最後の晩餐(21日目の2)

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13時からは誰も来ることはなかった。魚釣りの人が、向こうに見える防波堤にいるのは見えた。寒かったので、テントの中で寝袋にくるまっていた。時々、入り口から外を見たりした。雨は強く降ったり、弱くなったりを繰り返していた。チッ、チッ、と雨音が聞こえていた。

16時45分、夕食。ジャンボソーセージだけの食事だった。
最後の食料を食べたら、少し不安になった。その時間から道の駅に行くことは、往復1時間歩くことは、それよりはじっとしていたほうが良かった。明日は移動しなければ、そう思った。

膝は回復しているのか、それとも鎮痛剤が効いているのか、痛みは和らいでいるように感じた。

17時過ぎると薄暗くなった。明日は天気も身体も良くなってくれ、と祈った。それから、テントの中で目を閉じた。起きているのか寝ているのか分からない時間が流れた。それでも、そういう時間の中にいるのは嫌いではなかった。

21時か22時頃に起き出して、髪を洗った、そして身体を拭いた。それからまた、起きているのか寝ているのか分からない時間の中にいた。

Tシャツを洗って干した
(Tシャツも洗って干した)

この日の行程:浮津海水浴場(黒潮町浮鞭)停滞

この日の札所:なし

この日の宿泊:テント泊

この日の出費:0円(納経代、お賽銭別)

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