再チャレンジはできません

努力は報われますか?
asahi.com: 契約社員らの正社員化規定を削除 労働契約法素案

短期の契約を繰り返す契約社員など「有期雇用者」の正社員化について、厚生労働省が来年の通常国会に提出予定の労働契約法の素案から、正社員化を促す規定が削除されたことが24日、明らかになった。経済界が「業務の繁閑に対応するために有期雇用は不可欠」と強く反発しているため。厚労省はパート労働法の改正でパートの正社員化を打ち出すが、一方で契約やフリーターなど非正社員全体にかかわる有期雇用の問題には手をつけず、政策の整合性が問われそうだ。

そもそも『厚労省が今年6月にまとめた労働契約法案の中間報告では、契約更新が3回を超えたり、雇用期間が通算1年を超えたりした場合、本人が希望すれば「正社員への優先的な応募の機会を与えなければならない」などとしていた』のです。初回6ヶ月、そして努力して再契約、延長してシニアになる、期間工として社員登用をめざす人にとっては毎日が涙ぐましい努力だと思っています。


若者の気持ちも枯れているのかもしれませんね

前にも書きましたが、職場上司の推薦を受けるためには毎日が試験のようなもので、半年だけの期間工とはプレッシャーが違うと思います。年休取得の資格ができても「休ませてください」なんて口が裂けてもいえないだろうし、少しぐらい熱があっても無理して出勤しているということもあります。組の飲み会、会社の行事には必ず出席して、上司に気に入られようとします。それで、仮に上司が推薦してくれて登用試験を受けても合格する可能性はかなり低い。合格する資質があったとしても「定員オーバー」と一蹴されてしまう現実。「しかたないさ」で済まされる問題でしょうか。

「正社員への優先的な応募の機会を与えなければならない」ということは削除されて『 だが、経済界は「(正社員化を避けるため)企業はかえって契約の短期化を余儀なくされ、事業主も本人も望まない結果を招く」などと反発。』したということです。これこそが本末転倒と思います。

確かに企業利益はなによりも優先されるかもしれません。しかし「長期雇用して正社員にしなければならないのなら、半年で切ってしまえ」というのは、優秀な人材でも、いくら涙ぐましい努力をしても、生産の増減、会社の利益次第では「そんなもん無視だもんね」ということですよね。これが現在の企業の思想なのです。格差社会の問題が浮彫りにされている中、会社さえよければこの国がどうなろうと知ったことかと言っているようなもんでしょ。「再チャレンジ」はどうなったのでしょうか。

こういった労働契約法を企業優先で作ろうとしているのに、いったい期間工はどんな努力をすれば良いのでしょうか?その年の経営状態、生産状態で定員が決まってしまって、「うちは定員オーバーだから、ま、系列とか下請けの企業になんとか推薦するからね」なんて平気で言っている企業の姿勢を疑問に思いませんか?

努力が認められにくいのであれば賄賂でも使って、あるいは社員希望の人を蹴落として定員をひとりでも少なくしますか?そのほうが(超)カンタンな努力のように思います。ま、社員希望の期間工をいじめて辞めさせることのほうが「定員オーバー」には効果的なように思いますよ。って、これって、どこかで聞いたような問題ですよね。

10件のコメント

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    自己紹介

    定年を迎えて、第二の人生へスタートを切った、熟年男性の再チャレンジ日記です。果たして、残る人生に花は咲くのでしょうか?皆さん応援してくださいね・・・

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    combiさん、こんにちは。
    そうですね、源泉徴収を会社が行なうというのもなんだかへんな仕組みですよね。取りっぱぐれのないようにでしょうね。
    組合問題については、まったくその通りだと思います。闘争というか、労働者の立場に立った組合という基本も忘れているような…。ま、やっとATUという組合が出現して、少しづつではありますが変化の兆しが見えてきたように感じています。
    ただ今日のエントリーに書いたように、社員も期間従業員も現状に満足しているようにもありますし。
    日本の安い人件費を目当てに、中国の企業が進出という日はそんなに遠くない未来にありそうですよね。

