さよなら先生

また金曜日。
週末は何をしますか?何をするって言っても「ひとりじゃあねえ」なんて思っている人も多くて、考えると、やっぱり花見に行くって言っても「ひとりじゃあねえ」ってことになってしまって、結局寮の部屋でゴロゴロという週末になってしまうのかもしれないですね。それはそれで、ボクは好きなのですが、一直明けの週末は長いですから、やはりどこかに出かけたいと思うのは…春のせいだけではないのかもしれませんね。
あれ程疲れていた身体も少し楽になったような感じになるのも金曜日。

さよなら今年の春。あと何回桜を見ることができるのかと思うと、人生なんてのは二桁の範囲なんだなあ、と思うと、もう少しゆっくりと歩けばよかったと、実は思っているのだよ。
ボクの工程の前任者は本日めでたく満了になりました。よくしたもので、ボクがひとりで出来るようになるのと同じ時期に。いろいろ感情の行き違いはありましたが、先生も同じ期間従業員、同じような悲しみや似たような苦しみを味わってきたのかと思うと、やはり最終日の最後の30分は、少し寂しくもなりました。
嫌な表現での指導も、きっと彼が同じ言葉を使って習ってきたものかもしれませんね。組の指導方法なのかもしれませんね。ボクも今まで二度満了したので、何人かから習ったし、何度か後任の人に教えたことがあります。教える方と教えられる方というのは、なにか良い関係になって、例えば食堂に一緒に行ったり、例えば満了日にはバス停まで一緒に行ったり、送別会をしたり…なんてことだったのですが、今回は少し違っていました。
責任感、後任を一人前に指導するということに対して責任を持っていたのかもしれませんね。それがキツイ言葉や態度になったのだろうと、ボクは思っています。そして、そう考えるようにしています。
ただ、指導方法ってのは、トヨタの標準作業と同じように考えてはダメだと思うのですよ。仮に「標準指導方法」というマニュアルがあったとしても、うまく機能しないと思うのです。それはなぜかというと、作業というのは機械が相手なのですが、指導というのは人が相手であって、その対象の「人」というのは、機械と違って同じものがひとつもないからです。
誰でも指導できると思うのならば、教師という職業なんてのは誰がなってもいいわけでしょうしね。その工程にいて慣れていて、カンコツを知っているからと言って、半年しか働いていない人がそのまま新人を指導していいのかということも少し疑問に思いました。自分が出来るからと言って、即良い指導者とも言えないと思うのです。それはどの分野でも言われてきているものですよね。
仕事の出来る社員や期間従業員はたくさんいると思いますが、仕事をしてもらうのがうまい社員というのは、いったい何人いるのだろうと、ボクは思ったし、結局トヨタが「8万人コミュニケーション(総点検)活動」(2007年度は「総点検」という表記がなくなりました)なんてのをしなければならないといのは、コミュニケーションの出来ない人が多いということの裏返しではないかと、ふと、考えたのです。
きっと、誰もが満了間近には指導者になるのでしょうが、教える方こそ謙虚になって、そして自分が出来なかった日々を思い出して、すぐ出来た人は出来な人の心を考えて…なんて思っているのです。
さよなら先生、あなたの言った「わざとやってるんですか」は、どうもボクの心にいまだに傷として残っているようだよ。

7件のコメント

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    シニアさん、こんにちは
    暖かい一日になりましたね。
    「ボクの先生…」えっと、知らない。
    えっと、ボクはトヨタでは過去3人ほど教えたのですが、あまり深く考えなかったかなあ。甘いといえば甘いのでしょうね。
    でも、前の職場の時はやはり、なんだか厳しかったような。自分が任されていたからでしょうね。「大丈夫、出来ますよ」なんて言わなかったかなあ。
    作業の方法、ボクは今回、歩数まで言われましたよ。「一歩多いですよね。」とか。ま、1台に一歩だと数百歩になるので、その分疲れるのでしょうが…。
    そんでも、手を意識していると足まで意識が回らなくなるので…。
    ま、慣れてきたら、おっしゃるように、趣味の問題だし、楽な方法を考えればいいだけだろうし…。
    って、シニアさん、そろそろ満了なの?いつごろなんだろう?それとも、工程変更?

