平成新堕落論

坂口安吾の「堕落論」を読んだことがないので読んでみようと思う。その存在は知っていたし、読まなければならないなあ、なんて思っていたのだけれど、読書量自体それほど多くないボクにとって、どうしても後回しになっていた本であったようだ。
堕落しろ、というようなことが書いているのかしら、なんてことを思っては、少しネットで調べてみたり…。
職業訓練のことを2日続けて書いたのだけれど、要するに「努力の信憑性なんてこれっぽっちもなくなっちまったんだよ」ってことで、「正直者は本当にバカを見るからね」ってこと。
職業訓練校の面接や試験の妥当性を言ってもしかたないのだけれど、そもそもセーフティネットに倍率があって良いのですか?ってことで、不合格になった人は職業訓練校浪人となり、再度不合格になったら完全なる絶望が待っているということ。失業者が失業者を生むってこと。
リテラシーの問題もあるだろう。知らない人だっていっぱいいるしね。テレビやラジオを使って「ただいまハローワークでは4月開講の介護福祉士養成講座受講生を募集中です」とか流すべきじゃないのか、インターネットに公表して満足しているんじゃないのですか、ってこと。
うまく利用する人が救済される、昨日も書いたけれど「生活保護にしても不正受給が絶えない。集団で乗り込んでいってあっという間に受給できる人もいれば、ひっそりと亡くなる老人もいる」ということ。
就活なんてしてないで、「職業訓練校受講マニュアル」とか「生活保護受給マニュアル」を読んで、そしていかにセーフティネットに救済される人になるかってことが重要なことなのかもしれないってこと。「救済くん」というソフトが出来るに違いないね。
堕落しろ。
人としての矜持なんてのはさっぱり捨ててしまえ。そんなものはインチキ社会では百害あって一利なしなんだから。
クロさんのコメント。

失業給付は住民税や国保税の支払いに当てようかとおもっています
政府の失業者支援は税金を使うんですよね
今後、税金の支払いが増えたらそれはそれで大変ですよね
* クロ * 2009/03/18 11:11 AM *

こういう人がいなくなったら、この国は終わりだから。
「仕事がないから金をくれ」それどころか「仕事がないから家をくれ」という人が多いのだけれど、義務なんてことを考えている人はどれだけいるのだろうか、なんて思った。ってこと。
#「救済くん」かあ:)
菜の花2009(3)

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