ノーカントリー ~期間工の期間について~
2年11ヶ月は長いと思う。
とうのがボクの考えなのだけれど、法改正されるまでの1年間というのが期間工が期間工と言われ、そして期間という時間的感覚を持てる長さではないかと思う。
3年という期間はもう「短期」と呼ぶには長すぎる期間だし、2年目から1年間「満了金・慰労金」という担保を取って雇用するというシステムは、どうも労働者の離職の権利を奪っているようにも思う。2年目からも延長期間を短く区切れば(例えば1年3ヶ月延長とか、それから更に3ヶ月延長とか)良いのだろうけれど、いきなり1年間契約となると、どうも長すぎるように思うのだ。
それに3年間というのは離職率のもっとも高い時期でもあるのだろうから、そこを乗り越えたら職場に適応した人材とか、技能習得した人材として普通は一人前として扱われる時期でもあるのだけれど、そこで退職とするこの期間工の長さってのは、やっぱり企業都合で法改正されたもの、あるいは、その延長期間設定というのはトヨタ自動車の利益優先主義と言われてもしかたないと思うのだけれど…。
延長というかシニアになる人が急増しているように思う。
最長期間が1年の時は、半年間の契約でも短くは感じなかったのだけれど、今ではとても短期間のように感じるし、これまた法改正されて失業給付も付かない状況になっては、期間工の期間は「1年」が当たり前ということになってしまうのだろうと考えている。そして1年後の再延長の契約が1年間というものになるとしたら、期間工は「1年」か「2年」ということに実質はなってしまうのだろうから、もう出稼ぎとしての、あるいは短期間の雇用形態としての期間工は実質なくなった、と思っている。
期間工は死んだ、のだ。
あるいは出稼ぎは死んだのだ。
そして1年間、2年間、3年間、故郷を離れて暮らす。もうそれは移住といってもいい居住形態だから、故郷を捨てることも簡単にできるのだろうと思う。辛い思い出が故郷にあればあるほど、もう戻るという意識は遠のいてしまうのだろうし、もしかしてそこに残してきたものを捨てるということも、できるのだろうと思っている。
その起動装置が期間工だとすれば、期間工スイッチはここに来た時点で溶着をはじめていて、元に戻るという立ち位置から遠ざかるばかりなのだろう。ノーカントリー。
幸せから、幸せへ、近づくのか遠ざかるのか…。
また職場の空気は、少し澱み始めているように感じる。
1年という最長期間の時は、人が入れ替わっていて、満了してもう一度赴任した時には、たとえ同じ組に配属になってもほとんど知らない人だったりするのだろうけれど、今のようにシニアになる人が多くなる状況にあっては、ほぼ同じ人たちがいて。
リセット出来るのが期間工システムのひとつの良い面だったのだけれど、スパイラルとして来ることはそのリセットが出来ない状況になってしまっている。ほぼ同じ人たちと働く状況だから。
確かに組の雰囲気は理解しあった者同士の温もりがあるのかもしれないけれど、新人にとってはその温度差が逆に居づらいものとなる、と思う。社員と期間工という温度差や、壁みたいなもの、それに対する沈黙、そういった空間が実は無口でいるということを許容していたのだけれど、それがなくなると逆に孤独感が増すことになる。
それは、社員+期間工 <-> 新人 という図式、あるいは 組合員 <-> 非組合員(シニアではない期間工)ということになるのだろうと思うと、疎外感みたいなものが常につきまとうようになるのかもしれない。
半年間だけ、というシステムが崩壊したことによって、ボクたちには戻る場所を喪失したのだと考えている。ノーカントリー。
選択肢が増えたように見えるのだけれど、実は多くても二者択一しかない労働環境になったということなのだろうと、そして選択しても限りなくゼロに近い、あるいはゼロに向うだけのことなんだろうと、思っているのだけれど…。
アカデミー賞受賞の映画「ノーカントリー」とか全く関係なくてごめんね。
>歩さんへ
今日はニ直からですね。
非正規雇用労働者が全労働者に対して33%もいる国で、そしてその70%強がワーキングプアという状況を企業も国もなんとも思わないのでしょうか。
この話題については何度か書いてきて、歩さんと同じような意見を述べてきました。3年もの長期間雇用して、正規雇用できない理由は何のか、ということとを。