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    おはようございます。
    休みの週末、いい天気になりましたが連休のためにお金を使わずに寮にこもるシニアです。
    さよなら先生・・・『ぼくの先生はー フィバー♪』なんて思い出してしまいました。今頃あんなに子供好きな先生はいないのかな。最後に先生は北海道に帰ってしまうのですが、そことダブってしまったりして。小学生のころ再放送を見ながら感動していましたね。
    人に教えるのって難しいんですよね。工程を普通にできる立場で教えてしまうので、新人さんを見ているとイライラしてしまったりするんですよ。目線を一段下げてフォローしないと、けんかになったり辞めてしまったりしてしまうのである程度のキャパは必要ではないかと。
    新人さんにもがんばってもらわないといけないのは当然ですが・・・。
    安全と作業のポイント、どういった不具合が発生するかを教えれば作業方法は自由でいいんでないかい?。趣味の問題ということで(笑)。安全と自工程完結と、いい意味で楽をするやり方を考えるでどうでしょう。
    どうやって新人を教えるか考えている、シニアでした。

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    ま、今のところはそうなんですが、近づくにつれて…。今から感涙にむせんでは、体が持ちそうにないんで。って、ま、そんな想像をしながら働くってことはいい事かもしれませんね。
    そういったイメージってのは大切かもなあ。
    でも1年後の計画までハッキリしているってことは素晴らしいことだと、決まっていないボクは思っています。

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    あ、あれ?えーと、なるほど。そういう感じですか。^^
    さっきまで去年12月頃のブログを拝見していて、いろいろ勝手に想像して万感迫る思いで書き込みしてしまいました。
    なんせ趣味が妄想なもので、、。
    今も一年くらい先の退職時を想像して、(その頃には資格が取れるので別の場所で就職してる予定なのです)
    一人感涙にむせんでいます。
    「おばあちゃん。本当にありがとう。あなたの笑顔に支えられたよ、、。」とか。
    現実は@#$%&ですけど。。

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    あ、あれ?えーと、なるほど。そういう感じですか。^^
    さっきまで去年12月頃のブログを拝見していて、いろいろ勝手に想像して万感迫る思いで書き込みしてしまいました。
    なんせ趣味が妄想なもので、、。
    今も一年くらい先の退職時を想像して、(その頃には資格が取れるので別の場所で就職してる予定なのです)
    一人感涙にむせんでいます。
    「おばあちゃん。本当にありがとう。あなたの笑顔に支えられたよ、、。」とか。
    現実は@#$%&ですけど。。

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    じょんさん、こんばんは。
    夕方雨が降っていたのですが、今は止んでいるみたいですね。
    休みは、そうですね、なにをしたいか分からなくなるし、終わってから「あ、あれすればよかった」なんて後悔することも度々…。ま、明日はゴロゴロするかなあ。体も痛いし…。
    嫌なというか、よく分からない先輩と言った方がいいかも。若いのに嫌味な言い方するなあ、なんて思っていましたし。
    満了の時の気持ちですかあ、そうだなあ、でも、仕事を探さなきゃなあ、なんて思うかもしれないですね。
    それとか、もう絶対来ないもんね、とか。かなあ。

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    今週もお疲れ様でした!^^
    僕も明日休みなのですが、確かに何をしていいやら迷いますね~。
    まず昼まで眠って~なんて考えてると午後四時くらいまで寝ちゃったりして・・・。
    嫌な先輩とお別れしましたか、、。
    体も少しだけ慣れてきて、一番辛い時期が過ぎようとしているんですね。
    今度の満了の時にはどんな思いがこみ上げてきそうですか?
    辛い事を耐え切って終わった瞬間、振り返った時のあの気持ちは、いったい何に例えたらいいんでしょうね?
    うーん・・・・。ま、とにかく明日はすっきりリフレッシュしたいですね~。

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