新城市議会に問題があって、「穴あき」なんてのはほとんど問題にならないぐらいの問題なのだ。そしてやっぱり「ニヤッと」していれば良いだけの話なのだ。

愛知県新城市議会で議員ブログを規制とは

2014年夏絵日記「サクレレモンと猛暑」
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2件のコメント

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    けんちんうどんさん、こんばんは。
    新城市は長篠合戦場でも有名です。「いいかげんにしんしろ市」かな。
    こんなことで有名にはなりたくはなかったのでしょうけれど…。

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    「斜説 新城市議会を世界遺産に」
    世界遺産に登録され、お盆や年末年始を含めて議会を開催すれば、日本中から観光客が訪れ、町起こしに寄与するでしょう。
    人口減少が続いているみたいですので、今が絶好のチャンスです。
    新しく開発するお土産は、穴の開いた饅頭がお勧めです。
    ゆるキャラは、オツムに穴の開いた「ギインくん」です。
    ふなっしーにアドバイスしてもらうと良いでしょう。
    新城市を「しんじょうし」と読み間違える人も多いので、この際「いいかげんにしろ市」に改名されてはいかがでしょうか。

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