トヨタ

それほど衝撃的でもないと思うけれど…。

トヨタ、QCサークル活動を業務と認定…残業代支払いへ (読売新聞)
トヨタ自動車が、生産現場の従業員が勤務時間外にグループで生産性向上などに取り組むQC(品質管理)サークル活動を業務と認め、原則として残業代を全額支払うことを決めた。
6月1日から、月2時間までとしている残業代支給の上限を撤廃する。

てか、

トヨタは、活動について事前に上司への申請を行うとともに簡素化し、月2時間程度に収めるように各職場に促す。

という部分が、なんともトヨタらしいというか、そうなると実質月2時間というのは現状通り、そして出来ない分はサービス残業で、ということになるのだろうね。そのサービス残業について少し厳しくなるから、「お持ち帰り」で自宅でということになるのだろうけれど。

製造業全体への影響力が大きいトヨタの方針転換で、他の企業にも見直しの動きが広がりそうだ。

サービス残業やお持ち帰り残業はどこの企業でも行なわれているのだろうけれど、このことが重要かな。

トヨタ、QCに全額残業代 – 全トヨタ労働組合(ATU)
内野裁判の判決後、私たちは「QCも業務だ、手当を支払え」という要求を出してきました。1つ1つの運動の積み重ねが、こうした大企業もまた施策変更を余儀なくされたということでしょう。
しかし、この間の団体交渉での会社側の煮え切らない対応と、水面下では動いていたということが明らかになると、これは会社への怒りよりも、私たちの関わるトヨタ自動車のスケールの小ささに哀れみと恥ずかしさを抱きます。

ATUから言われたから施策変更した、なんてことは口が裂けても言えないことだろうと思うのだけれど。中国とチベットの関係みたいに、チベット側から「高度な自治」という妥協点を先に言われてしまっては、も少しランクを上げた解決策あるいは下げた妥協点を提示するという選択以外は難しくなるだろうしね。それが大国あるいは大企業の病ってものだろうし…。プライドもだけれど、労働組合への配慮というのもあるのだろうし。
「月2時間までとしている残業代支給の上限を撤廃する」と言っておきながら「月2時間程度に収めるように各職場に促す」なんてのは、今までよりも厳しく「もうなにがなんでも2時間までだもんで」と聞えるのだけれど。
ついでにいろいろなミーティングについても(例えば交通安全ミーティング、総決起集会、始業前の体操、ま、休憩前のどう考えても時間内に終わらないアレとかも)どうにかしてもらいたいと多くの人が思っているのだろうけれど。昼休みに交通安全ミーティングする部署もあるらしいし…。

トヨタ:米国生産の大型車、年内にも中東に輸出へ(毎日新聞)
トヨタ自動車は、米国で生産する大型車を年内にも中東向けに輸出する方針を固めた。米国では低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題などの影響で大型のスポーツタイプ多目的車(SUV)の売れ行きが落ち込んでおり、工場の稼働率向上につなげるのが狙い。

このあたりのからみが、ランクルの生産縮小と関係あるのかもしれないね。米国生産分を中東向けにするということで、田原工場や車体吉原工場で生産不足分を補うということなんだと予想しているのだけれど。ま、田原のラインも限界に近いということも言われているし、日野自動車の新ラインもまだ稼動しないのだから。生産国が分からなくなるってことは、今後多くなって、知らぬ間に「あれ、オレのカローラ、中国産じゃんね」ということになるのだろうと。

中国で「カローラ」増産 トヨタ、11年に新工場建設:経済(CHUNICHI Web)
トヨタ自動車は20日、中国で主力セダン「カローラ」の大幅増産に踏み切る方針を固めた。2011年にも長春市に新工場を建設し、生産・販売台数を現行の2倍以上に増やす。自動車保有の中心となる中間所得層向けの販売を狙う。

長くなったので続きは夜にでも…。

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