イオン応援宣言
北極熊の話を知っているだろうか?
北極熊がどれだけ孤独かということなんだけれど…。
そう言えば、いつか送ってもらった「まりもっこり」は、下半身のふくらみの部分(まあ、ちんちんの部分だね)を引っ張るとゼンマイ仕掛けになっていてブルブルと震えるのだね。今日なにげに引っ張ってみて初めて分かった。微妙にエロいんだね。と言っても、そんな目的のために使う人はほとんどいないのだろうけれど…。
午後、ボクが、「北極熊の孤独」とか「まりもっこりのエロさ」なんてことを、レースのカーテン越しに空を見ながら考えている頃、ドアチャイムが鳴る。北極熊の交尾とかまりもっこりの使用法なんてことを考えていただけに、少し慌ててしまっていて、そのことが恥ずかしかった。
電話の向こうのホッチキスは、きっとボクがそんなことを考えているとは思っていなかっただろうけれど、少し反応が遅くなったり、少しずつ話題がずれていたので、「また」なんて思っていたのかもしれないね。それでも、電話とかメールとかは、かなり微妙な糸で繋がっている感じが、その微妙さとは逆のかなり確実な感じ、というか、両極にあるものは、実は円周上では同じものになるということを、分かっているから、無言こそが最も深い会話ということを実感させるものなんだろうね。
そんな微妙な昼下がりの、ドアチャイムを鳴らした犯人は郵便屋さんで、ドアを開けるといきなり「田原さんですね」と、クロネコよりペリカンより飛脚よりも「頑張っています」という声で、そしてそんな笑顔でボクの名を告げる。ほぼ95%の確立で「そうですけれど」という返事が返ってくるのを彼は知っていてのだろう、ボクが「そうですけれど」と言うと、なるほどまた笑顔で「お荷物です」と言った。もしもボクが「違います」と言っても、きっと、「お荷物です」という言葉は既に用意されていて、声帯の振動を止めることは出来なかったに違いない、と思うのだけれど…。
そしてほぼ儀式化した荷物の受渡しを行なう。最近は押印ということなしに、サイン、それも郵便屋さんに限ってはフルネームで書くという他社との差別化を行なっていて、それがボクの目にも信用ってものに映る、のだけれど。
その間2分ほど。
2分という時間のなんと劇的なことか…。
その少し前、2分10秒ほど前は、ボクの頭の中には北極熊の交尾やまりもっこりのチンチンブルブルの意味とか孤独とかをレースのカーテン越しにかなり神妙に考えていたのだけれど、もうそのことは部屋の片隅、ちょうどテレビがある上のあたりに無意味に浮かんでいた。ほら、あのテレビの上の角のあたりだよ。
そしてボクはその午後のボクの思考を収奪した荷物を開ける。もちろん大きいカッターナイフで。テレビの下のコンテナに入っている、あのカッターナイフなんだけれど。
その時点で、ボクがカッターナイフの刃をカチャカチャと出している時に、ボクは、その荷物の中身がほぼ特定できた。送り主がボクの大好きなイオントップバリュだったからね。少し前に応募した「声をきかせて!キャンペーン」に当選したのだ。その景品「トップバリュオリジナルエコバック&トップバリュ詰め合わせセット」なのだ。
もう昨日の悲しみとか、今日の午前中の緊張とか、そして北極熊の孤独やまりもっこりのブルブルということ全てが、あのテレビの上の片隅に全て集結してしまっている。ボクの関心事は、その送られてきた商品。ソバとかゴマとか麦茶とか麺汁とかエコバックとか…。
そして、やっぱり思っている。
人間なんて50円とか100円で、主義、主張、信念、思想、哲学、イデオロギー…なんてものを変えてしまえるものかもしれないと……。
イオン復縁宣言
人間なんて50円とか100円で、主義、主張、信念、思想、哲学、イデオロギー…なんてものを変えてしまえるものかもしれないと、思っている。
>稀さんへ
大当たりってほどでも…。
んでも、トップバリュのエコバックは、ま、どこかの車屋とは違ってかなりエコな感じかなあ。
んでも何でもいいから当たるっての…。車にあたる、サバにあたる、高田渡…。
>kemamiさんへ
そんな「すごいヒキ」ってほどでも…。
これが液晶テレビ17インチとか、電子レンジとかだと「スゴイヒキ」だと、思うけれど…。
ま、んでもスゴイ喜んでいます。
ありがとう。
きゃーーー!
おめでとう!
すごいヒキ!
おめでとうございます。
大当たり。
何か(何でも良いから)当たるって良いですね。
感動すら覚えますね。
・・・きっとほかにもいい事ありますよ。
まりもっこりより北極熊より。
大当たり。
自分も懸賞せっせと出そう。