トヨタのパワポ

先日から「資格」について書いたり、コメント頂いたりで、考えていたのだけれど、やっぱり「資格」と「使える」とか「できる」なんてことは、また別問題なのだろうと思ったりしています。受験勉強というのが、また、使うということとは別の方法だったりするし…。
と感じるのは、MCASのWordやExcel、Powerpointの試験なんてのがソフトの使い方に特化していて、それを使って文章や計算書を作るという実務なんてことはそれほど問題にされない、ということを思うからでしょうね。その方法ってのは、また別の、例えば「実務文章作成講座」なんてところで学ばなければならないのでしょうね。
というよりも、もうすでに各企業にはそういう書式一式(テンプレート)が揃っていて、今時はそれを少しだけ変えたり、データーを入力するだけで「良い」ということなのかもしれないし、職種によって書式も違っていて、それは実際使う時になってみないと、なんてことなのかもしれないなあ、なんて考えたり…。ま、それでも、そんなに「簡単じゃん」なんてことでもないから、復習はしていますが…。
トヨタの現場でも、例えば「創意工夫」発表会なんて時には、そのMS社のPowerPointを使っていて、発表する人とパソコンを操作する人とで「改善案」を説明していました。現場の人だとほとんどそういう機会がないので、それはそれで必要なことなのかなあ、なんて感じていたのですが…。

トヨタグループが「パワーポイント」自粛令!?
 トヨタグループ内で、マイクロソフトの「パワーポイント」使用の自粛ムードが広がっている。事の発端は、コスト削減を求める渡辺社長の発言だった。それにしてもなぜパワーポイント自粛なのか?
 「パワーポイントの使用は控えた方がいい。特にプレゼン資料のカラーコピーは…」
 最近、トヨタ自動車社内からだけでなく、系列会社、サプライヤー(部品会社)のあいだからでさえ、こんな会話が聞こえてくるようになった。事の発端は、何を隠そう5月8日の決算発表での渡辺捷昭社長の発言である。

んでも、そのコピー代ぐらい…、なんて思うのだけれど、「それぐらい」というのはコスト意識では禁句なのでしょうね。

トヨタ、世界販売を下方修正へ 米国市場の低迷で
トヨタ自動車が、2008年のグループ全体の世界販売台数(ダイハツ工業、日野自動車含む)を当初計画の985万台から950万台前後に下方修正する方向で最終調整していることが16日、分かった。主力市場の米国で景気減速やガソリン高騰の影響を受け、大型車を中心に販売が落ち込んでいるため。月内にも修正計画を公表する。
 トヨタはここ毎年、世界販売台数を年50万台程度上積みしてきた。昨年は936万台を記録し、業界首位の米ゼネラル・モーターズ(GM)に肉薄した。しかし、米国を中心に市場が変調してきており、急成長を続けてきたトヨタの勢いにもブレーキがかかった形だ。

ま、「ブレーキがかかった」と言っても、昨年以上なのですから、まだまだ「売れている」「急成長」ということだと思っているのですが。これもそういう「まだまだ」なんてことは禁句なのでしょうね。1台でも前年比を下回ることも許されないのが、今のトヨタをはじめとする企業の姿勢なのでしょうね。「今年はちょっと調子悪かったね」なんてことが言えない状況というのも、なんというかスゴイですね。
昨年並なのですが、危機感は「明日は倒産するぞ」なんて感じで、そのあたりの意識がトヨタのすごいところなのでしょうね。それでも現場では期間従業員の延長もなく、赴任してくる人も田原工場でも一桁という状況がひと月。夏が終われば少し増えそうですが、それとて生産状況によるのだろうし…。
きっと、MS社もそなたりのニュースを聞いて「PowerPoint」のエコ版「EcoPoint」なんてのを…ってことはないか。
てか、もうプリンターも買わないで、あるいはレンタルしないで、紙の在庫ももたないで、こういうプリントサービスを使えば良いのに、なんて思ったり…。
ネットプリント
これ結構便利ですよね。A3のプリンターなんて持ってないし…。
しかし暑いですね。
今日は洗濯したり布団干したり…。すぐ乾くから洗濯も楽しいかなあ。
これから「ホテルルワンダ」と「アフガン零年」を見ます。
という日曜日…。

2件のコメント

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    combiさん、こんばんは。
    ま、それでも、いつまでも売り上げを伸ばそうと思うのが、経営というものなのでしょうね。永遠に、そして無目的に。
    労働経済白書にも、非正規雇用頼みという、コストカットが生産性の停滞になっているということを書いていますね。
    生産性どころか、経済停滞の原因は低所得者層の増加ということなのですからね。
    値引き販売も始まったのでしょうが、価格を上げるということも始まりそうですね。
    それでも、きっと、次の一手やその次の一手は考えているのでしょうけれど…。

  • blank

    いつまでも売上が増え続けると思うほうが、どうにかしているわけですワ。
    結局、自動車を金儲けの道具としか見ていないということですな。
    事務屋のO田が社長になり、会長になり、院政をとり続けた結果、過去の消費者の信用を食い潰していったというこっちゃね。
    さて、この危機感をあおるやり方、まさに戦前の軍部のやり方そのものな訳です。
    目的は、自分たちの都合のいいように洗脳して誘導するということですな。
    コイツラの都合のいいようにという部分は、人件費を抑えても、社員や下請けから文句をいうのが出てこないように、これしかないですワ。
    まぁ、実際には、元々が儲け過ぎていた訳で、これは社員を雇わずに期間工や派遣を多用し、下請けは締め上げ、作業者が大怪我しようが死のうがお構いなし。
    マスコミには輸出に伴う消費税(ほとんどは下請けが払ったもの、要するに詐欺行為やね)の割戻し金の一部を広告費としてバラ撒いておとなしくさせ、さらに消費税の増大を政界に働きかけて、この割戻し分増大分を掠め取ろうとしているわけですワ。
    トヨタの儲けがほとんど人件費を削った結果というのは明らかになってきているわけやが、とうとう、削るところがなくなたから儲けが減るのは困る(経営陣にとっては常に儲けが増えないとヤツラの報酬に響くからな)ので、あろう事か、値上げしてそれをカバーしようとしているぞ。
    下請けが材料や光熱費の値上がりを理由に値上げしようとしても、
    「ふざけるな! もっと改善して安くしろ!」
    と言っていたのと、完全に矛盾しているんですがね。
    世界中でトヨタ車の耐久性低下が明らかになっているだけではなく、リコール制度のある国ではリコール出しまくり。
    なんか、自身満々で、
    「今度の新型でリコールはありえない!」
    なんていっていた人もいましたが、その後リコール出しまくってますよね?
    まぁ、技術屋と事務屋が牽制し合いながらいいものを作るということをやめ、ひたすらコスト低減に走って下請けから搾り取るだけでは飽き足らず、派遣や期間工の期間を3年にまで延長させ、今度は消費税増大でさらに輸出割戻しで間接的に下請けから搾り取るというもうなりふりかまわないトヨタのやり方が、どんどんバレてトヨタ車の不買運動を大きくなればいいんだけど・・・
    ちなみに、世界中でトヨタ車の値引き販売が始まってまっせ。当然販売ディーラーの在庫が増えているわけですな。
    うたい文句は、「24ヶ月、36ヶ月ローンの金利不要!」
           「1年間の保険料不要!」
    なんて、今まで金利を払って買った客を馬鹿にした売り方やで。
    もっとも、実際には60ヶ月などというローンなんで、以後の金利でタップリ貢がされるんだけどね。
    今後の急減速が楽しみです。

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