帰郷・鴨の流れ(12月27日)

黄直の人たちは久しぶりの仕事を終えて、風呂に入ってご飯食べて、もう寝ている人もいるのでしょうね。長い休みの後は同じ仕事なのになんだか身体が軽かったりして、自分が別人のように思ったり、違う仕事をしているように思ったり。一直明けの休日ってのがもう楽しみになっている人もいたりして、「おいおい、まだ一日終わったばかりだよ」って苦笑いしてたり?

もう一度会えるといいのだけれど
高野川が合流する地点から上流を加茂川、下流を鴨川としているようです。
京都は神社仏閣だけではなくて、陶磁器でも有名です。毎年夏には五条坂では陶器市が行なわれていて(今はどうだか知りませんが)、通りには全国から集まった陶芸家やら販売店やらが所狭しと商品を並べていました。まだ駆け出しの若い陶芸家から地元の有名な窯元まで、そしてそれを目当てに集まってくる人たちで五条坂は身動きが取れない状態になっていました。
12年前の夏、ボクはそんな五条坂にいて「いらっしゃい、いらっしゃい」なんて声をかけていたのです。暑い夏で、景気付けに飲むビールはすぐに汗となって、なかなか酔えないので、常に飲んでいました。ボクはその頃から少しは陶器に興味があったので、その少ない知識を駆使して、時にはその作品がどんなに素晴らしいものかを大げさに説明して、酔っているのか酔ってないのか分からない状態で接客していたのです。
ボクの五条坂の思い出ってのはその時の賑やかな風景のもので、冬の寒い時期に来てみると、真冬の海水浴場みたいなもので、真夏のスキー場みたいなもんで、どうも違う場所に来たように感じでした。すっかり片づけられた歩道にはあの頃の面影なんてものはこれっぽちもなくて、もうそれは思い出の抜け殻みたいなもんで。
「あれれ、こんなんだったっけ?」なんて考えながら、それでもその抜け殻に残った模様みたいな風景に、あの日のボクたちを探しながら、夕暮れのせまりくる五条坂を歩いていたのです。運命とか縁とかいうものがあって、それは何年経っても巡り会う人とか風景とかいうもので、それ自体は変わってしまっても、記憶(現世の記憶意外にもDNAの記憶とかも含めて)の中では常に一定の色とか形、そして重量を保っていて、ふとした何でもないことをきっかけに、もう一度出会ってしまうものかもしれないと考えていたのです。

3件のコメント

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    Y氏の隣人さん、こんばんは。
    社員になられたとのこと、おめでとうございます。やはり少しプレッシャーなんてものがあるかもしれないですね。
    あ、京都の方でしたか。京都はいつも通り過ぎるだけになってしまっていて、ちょっと寄ってみるかなんて感じで寄れなかったのですよ。陶器市の都市は2泊3日で五条あたりにいて、鴨川を川沿いを通って会場まで行ってました。お昼は大谷廟あたりのお好み焼き屋でビール飲んだりして。
    あの鴨川沿いのしだれ桜も咲く頃には、とてつもなく綺麗なんだろうなあなんて思っています。だって、枯れていても綺麗なんですもんね。
    また、コメントして下さいね。

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    銀閣寺、銀閣寺に銀箔は張られていなかった!

    銀閣寺には銀箔は張られていなかったことが明らかにされました。 銀閣寺には銀箔は張られていなかったことが、銀閣寺の初の科学調査で明らかにされました。詳しくは続きをどうぞ!

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    京都にもいかれたのですね!
    わたしにも縁ぶかい土地です。学生時代を過ごした街です。
    っといっても、実家から、電車で20分の距離ですけどね!
    今日は、田原は、とても寒い相変わらずの日々ですよ!
    それから、ご報告遅れました、社員になりました。
    当面、田原で過ごします。

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