派遣切りの解決には企業の組合が登場しなきゃダメなんだって

朝の報道番組で「リーマン対派遣社員」なんてのがあったのだけれど、リーマンブラザーズの元社員と製造業の派遣社員を対決させようとすること自体、意味がないように思って、いかにもテレビらしい強引さを感じたのだけれど。(たしかフジテレビ系だったかな)
結局、どうしようもない内容になってしまって、元派遣社員の人が「友達はいますか」なんて質問をした時点で、まったく関係ない方向になってしまって、なんだか見ていられなくなってチャンネルを替えたのだけれどね。
リーマンショックに端を発したとはいえ、そこで働いていた社員が悪いとも思わないし、今起こっている派遣切りやその被害者のホームレス化なんての問題のすり替えでしかないじゃんね。どちらとも被害者とも思うし…。
いろいろなところに戦いを挑んでいるように感じるのだけれど、企業の労働組合が動かないと解決されないと思う。と、何度もトヨタ自動車労働組合のことを書いているのだけれど、非正規労働者の組合やそれを支援している組合の方たちは、そこを全然目標にしていなくて、「タブーなのか」とボクは感じてしまっているのだ。
ワークシェアリング、雇用を確保するためには、どうしても組合の力(組合=正社員の理解)が必要なのだし、それがどうも筋みたいに思うのだけれど。
昨日書いた「第2段階」要するに、支援は人道という観点で語られる段階になっていて、運動も第2段階、アピールから解決策を模索する段階になっているように感じています。国の資金注入はただ単に派遣狩りの被害者だけを救うというものだけではなくて、今の雇用を守りながら、さらに雇用を拡大するという3点セットで進められるべきだと思うし。
ま、そのあたりは、すでに考えられているのだろうけれど、どうもその「対組合」ってのが見えてこないし、「4000円の賃上げ」なんて言っている意味はあるのだろうと思うのだけれど、姿が見えてこない大企業の労組に対して、かなり疑問を抱いているのですが。何のメッセージも出さない、ろくでなしの集団なのだろうか、と思っていますが。

8件のコメント

  • blank

    >まことさんへ
    「労組ではなく恐怖の独裁国家機関」ですねえ。職場で組合の悪口を言うと、きっと特高が来て…。出世もできないのでしょうね。
    ま、美味しい商売ですよね。税金は毎月天引きだし。あ、組合費って言うんですか?税金じゃなくて…。
    >ラグーナさんへ
    どうなんですかねえ、どう見ているかは個々人違うでしょうし。
    組合は組合員のためには動くでしょうね。トヨタ自動車労組も早々と来年は4000円アップと言ってますからね。それは首切りはないということと同じことですから。
    労働者のため、というのはどうも違うようで、「仲間」だ「同じ従業員だ」なんてことがいかに欺瞞だったかということです。
    釣られたってことなのかもしれないですね。「社員にするよ」とか言われて…。
    >まさぴさんへ
    ええ、この場合の「企業の組合」ってのは仰っている「正規の組合」のことですよ。
    「正規の組合」対「非正規の組合」という組合同士の戦いはタブーなのかと。ま、ATUなんてのは「正規の組合」なのですが、非正規の応援をしているのですけれど。
    その通りで、労働組合の意義を問う、ということです。盾ではなくて、同じ位置にある者同士ってことでですけれど。
    >大晦日さんへ
    勘違いはしてないでしょう。
    いすゞ自動車などは撤回したのだし。自分たちの置かれている位置は理解していますよ。あなたは勘違いしているみたいだけれど。
    ただ、そのことがこの国にいかに不利益になるかということに憂えているだけですから。
    そしてその数が全労働者の4割になったこと、10人に4人ですよ、ということの問題を提起しているのですから。
    そして今失業されている人、これから増えるだろう失業者対策ということなのですから;)

  • blank

    言葉たらずで申し訳ございません。
    先送のコメントは、まさぴ様への同意です。

  • blank

    おはようございます。
    そうですよね。
    情報収集手段が“報道”しかないもんで、この状況下での正規組合の動きが全く見えないもんで…。
    一企業に限らず、ピラミッドの下のほうが崩れてきているということは、いずれは国が崩れて行くことを意味していると思います。
    今、一生懸命やっていることは、孤立してしまっている人々を救助に向かう道路の“仮復旧”をしている段階で、“本復旧”はこれからだと思いますが、どうしてそこだけが甚大な犠牲者を出してしまったのか調査し、耐震構造に再構築してほしいです。太郎さんでも、一郎さんでもいいから…。
    済みません、思いつくまま書いていたら内容がズレてしまいました。
    ありがとうございました。

  • blank

    こんにちは。
    期間従業員や派遣社員は企業の お助けさんだから 『お助け社員』に統一する? なんか わかり易い呼び名に したら 切られても 勘違いしないのさ。 お助けさん仕事なんだから …

  • blank

    順番からいくと、非正規をカットした後は、正規のカットしかない。ならば、正規に影響が及ばない様にする為にも、組合として非正規を守る事こそ必要とは考えられないかな?言い換えれば、非正規を盾に、正規を守ればお互い、共存出来るはず。非正規を失う事は正規にとって、盾を失う事ではないかい?

  • blank

    派遣社員たちが組合を結成したところで、企業には何の影響も無いと思います。正規の組合の要求は簡単に言うと、『賃金をもっとよこせ、でなければ働かないぞ!?』であり、企業は働いてもらわないと困るから、ある程度の要求はのみます。ここで、決定的に違う事は、派遣の組合は今や企業には不要な労働力であり、何ら困らないどころか、斬ることしか頭にないのですから、交渉が噛み合うはずも有りません。大した要求はしてないと思うのですが…。報道する側もスポンサー(企業)の顔色を窺い、広告収入の減少を恐れてか、淡々と報じているだけに感じます。

  • blank

    こんばんは。
    教えてください。
    大企業の正社員=組合員の方達は、日頃から非正規雇用の方達をどう見ているのでしょうか?
    解雇が正社員にまで及ぶかも知れないので、そうなった時に今すぐの段階で騒ぐと、“真っ先に切られる”可能性があるので、取り敢えず“静観”しているのか。
    “正規”と“非正規”は、別物と見ているのか。
    ぼくの職場(小さい職場ですが)では、『組合費を納めていても、職場環境の改善が身を持って感じられない』で、組合を離れいく人が増えてます。
    組合自体も高度成長期(昭和40前後?)のように大多数の労働者層が、“仕事はあるが賃金は安く、もっと暮らしぶりを良くしたい。”と願い。儲けを雇用主や国が、適正に労働者層に還元しているかの“監視役”の役割をしていたのかなと思っているのですが、
    現代は“暮らしもそこそこ”、“隣は何をする人ぞ”で(わざわざ)『群れてまでやる“核”』を見つけられずにいるのかなぁ…。なんて、うちの組合見て感じてます。
    宜しくお願いします。

  • blank

    企業労組はどこかの国の労働党員みたいな感じで統制がとられてます。
    労働党幹部がいて末端の組合員は会費を納めて沈黙を守る。
    それが生きる道であり、統制を乱さない正社員のあり方でもあるような気がします。
    一人一人ではとてもいい人もいますが
    統制のとれた企業労組の中では埋もれてしまってます
    あれはもはや労組ではなく恐怖の独裁国家機関です。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA