終わりの夏

38度とか39度とか40度とか。夏はこんなに暑かったのだろうか。思い出せないでいる。期間工として満了を迎えた日、それまでの痛みや辛さをすっかり忘れてしまうように、秋になって、そして冬が来ると、この暑さも恋しくなってしまう。思い出は美しいものへと変換され上書きされてしまう。
猛暑日とか新しい言葉。真夏日でもなく熱波でもなく、猛暑日。今日も予報では、名古屋37度、豊橋32度、田原35度。
今朝の田原市は曇っていて、少し涼しそうな寮からの風景。セミの泣き声は一週間前よりも焦り気味で、その終わりの夏を生き急いでいるのだろうね。一週間なんて、そんなセミの一生ほどの長さなんだけれど、あっけなく終わってしまった。さりとてセミほどの目的意識もなくて、セミほど身骨を砕くこともなく、そして死に対する覚悟もなくて。
まだ少し静かな寮は、今日の夜にはいつもの姿に戻るのだろうけれど。ボクは、とにかく疲れていて、取りあえず、このまま眠っていようかと思っているんだけれど…。

終わりの夏
夏の終わり
終わりの夏
夏の終わり
終わりの夏
夏の終わり
オレも終わればいいのに…。

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