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    所詮、あの売国奴は、三河の成り上がりもんですからね。
    経済界にとって打撃を与える事が出来るのは、皆が個人事業者になって、全ての税金や社会保険料を個別に納めることでしょうね。
    そうすることによって、戦後、官僚と経済界が馴れ合いでやってきた源泉徴収という、とりっぱぐれのない仕組みを根本的に覆すことになりますから・・・。
    もともと、税務署のやる仕事を、会社がやってやっているだけだったのが、いつのまにか、あたりまえになってしまったのが、この源泉徴収という仕組みなのですがね。
    それにしても、ここまで雇う側と雇われる側の立場に格差がつくと、御用組合なんかぶっ潰して、闘争前提の組合が必要かもしれませんね。
    どれだけ稼いでも、中共を始めとする共産圏ばかりに目が行くのは、結局は安い工賃目当てでしょう。
    いずれ、破綻するのは目に見えていますが、それまでに稼ぐだけ稼ごうという魂胆なのかもしれませんね。
    しかし、その前提として、日本のレベルが常に上回ってないといけないのですが、それを拒む仕組みを経済界・産業界が自ら作って日本の未来はあるのか? といいたくなるような流れですね。
    日本以外の国にコネを作って、逃げるところを用意しておいたほうがいいかもしれませんよ、皆さん・・・。

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    おはようございます。
    農民は…今の格差問題に似ていますよね。そのうちに身分制度が復活しなければいいのですが…。
    というか、餓死も凍死も出ないけれど、世の中は荒れるのは確かだと思います。前にも書きましたが、もうどうにもならんと思えば思うほど「じゃ、いっぱつ銀行やったろか」なんて人も多くなってくるかもしれないですからね。実際そんな問題が増えていますが…。
    11月も今週で終わりですね。何日か寒かっただけですもんね。ボクものこり僅かになりました。そういえば童浦小学校あたりには菜の花も咲いていました。

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    菅野一勢氏の情報

    菅野氏は 高校卒業後、ガソリンスタンドでバイトをしながら、フリーター生活や就職、代理店、探偵業、引越し屋、配達業などなど 辛い経験を超え、情報起業で再出発を果たし、たった5ヶ月で1600万円を稼ぎ出すまでに大変身したといわれる大物アフィリエイターです

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    こんばんは。池内ひろ美ブログはすごい盛り上がりですね。「自由には責任がともなう」というのをすこしは自覚してもらえたらと思いますが・・・
    「格差で餓死も凍死も出ていない」
    「農民は生かさず殺さず」という言葉を三河の大名が言っていましたが、それと相通ずるものがあるのかなぁ・・と考えてみました。
    それにしても今年の11月は暖かかったですね。

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    それって、確か奥田さんの発言じゃなかったっけ?小泉さんだったけ?
    奥田さんは「格差で餓死も凍死も出ていない」だったかな?

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    格差社会あって当然

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    よっちゃんさん、こんばんは。
    ご質問の件は、工場研修と言うことでしょうね。
    受け入れ教育後、配属工場が決まってから各工場の人事課の説明が半日あります。その後配属先の課ごとによって担当者の教育があって、各組に配属になります。
    ここまでが研修と言った感じですね。
    そして組のGL(グループリーダー)の説明があって、作業訓練が始まるといった感じです。この作業訓練までは、ほとんど作業らしい作業は行なわないで説明のみです。
    この作業訓練は実際に動いているラインで行ないますので、研修と言うよりも作業です。要するにOJT(on the job training)ですね。この時点でラインの早さを感じると思います。
    これはボクの場合なので、他の組や作業内容によっては違うかもしれませんし、人によっては初めの一日は見学だったなんてこともあるので、一概にこうだとは言えません。
    ま、入社後一週間は遊びみたいなものです。本格的になるのは月曜日からで、「タクトタイム内に出来るんだろうか」なんて思うかもしれません。とにかく早く感じるだろうと思っています。
    ま、それも慣れれば出来るようになると思います。
    以上、ボクの場合を書きましたが、ご不明な点や更にご質問などありましたら、再度コメントして下さい。

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    はじめてのコメントです。
    教えてください。
    期間工の方は、最初に働くときどれぐらいの時間の、どのような内容の研修がなされているのでしょうか?どなたでもかまいません。教えて下さい。お願いします。

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