ハローワークに行って、その後ダイアモンドシティにてブラブラ。今年の春夏の流行色はブルー系で、女性ウェアのカラーテーマは「 BLUECHROME (ブルークローム)-青の抒情。」、男性ウェアは「Sounds of Silence サウンド・オブ・サイレンス-静寂の音。」だそうですね。（JAPAN FASION COLOR AUTHORITY (JAFCA)参照）
この色や、ピンク、イエローという今年の流行色の洋服が並べられていて、花見なんかよりもデパートやショップに行って洋服を見たほうが「綺麗」と思えるかもしれないですよ。この青系の色とかピンクなんてのは、ま、ボクの好きな色ですから、ついつい「ほ～」なんて見とれてしまいますし、できるならば写真なんて撮りたいなあ、と思ったりしています。

三脚を使わないから、ぶれないようにぶれないようにシャッターを押すときに息を止めているんです。カシャ（Nikonはシャッター音が良いですね、シャッター音でぶれそうになるけれど）。「は～、は～」って息を吸って。けっこう苦しいもんなんですよ。って、三脚持てよ。
この流行色は、インターカラー（国際流行色委員会）という組織があって、「各国が提案色を持ち寄り、実シーズンに先駆ける約2年前の6月に春夏カラー、12月に秋冬カラーがインターカラー委員会で選定されている」そうです。ですから、この「青の抒情」も、もうすでに2年前の6月には決まっていて、そしてファッションショーなんかで使われて、各メーカーがその色で洋服などを製造、店頭に並ぶということです。
ということは、もう2年前にボクたちの消費行動ってのは決められていて、もうそれから逃れることはできない…囚われの身ということなのでしょうね。消費行動を決められているのは、そういった流行を追う人たちはだけだろう、と思うかもしれませんが、昔と比べると、色に対するイメージも随分と変わってきていて、車にしても黄色とかピンクなんて色の市販車はなくて、やはり白とか黒、銀なんてのがほとんどだったようですし、白じゃなきゃ下取りも高く取らないなんてこともありましたよね。（現在でも中古車市場では白が高いのかもしれませんね）
車だけではなくて、街中が昔と比べるとカラフルになっているように感じています。洋服もそうですよね。ボクも、黄色やオレンジ、黄緑にピンクなんてのを、簡単に着てしまいますし、ゴルフウェアやアウトドアウェアなんてのは、「どうだ」とばかり綺麗な色使いのものが多いのも確かで、そういったファッションっていうのが、そのゴルフや山登りを始めるきっかけとなる場合もあるようです。制服への憧れみたいな感じなのかもしれないですね。
こうして考えると人の欲望っていうのは、本人の意思とは別に、実はインターカラーのように何年も前から作り出されていて、それをある日突然目の前にぶら下げられ、すこしずつ変化させられているのでしょうね。グラデーションのようにです。
そのことは「トヨタよ、なぜこない（２）」で書いたように、作り出された要求というマーケティング手法も同じで、綺麗だとか、カッコイイというのものはメーカーが作り出すもので、それは幻想でしかないのでしょう。明日の綺麗とか、カッコイイというものさへえ、２年前に否定されているということです。過去の否定、未来の否定、あなたが信じているものなんてのは、明日になれば崩壊するってことですよ。
でも、世の中、例えば、企業だって個人だって、将来を売ってなんぼのもんですから、否定された将来というのは、実は、ま、けっこう都合が良いものなんですよね。「観念の日替わり定食」ってもんでしょうしね:)
もう結論は分かっていると思うので、これ以上は書きません。まだまだ夢は転がっているってことで。
（追記）
今流れているコカコーラ爽健美茶のＣＭに出てくるモデルさんたちが着ている服の色が今年の流行色ですね。ほらね、ファッションとはまったく関係ない飲料のＣＭでも、流行色を使っていて、なにがなんでも「この色」って決めているんですよ。