使い捨て、ですよね。餌で釣る。で、結局責任逃れとして「JOIN3」で就職斡旋ですからね。
>さといもさんへ
おっしゃる通りで、対立構造を作って、愛社精神を煽るということだろうと考えています。他に、離職率を抑えるためとかもあるだろうし。
ま、アメリカにおける戦争の理由みたいなものかもしれません。
>今井Kさんへ
「何かやらなければ」ということが常に打算的な行動になってしまうようなこともあるかも。
で、結局、それならトヨタとなってしまうのかもしれませんね。仕事も給料も、ギリギリのところに設定されていて…。
トヨタがあるか、なんて考えたりもして。
切り離せない自分がいたりして…。なんだかなあ。
3ヶ月はゆっくりしようかと思っていますけど・・・。
>ゆうちゃんさんへ
ボクたち非正規雇用労働者にとってみれば、正社員であるということは、働くという価値がある、なんて考えてしまいます。年収差というものもあるだろうし、社会保障ということもあるし…。
満了という区切りがきても、それは人生を満了することでもないし、また一から始めなければならないということでもあるし…。
>コージさんへ
はじめまして。
同一労働同一賃金、とうのが普通の考え方でしょうね。
期間工という雇用形態の実体は無いのだとも思っています。それが今回のテーマで、結局は企業利益優先のための3年なんだろうと思っています。デキル人は3年、そうでない人は半年、なんて切り捨てを許すものですからね。
>稀さんへ
人生の満了なら良いのだけれどね…。
鍋かあ、そういえばこの冬は一度もしてないか…。
>もっさんさんへ
そうですねえ、3年と言えば中堅と言われる職場もあるし…。期間工の期間っていったいなんなんだと思うのです。
せいぜい1年という以前のほうが良かったと思っています。期間というのは短期間ということでしょうしね。
今年いっぱいですか。
それでも、次が見えているから、長くはないのかもしれませんね。
>ぷっくるさんへ
おっしゃる通りだと思います。
長過ぎますよね、3年。確かに昇給システムが出来たのですが、そういうものは経験回数+経験時間でもできる話しですからね。
3年も使っておいて、そして社員試験を何度も落す、というのはいかがなもんかと思うのですよ。そんなにトヨタの仕事に適応していないのならば、延長させなきゃいいのに…。
期間工しては雇うけれど、社員としては不適合なんてことは、期間工差別そのものではないかと、トヨタは認識すべきだと考えています。
>じろっちさんへ
再赴任ハガキが来ない場合は、どうなんでしょうね。一度面接を受けてみては?
ボクからは何とも言えません。そういったケース聞いたこともないし…。
>稀さんへ
ネット麻雀ですか。そういえばそんなのがありますよね。オンラインじゃなくても、ゲームもあるか。
>名無しさんへ
勤務状態の悪い人も中にはいるようだし、工場勤務に対しての向き不向きもあるだろうし、そうなるとやっぱり最初は4ヶ月ぐらいの試用期間は必要だと思います。
また職場や寮の当たり外れもあるので、やはりいきなり1年だとね。
こちらにも試用期間がないと、離職率が高くなるだろうと思っていますし、そうなると2度目のチャンスはなくなるし、4、6ヶ月、そしてシニア制度も残して良いけれど、そこでも3ヶ月単位の延長システムが良いのではないかと考えています。
6ヶ月で首になってしまいました。マンスリーマンションを借りて就活したいので資金がもっとほしいので、1年契約できるようにしてほしいです。
引越し中でしょうか?
インフルエンザでしょうか?
本当に暖かくなりました。
花もいっせいに咲き出しそうな感じです。
今日は少し晩酌をし・・・いい気持ちです。
昼間は名古屋まで出たついでに
駅周辺をぶらぶら・・・・・・・・。
相変わらず人が多いな・・・。なんて・・・思ってみたり。
でも・・年末からこちら名古屋にさえも行っていない
ので・・いい刺激になりました。
麻雀でもしたいな・・・・・。
なんておもえば最近はネット麻雀出来るからうれしいな。
ではでは
トライしてみます。
トヨタ自動車の期間従業員を満了して3ヶ月以上たつのですが、再赴任の通知が未だに来ていません。こういう場合、再び面接をしても落とされるのでしょうか?
