感染者急増と9月

感染者急増。非常事態宣言が発出された8月27日の夜からは、規則正しい句読点のように夜に間が空いた。恐ろしいほどの従順さを持って、街はその戒厳令の静寂を保っていた。

となると、飲食店やボクたちタクシー業界は暇になる。7月から8月にかけて売上が上昇していたので、豊橋市内のタクシー会社は「そろそろ休業を止めて…」と考えていたはずだ。休業停止宣言を出す出さないになっていたところだった。だから、いきなりの闇討ちのようでもあった。そう感じたのはボクだけではないはずだ。

モドカシイ。売上が上がりだすと、感染者も増え始める。昨年からその繰り返しなのだ。

感染者数急増の8月

8月になってから陽性者数が100人を超える日が多くなると、心配や不安になる。もう隣の人が感染していても不思議ではない数字になる。というよりも、自分が陽性者だとしても「ああ、やっぱりね」と思うに違いない。

市内のタクシー業界でも感染者が出たという話も聞く。1年前ならばそういったニュースに驚いたに違いないのだが、今は「ああ、まあ、そうだよなあ」というぐらいの空気の中に、いる。

さて、豊橋市が発表している「豊橋市内の陽性率、陽性者数及び検査件数」(市内における検査・相談件数について/豊橋市)の表をグラフ化してみた。

豊橋市新型コロナウイルス検査数、陽性者、陽性率推移(令和2年2月~)グラフ

8月(8月1日~8月29日)は、検査数5909人、感染者数1233人、陽性率20.87%、5人に1人は陽性者という高い数値になった。8月第3週(8月16日~8月22日)は、1726人、455人、26.36%、第4週(8月23日~8月29日)は、1894人、584人、なんと陽性率30.83%になった。ということは、3人に約1人……。

豊橋市新型コロナウイルス検査数、陽性者、陽性率推移(8月1日~8月29日)グラフ

「検査数が増えた」から「陽性者が増えた」ということはもちろんある。しかし陽性率が高くなっているということは、これまでのような対策では間に合わなくなっている。色々なところでパンデミックが起きているということではないのだろうか?

非常事態宣言下の新学期の始まり

そのような、最悪の事態の中で、学校が始まった。ボクたちはなんとなく普通に暮らしている。

上のグラフ、陽性者数(棒グラフ)が特出している2021年1月、5月、8月は、緊急事態宣言が発出された月だ。感染者数が増える、非常事態宣言、減る、解除、増える、宣言、という繰り返しになっている。増える前の対策、増やさない対策、それはきっとAIなんかで予測可能だったりするのだろうし、そしてボクたちひとりひとりの努力も必要なのだろ。だけどワクチン接種だけではなくて、なにか灯を見せてほしい。ボクたちはいよいよ出口の見えない狭路に迷い込んでしまっている。そう感じるんだけれど…。

タクシー営業収入対2019年比(2020年2月~2021年6月)グラフ

タクシー営収対2019年度比(2020年2月〜2021年6月)(タクシー乗務員の減少について)

そして、緊急事態宣言で売上が落ちる。もう定型化している。

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