恥ずかしい話、宍喰温泉で(9日目の3) 2008年10月27日 四国遍路 迷故三界城 恥ずかしい話、宍喰温泉でのこと……。 ローソン海陽町杉谷店の駐車場でサンドイッチの朝食を食べて、ボクは歩き始めた。しばらくしてがあった。今まで見たヘンロ小屋とは違っていて、流しまであってそこで生活できそうな家だった。テー[…] 続きを読む
毛を以て馬を相す(9日目の2) 2008年10月27日 四国遍路 迷故三界城 「毛を以て馬を相す」とは「物事の価値を外見だけで判断することのたとえ」。人は多分にそういうことをする。そしてその判断は正しい時もあるし、正しくない場合もある。 あさかわ駅を出発してから20分後ほどして坂道の途中に休憩所が[…] 続きを読む
内妻海岸の朝、そして修行の道場へ(9日目の1) 2008年10月27日 四国遍路 迷故三界城 内妻海岸の朝、目ざめると、そこは良い場所だったということが分かった。 内妻海岸に前夜22時に着いて、そのまま幕営して眠りに落ちたボクは、熟睡していたし、少し遅い朝を迎えていた。身体は完全には回復することはなかったのだけれ[…] 続きを読む
内妻海岸で野宿、長い1日が終わる(8日目の4) 2008年10月26日 四国遍路 迷故三界城 少し後悔していた。 日和佐のどさんこラーメンを15時過ぎに出たボクは、次の24番札所最御崎寺に向かった。向かったと言っても、約80キロメートル先、歩いて2泊3日の道のりだった。「車で1時間30分」、それが人類が抗いきれな[…] 続きを読む
日和佐にて(8日目の3) 2008年10月26日 四国遍路 迷故三界城 日和佐、薬王寺で考えていた。遍路とは歩くことなのだろう。そして迷うことなのだろう。探し求めて苦しみ、その先にある暗闇にすがる。夜は来る。そして朝も来る。 日和佐 雨は止んでいた。日和佐に着いた。23番札所薬王寺で「発心の[…] 続きを読む
ひとり、恋人岬で休憩(8日目の2) 2008年10月26日 四国遍路 迷故三界城 ひとり、歩いていた。 雨の日はさらに孤独感が増すように思えた。視界が狭くなるということもあるだろうけれど、雨がボクの身体の周りを囲い、ほかのものとの関わり合いを遮断しているように感じていた。 そして、ひとり 雨の日は寂し[…] 続きを読む
田井ノ浜、海の風景(8日目の1) 2008年10月26日 四国遍路 迷故三界城 夜中に雨が降っていた。目ざめた時には止んでいたのだけれど、降るだろう気配も予感もしていた。6時過ぎに起き出して、いつものようにシュラフをスタッフバックに押し込む、ということから1日が始まった。おじさんも起きていたし、同じ[…] 続きを読む
鉦打ヘンロ小屋の夜(7日目の4) 2008年10月25日 四国遍路 迷故三界城 平等寺に着いたのは15時30分ごろだった。おじさんが納経所の横の休憩所にいた。「結局、ふだらく越えで来ました」とボクが言った。「オレもそのつもりだったんだけれどね。どうも途中で違っていると思ったんだけれど…」とおじさんは[…] 続きを読む