キャノンだけでなくて大分県の失策でもあるんだしさ

大分市や杵築市、国東市というキャノン会長のお膝元である自治体が、大分キャノン大分事業所や国東事業所を解雇された非正規労働者に住宅支援を行い、臨時職員・アルバイトとして雇用する方針を打ち出したそうですね。
えっと、ま、ボクとしては、自治体側の責任、失策した責任を取るべきだろうし、社会不安ということもあるだろうし、と考えています。大分市は「誘致した責任」と明言しましたし、偽装請負や派遣切りで儲けた金で自治体も儲かったのだし、誘致の際は「雇用拡大」なんて言って、非正規労働者増加を促進したのですから。
このあたりを読んだいただければ・・・。

御手洗富士夫キャノン会長は大分の恥なのか?
また「自身の出身地である大分に大型工場や湯布院に豪華保養所を建設した。さらには大分県下の小学校にデジカメを無料で配布するなどの行為」は、いくら疑問視されているとしても、地元ではありがたいことだと思われていることでしょう。

asahi.com:キヤノンの偽装請負で、御手洗会長の参考人招致を要求
民主党の枝野幸男衆院議員は7日の衆院予算委員会で、御手洗冨士夫・日本経団連会長の参考人招致を要求した。御手洗氏が会長を務めるキヤノンが、違法な労働形態である「偽装請負」で行政指導を受けたことを踏まえたものだ。

本当に、大分県下にあるキャノンの工場で働いている人びとは「よくぞ大分に工場を作ってくれた」と思っているのでしょうか。誘致の際には雇用拡大なんて言いながら、実質は派遣社員ばかりではないのでしょうか。おまけにこんな偽装請負なんてのが行なわれていて…。

誘致される時点で、優遇されているのだろうし、会長の出身地でもある大分県での大規模な工事となれば、いろいろと、ま、あると普通は思うだろうしね。

鹿島が6億円所得隠し 一部は経団連会長の知人に(産経新聞) – Yahoo!ニュース
大手ゼネコン「鹿島」(東京都港区)が東京国税局の税務調査を受け、大手精密機器メーカー「キヤノン」(大田区)の大分県への工場建設をめぐり下請け業者に外注費を払うよう装って“裏金”をつくり出したとして、平成18年3月期までの2年間で計約6億円の所得隠しを指摘されていたことが分かった。

キャノンのカメラ持ってなくて良かったよ。「あ、例の裏金の工場で、偽装で作られたカメラですね」なんて言われてみ。なんか「あ、例の盗んだお金で買った、偽ブランドですね」って言われてるようなもんだしさあ。

豊橋の拳銃強盗未遂とか

この国に働くところはたくさんある。要するに需給の問題で、労働集約性の高い業界ではいくらでも人を必要としている

なんていうワタミ社長の言葉は、労働問題をただ単に需給だけで捉えているようでとても危険なことのように思う。その需給ということだけだとバランスが仮に取れたとしても、地方間の格差や都市に集中した人口とその中での二極化なんてアンバランスなことが現出してきて、結局は大都市、大企業だけが生き残るということになってしまうのだろうからね。

ま、豊田市や田原市が非正規労働者対策が出来ないというのは、元々豊田市ってのはトヨタの街だし、誘致したわけでもないという認識なんだろうし、そういった「責任」を取るということは「トヨタにも責任がある」ということの表明だろうから、そんなトヨタの意向に反したことは、口が裂けても、治安が悪化しても、財政破綻しても、言わないのだろうと、思っているのだけれど。

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