管理人さん、こんばんは。<(__)>
おいらの会社(イナカの中小工場)でも変な図式はありますね。
派遣社員(派遣3社)、契約社員、正社員。
派遣→直接の契約社員や正社員になってしまうと、
元派遣のメンバーとはかなりギクシャクしてしまう事が多いですし・・・
その癖出身派遣会社別の派閥みたいなのが出来たり・・・
(求人は全て派遣を通してですが、随時直接雇用はある会社です。でもその基準が曖昧)
おいら自身も1年以上経っても元派遣会社の担当にまでいつも嫌味を言われますし。
紹介予定を義務付けていない派遣がもたらす弊害かと思いますね。
トヨタさんの最大2年11ヶ月も長過ぎですね。
3年も居れば入れ替わりの激しい会社ではもう中堅~ベテラン格です。
希望者は全員正社員で登用すべきです。
そして延長の区切りは最低でも半年以下にすべきでしょう。
トヨタさんがこのようなスタンスを取っている限り、
派遣社員も同じような苦しい立場が続くでしょう。
期間工満了者には正社員登用を。
派遣社員は紹介予定のみに。
こうあって欲しいですね。
論点がズレてしまいごめんなさい。m(__)m
おひさしぶりです
もうすぐ満了みたいですね
リセット・・・・ですか
確かに3年目という時期は
ようやく仕事の輪郭が見えてくる頃ですよね
業務やら人間関係なんかも含めて
正社員ならそこから何かが得られるかも知れないけど
それが望めない立場であれば
辛いですね
追伸
私の方は転職先の都合で今年いっぱいは
今の職場に残る可能性が大になってしまいました
おそらく・・・・
三月は去る。
最近少し寒さが和らぎましたね。
桜の開花予報なども出てもう世間は春。
工場内を歩くのもやっとつらくなくなりました。
季節の春は来るんだけど
人生の春はまだ遠いな・・・。
満了したら
あったかい鍋・しましょう。
はじめまして。
ふとしたきっかけから期間従業員さんの実情を勉強させてもらっています。
皆さんそれぞれの理由で来ていらっしゃるようで、色んな人生模様があることを教えてもらっています。
正社員を希望しながらも叶わない人、逆に正社員を嫌い期間従業員で続けていらっしゃる人等々ありますが、いずれにしても頑張っている人がきちんとした評価を受けるべきですよね・・・。
働いている全ての方がやりがいを感じ、多かれ少なかれ満足した人生を送られるよう願ってやみません。
皆さん頑張ってください! 自分も頑張ります。
独身で一人暮らしの私にとって祝日や夏休みなど感覚麻痺してますね。
正直飲食業などを生業にしてない身分で祝日に業務していると世間のバカ騒ぎに無関心になっていく。
交代勤務のない職場なのに交代職場の生活リズム(夜勤の休日で夜中に休んでも田舎で閉まっている。正直夜勤の週に年休とる人はいないだろう)に組み込まれている。
毎日追いまくれて気がつけば週末になっている。
振り返れば長いのに短く感じてしまっている。
デンソーに染まって30年。社員になれば区切りなんて退職するまで無縁なもの。
退職すればそこに気付けば老いた自分があるだけだろう。寂しい。
正社員なんてなるものではない。会社にとって使い捨ての歯車であることには違いないのだから。
石の上にもナントやらと申しますが
三年やるとねぇ・・・
なかなか娑婆っちうか世間とのずれとかが
大きくなって来ますよ、ほんと。
未だにハニーから「もー期間工の話するのはやめれ」って
叱られます。
尋常じゃない環境を耐え抜いたのは
自信と誇りにつながってるのかも知んないけれど
耐えている間に何か自分でも気がつかないうちに
どっかが歪になってたのかも知んない。
のんびりと過ぎて行く時間を楽しめなくなってて
何かしていないと行けないような切迫感みたいなのがね、
今もあるんですけれどね、、、
いい区切りじゃないですかねぇ。
職場の中でも色々な対立の構図がありますね。
01正社員とその他
02職制とその他
03学園卒とその他
04定期入社と不定期入社
05自宅通勤と寮住まい
06出身地毎に固まる事による対立
07住んでる寮による対立
08組合員と非組合員
などなど。
もしかしたら会社がわざとそういう意識を植え付けさせてるのかなと
考える事も最近はありますね。
笠山さんの満了って来週とか再来週の話でした?もうそんな時期ですか・・・羨ましいやら寂しいやら
三年って長いですよね。比較にならないし、社会に出て何年経ってるんだって話ですけど、中学、高校生活がそれぞれ三年って考えると、そりゃもう長い長い
そう考えると、それだけの年月を非正規社員として雇ってるって凄い事ですよね。それだけの期間、期間工をやれば、希望者全員を社員にしなきゃいかんだろ、と思うのは自分だけですかね。だって三年ですよ
てな事を、まったく社員になる気のない俺が言うのもおかしな話ですが、一般人も俺と同じ考えだと思うんですけどねぇ。どうなんでしょうね