労働組合をめぐる冒険

全トヨタ労働組合(ATU)の活動をボクたちはブログでしか知ることができないし、そうなるとATUという新しい組織のことを判断するのもブログでしかないのですが、どうもボクのまわりでは「期待はずれ」という声のほうが大きくなりつつあったし、実際そのブログでさへ「自閉する労働組合」と噂されるようになっていたのです。

「自閉する労働組合」と言われるようになった理由は、8月下旬にATUに不都合なコメントがブログ上から削除されたことと、自分達の職場であるトヨタの悪口を言うことが第一義であるように受け取られていたからです。そしてブログの記事自体も、ATUの独自性もなくて、新聞や他のサイトからの引用ばかりだったのですが、ボクたちはそれはそれで問題提起になって良いことなのだけれど、そこからどこに向うのかということを心配していて、もしかするとATUなんてのはネット上だけの、それこそバーチャルな組合じゃないのか、とも思っていたのです。


ハイヤイヨ、山動く~♪ハイヤイヨ、闇に堕ちれぞ~♪

そしてじつは、そう思うようになった理由と、ボクたちがATUに希望を見出せなくなった理由は、その唯一の判断材料であるブログやサイトの内容よりも、その表面的なものへの稚拙さへの苛立ちだったのです。gooブログを利用しているのはかまわないのですが、そのテンプレートが労働組合には似合わないものであったり、顔文字を多様したりすることといったものなのですが、それはそれで「ATUには戦略ってものがあるのだろう」という人もいたのですが、多くの人には「軽い」という感じを持つことになったと思います。

ボクたちはこのブログにも何度か書きましたが、ボクたち期間工の救世主になるのではないかという思いはあったのです。ATUの発足とともに、トヨタ労組も4年ぶりのベアアップや(ATUの発足との関連性は定かではありませんが、少なくともボクたちの間では、「やっぱりね」と囁かれています)パート従業員の組合員化などと、ATUがやろうとしていることを、トヨタ労組がやっているのも事実です。

そのATUも今日の記事には、ボクたちが当初思い描いていた労働組合の姿を見ることができて、少しの感動を覚えたのです。

全トヨタ労働組合(ATU):リコール問題についての要請書

5.技術部門、製造部門で非正社員の登用を増やし技術・技能の習熟を高めることを求めます。

「非正社員の社員登用を増やし」と、非正社員である期間従業員について触れてくれたことに、ボクたちは夕食を食べることを忘れてこの記事について語り合ったのです。

「何も変わらないよ」と思うかもしれませんが、実はこうしたATUの活動こそがボディブローとなって効き始めるのだと思っているのです。そして労働組合とは何かを、ボクたちに考える機会を与えてくれているのだし、労働組合の本来あるべき姿(それは街宣だったりするのですが)を、ボクたちに見せてくれているのかもしれません。

7件のコメント

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    一週間だけだったんですか。ま、それでも慣れた職場や住み慣れた寮ということもあって、多くの人が再入社したのでしょうね。
    最新の応募要項には「2年満了者は1年目:10000円、1年目以降:10300円」1年目以降10300円ということは、3年目も同じなんでしょうね。きっと3年満了者も10300円なんじゃないでしょうか?
    3年満了者の再契約…あるでしょうし、10300円から昇給もあるかもしれないですね。シニア再契約手当みたいなものが出来るかも?
    ま、普通の社員の方はそう思っているでしょうね。そして、期間従業員も普通ではない人もいるから、なかなか「期間工あっての」なんて口には出せないかもしれないですね。

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    すいません。
    上のコメントは私です。

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    再入社のことですが、昔は1年間満了したあとに一週間あいだをあけて再雇用となり(退寮しなくてもよかったようです)、日給は二回目契約で9500円、三回目なら9800円となってました。
    来年4月にシニア期間工の3年間満了者がでますが、再契約すると余った有給や給料はどうなるのでしょうかね。その前に再契約する人がいるのかなぁ・・・。
    GLクラスだけではなく正社員・会社が「期間工あっての我々」と思っていてもおかしくはないでしょう。もし期間工が全員社員だったら我々の待遇が・・、期間工がいなかったら機会ロスが生まれて売り上げが・・、コスト削減が・・などいろんなところで影響がでるでしょうから。

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    combiさん、こんばんは。
    社員さんもいろいろな人がいますからね。てか、社員かどうかも分かりませんが。
    ご存知だと思いますが、期間工の3年雇用になる前には「再入社」ということがあったそうですね。この場合、雇用保険の失業給付を受ける暇もなく、満了即再雇用という方法だったそうです。日本もレイオフ制度があれば、これほどまでに非正規雇用という人たちが増えずにすんだのにと、思う時もあります。あのインテル社でさへ1万人ものレイオフを実施するとか。
    ま、最近ではGLクラスは「期間工あっての我々」と口に出しているそうですが…。

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    期間工のポジションをまったく理解してないコメントですね、この 「偽トヨタ幹部」 君。
    なぜ、前会長・売国奴が、法律を変えさせてまで長期の一時雇用を可能にしたかということをね。
    日本には、正社員への給与未支給につながるレイオフという制度がないですから、こういう姑息な手段をとっているんですけどね。
    まぁ、組合員の連中にしてみれば、自分たちの処遇改善が組合の尽力によったとして、組合費を払ってない期間工にまで適用されるのが悔しいのでしょうが、「社員を減らして生産を確保するコスト削減のための期間工」 という部分がわかってない、無知な社員のたわごとですね。
    「トヨタ」 という、大樹に寄っている連中には、一生理解できないでしょうけどね。

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    だれも「期間工のためにある」とか言ってないでしょ。よく読むこと。ついでに組合員にしてくれとも言ってないのですから:-P
    #この長さの文章も理解できない人がいるから…。もっと短くそして簡単にしてもらいたい?

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    労働組合は正社員のためにあって期間工のためにあるものではない。期間工は会費とか払ってないでしょ。

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