午後4時過ぎの雨の梅園には、諦めきれない時間が腰の下、地上70センチほどの高さにヌルリと横たわっていた。誰もいない梅園にいるのはボクと、これまた諦めきれずに木の枝にしがみつくように残っている花弁と雨粒。その時間が、粘度を持った時間が、ボクたちをつなぎ止める。というよりもボクたちがその一点に存在するということが奇跡なのだけれど、その運命も、もう梅園の入り口あたりに待ち構えている闇に飲み込まれてしまう。その前に、風が吹けば終わってしまう。
2月も終わりですね。このひと月何をしたかというと、何もしていなくて、ニート状態です。引きこもり。春になれば、なにかが変わるということもないのだろうけれど。なぜかこのまま冬のほうが良いかなあ、なんて思ったりしています。
何もしなくても時間だけは過ぎてゆく。それもかなり速く過ぎてゆくように感じます。
梅の花も終わりですね。雨の梅園に行ってきました。賑やかな時はちょっと嫌ですからね。咲く前と散る前にしか行かなかったのですけれど、その時のほうが好きかなあ、なんて思っています。
ボクは、闇に押されて家への道をとぼとぼと歩きはじめた。近くのスーパーで買い物をして帰ろうかと思ったのだけれど、人混みの中に入ることが、出来そうになかった。雨は降っていた。傘がボクを覆い隠していた。夜のように。少し何かが壊れているのかなあ、なんて思った。そう思うと、早く家に帰らなければと思った。少し急ぎ足になった。車はヘッドライトを点けていた。家が見えた時には少しホッとした。
帰ってから、少し寝てました。起きたら、真っ暗で…。
食欲はないのだけれど、ご飯を作って食べないと、と思っています。胃は相変わらず調子悪くて、少し膨張感があって、薬を飲んでいるのですが、いつものことだから、もう少ししたら良くなるだろうと思っています。
さてと、作るかなあ…。