期間従業員の採用予定(予想)

トヨタ自動車の夏休みは8月9日から8月17日までだそうだ。毎回書くのだけれど、社員にとっては待ちに待った長期休暇だとしても、期間従業員諸君にとっては長期無給休暇ということで、中には寮に引きこもりまるで修行僧のような日々を送る人もいたり、また中にはアルバイトをして糊口をしのぐ人もいたりで、その長さが哀しみになる人も多い。

向う3か月(8月~10月)の車両生産計画が発表されていた。8月の稼働日数は16日、生産台数は昨年の同月より23000台ほど少ないが、稼働日が1日少ないの(昨年は17日)で日当たりの生産台数は13125台とほぼ昨年並み(13736台)になるようだ。

08月…16日(17日)…210000台(233514台)…13125台(13736台)

09月…22日(21日)…300000台(300706台)…13636台(14319台)

10月…22日(22日)…280000台(289961台)…12727台(13180台)
( )内が前年実績

ほぼ前年並みの計画なので、期間従業員の応募も昨年並みとなると予想する。相変わらず選考会は全国規模で開催されていて、なにが特別なのかわからない「特別手当」の10万円の支給も相変わらず行われている。そして相変わらず雇用の調整弁だと言いながら、期間従業員と言いながら、通常弁として通年従業員として若者を使い捨てている。

トヨタ自動車が公約している年間300万台、一日あたり12000台というこ数値、それはトヨタがメイドインジャパンを名乗れる最低限の国内生産台数で、それを基準とするならば、8、9、10月で720000台、生産計画が790000台、約10%弱の増産だ。

だとすると、トヨタの生産現場における非正規雇用率も10%弱でなくてはならない。要するに一日当たりの生産台数が12000台時には非正規雇用率は0%であるべきで、それを超える分についてが調整弁としての雇用でなければ、トヨタが公約していることと矛盾するということ、調整弁と言いながら意図的に使い捨てているということで、まるで民主党のマニフェスト違反、とても悪質なのだ。

はじめに300万台ありきなのだ。それを生産するための人員は全て正規雇用でなければ期間従業員ではなくて、通年使い捨て従業員なのだ。利益や合理性だけを追求するのなら、同胞を使い捨て、低賃金の海外での生産を増やせばいい。しかし海外で生産されたクルマをメイドインジャパンのクルマとして世界中の人々に販売していいのか、中国で生産されたレクサスは日本車なのか、それは一企業の問題ではなくて、この国のモノつくりの問題でもあって、この国の存亡にも関わる忌々しき問題なのだ。

ブランドと合理性とは別物だということを、今一度考えるべきなのだ。そして安全や品質と合理性というのも、また別物なのだ。

レクサス中国生産で考えたこと

これでレクサスブランドも終わったか。
中国製の偽ブランドを嬉々として買い求めるこの国の人たちにとってブランドなんてものは、名前だけ、あるいは、そのマークだけのもので、品質なんてものは二の次なんだから、ピンと来ないのかもしれないね。偽物を平気で造り、「こっちのほうが本物だ」と居直る国で造られるものに果たして高級ブランドのイメージが保てるのか疑問なんだ。レクサス=高級ブランド=日本の技術、なんて構図ではなかったのか?

 

トヨタ自動車生産計画2014年8月
トヨタ8~10月生産計画・10月も日当たり1万2千台後半 2014年 7月29日 (火) 総合面の記事 中部経済新聞社
(7月30日、少し訂正しました)

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