風呂に入った。午後4時前。 故郷、子供のころは大晦日には早めに風呂に入って食事をした。もう少し寒が厳しかったように憶えている。軒に寒鰤が吊るしてあった。ひと晩ふた晩寒気にあてたほうが美味しかった。そう父が話していた。 寒[…]

クリスマスになると、そうそう、やっぱりあの年の「ナプキン事件」が思い出される。あの年と言ってももう随分前で、まだボクが小学生だったころの話で、まだセカイが歩いて行ける範囲だった頃。 メリクリ そうそうもうそのことは書いた[…]

雪の朝　ピラカンサスの赤　青い空　（笠山） 「雪だ雪だ」子供のように口に出したところで、それを楽しむほどの余裕もなく、ただただ厄介者として雪を睨み返している朝。もうすぐクリスマス、冬休み、そしてお正月…。お腹空いた…。[…]

寒さに目覚めるとあたりは白い世界だった。ボクは何が起きたのかと思った。低体温が思考を鈍らせていて、その事実に気づくのが遅くなった。寒さは地の底に漂っているようで、その気配をボクは感じていた。久万高原のバス停で野宿した時の[…]

幸せですか？ あなたたちが何のとりえもない怠け者であったとしても、そして馬鹿で間抜けで、おまけに勉強もできない愚か者であったとしても、キチンと隣にいる正社員と同じ作業をしているのではないのですか？ 同じように働いているの[…]

老い母の腰に降り落つ紅葉かな（笠山）[…]

忙しい、というわけでもなくて、ただ煩雑な日々が過ぎているだけなのだ。退屈な時間が欲しい、そう思うのだけれど、便利さと引き換えに文明はsimplicityを奪ってしまった。ボクたちはそれほど便利な時代に生きているのではなく[…]