停滞、修行僧登場?(21日目の1)

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雨の朝だった。

キャンプ場の夜 夜景

6時起床
6時30分、テント撤収。一応テントを片付けた。土曜日だし、なにかイベントがあって、なんてことも考えた。
7時、朝食。昨日買った芋天。

 

それから、ただ、海を眺めていた。

10時30分、再びテントを張る。
雨で気温が下がっていた。横になりたかった。

11時30分、ピーナッツの昼食。

11時50分、昨日のみかんとチョコレートをいただいた女性が来る。「あら、今日は雨だもんね」

「はい、ここに泊まることが出来てよかったです」
「そうねえ、雨の日は動くのも嫌よね」

なんてことを話した。女性は連れの男性とご飯を食べて、そして何か一生懸命家のことやら仕事のことを話していた。少し気まずい感じがした。テントの外にいたので、中に入るわけにもいかず、ベンチに何もすることなく座っていた。それから目を閉じて、寝たふりをした。それが一番良い方法に思えた。

12時10分、ホームレスのような人登場。
カップ酒と総菜を持ってボクの隣、少し離れたところに座る。「ここはたまに遍路の人がいますよ。この前は青森の人がいました」「このテントは雨漏りしませんか」ということを聞かれるが、「ええ」「そうですか」と上の空で答える。おじさんもそれ以上話を続けなかった。

12時30分、女の人たちが帰ったので、テントにもぐり込む。おじさんはその場所で酒を飲んでいた。

12時50分、そのおじさんもいなくなる。いつも来るのだろう、それがゴミ箱だとは分からなかった一斗缶の中にゴミを捨ててどこかへ行ってしまった。「ホームレスなんだろうか」とボクはその修行僧のような風体のおじさんのことを考えていた。修行僧のような、というのもおかしな話だけれど。

13時、カロリーメイト2袋を食べる。少し頭痛、薬を飲む。

そして眠った。

テントから見える世間

(テントから見える世間)

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