自家用有償タクシー – ライドシェアに賛成な理由

やすおさんからのコメントで、ぼんやりと実家の親のことを考えていた。

故郷、交通空白地域は昔からで、父親も病に伏せるようになっては、いつもタクシーを利用していた。というか、病院に行くのも旅に出るのも、故郷ではタクシーがセットだった。過疎の村はどこも同じような状況だった。昔も今も・・・。

海辺の道、ボクたちはタクシーの中にいた。 助手席には叔母、後ろにはボクと母が並んでいた。 ボクは助手席側、それは海側の席だった。

さよなら富士さよなら… 海はキラキラ輝いていた。 春はカーデガン一枚分の冬を羽織っていた。 海辺の道、ボクたちはタクシーの中にいた。 助手席には叔母、後ろにはボクと母が並んでいた。 ボクは助…
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さよなら富士

ふるさとのタクシー

ボクたちの想い出にはいつもタクシーがある。MさんやTさん、タクシー運転手の名前だって憶えている。そうしてボクたちはとてもお世話になった。あの頃、もう「乗り合いタクシー」なんてことは当たり前だった。それぐらい移動に困窮していた。

今も、母親は買物に行くのも困っているのだろうと思う。近くに嫁いだ姉がいるにしても、交通空白地域の人々は移動というものに困っている。村や町、自治体も貧乏なものだから、愛のりくんなんてデマンドタクシーやコミュニティバスを赤字覚悟で運行なんてできるはずがない。

自家用有償タクシーで交通空白地の移動を

ボクがUberなどの自家用有償運送に激しく賛成する理由も、そんな過疎の交通空白地域の出身だからだ。そうしてどうせなら、残りの人生をそこで費やしても良いと最近は思い始めている。ライドシェアでもなんでも良い。

前回の記事に書いた「どこでもタクシー 1」を、第三セクターで運行すればいいと思う。三セクでなくても、イオンやアピタなんていう小売業者ではどうだろうか。そのことで免許返納を促し、高齢者の事故を減らす、社会貢献をするときなのだ。それが郊外に大型商業施設の生存戦略になる。

移動販売車では鮮度や品揃えに限界がある。ショッピングの本来の楽しみは、あんな軽トラ一台分の商品を見て探すなんてことではなく、ましてネットの画面を見てポチるのでもなく、歩いて触って見ることにあるのだ。それぐらいみんな分かっているだろうに・・・。

小売業者が買物ツアーバスを巡回させる。毎日でなくてもいい。定時でなくてもいい。高齢者には時間があるのだから、バスのように時刻表通りに運行しなくても良い。いやバスのように時刻表通りに運行しないほうが良い。

「イオンの買物バスがやってきました」なんて移動販売車のようにスピーカーで流して、集まった人たちをショッピングセンターに連れて行く。そしてまた巡回する。これこそ「ぐるりんバス」なのだ。時間も場所もぐるりん、なのだ。

もっとアイデアを、もっと移動を

自治体もタクシー業界もタクシー会社も、お役所仕事のやっつけ仕事でやるもんだから、バス方式の思考から脱却できないでいる。

まだまだ、アイデアはあるはずだ。ボクもある。お役所とタクシー会社がやるから陳腐なものになってしまう。もっとそんなアイデアを出すべきだ。

イオンだって岡田社長だって、本当は社会貢献のために「どこでもタクシー」をやりたいに決まっている。これまでの恩返しに「買物バス」をやりたいに決まっている。ただ、それを邪魔するのが岩盤規制、タクシー業界の利己思想なのだ。MaaSなんて言うのならば、モビリティにもっと自由をなのだ。それでいいのだ。

豊橋市 駅前大通り 深夜 どこでもタクシー- ライドシェアに賛成な理由

ライドシェアとは何か? 国土交通省

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