斬首人だったってことか

asahi.com(朝日新聞社):「他人に首切りさせる。それを担うのが派遣業」舛添氏 – 政治
 舛添厚生労働相は24日の衆院予算委員会で、大企業で相次ぐ「派遣切り」を「他人に首切りをさせる。それ(を担うの)が派遣業なわけです、はっきり言えば」と批判した。

派遣会社には自らの利益に関するもの以外に、なにかしらの思想とか倫理観とかあったのだろうか、と思うことがある。NHKの「雇用不安」だったか、そういう番組で、派遣先企業から派遣切りの連絡を受けた派遣会社の人が「7200万円の利益が飛ぶんだよ」と最初に言った言葉を思い出す。企業とはそういうものかもしれないのだけれど…。
斬首人というよりも、ハイエナのようなイメージのほうが強いか。弱いものを狙って夜に紛れて襲う、というような。そして食い散らかして後始末もできない、悪食のハイエナ。
獣は檻に入れる、あるいは鎖に繋がないと、被害は拡大する、そして獣より先にそこに住む人々が滅びる、のだろうと思う。
ま、それは良いのだけれど、今日の問題はイノシシ。

イノシシの生態と被害対策について-高知県鳥獣対策課
 対策については、野生鳥獣全般にいえることですが、あきらめない姿勢が大切です。考えられることはいろいろと試してみましょう。

瀬戸内の島ではイノシシが海を渡って移住するそうですね。

山口県で続々と海渡るイノシシ/すみか求め島から島へ―四国新聞社
 中四国や九州地方で海を泳ぐイノシシの目撃例が後を絶たない。愛媛県宇和島市の漁師(63)は「この辺りでは常識」と話す。「10年ぐらい前からよく見る。島から島へ渡るという話もある」

追われたイノシシは新しい住処を求めて生き延びようとする。駆除と言っても、どこまで少なくさせれば良いのか、という問題もあって、例えば全滅させるわけにはいかないだろうし、そうなると今度は絶滅危惧種になって、保護するようになるのだろうし。
それに動物に対しては情というものも加わって、猿なんてのは駆除するといっても、かわいそうな感じもするし。イノシシ肉は食べるけれど、猿肉は…、なんてこともあるだろうし。それに保護動物、法律ということなんかもあったりで。人と動物の共存ってのは難しいですね。というか人の立場にたっての共存というのは難しい、ということなんでしょうが。
アライグマやブラックバスなんて外来種は、絶滅させても良いのかもしれないけれど…。生態系が変化してしまって、例えば日本アライグマとか、スズキバス、なんて混交も行われて新種が出来てしまってからだと、もう外来種でもなかったりするのだろうし。在来種が絶滅したあとに、その混交種を保護したりするのかもしれないけれど…。そういった例があるかどうかは寡聞にして、ですけれど。
あ、そっか、派遣会社がイノシシ狩りとか、鳥獣被害対策に進出するとかどうだろうか。人の首を切るのではなくて、イノシシとかの害獣の首を切るのを担う職業に転換するとか。もうその手は汚れてしまってるのだし。
「切るのは任せて下さい」「数十万人の首切り、その実績はトヨタなどの大企業からも認められています」とか、「簡単に消滅させてみせます。経団連御用達」なんてキャッチでさ。
雇用創出ってのはそういうことなのだと思ったり。
イノシシ肉って、鍋よりも焼き肉のほうが好きかな。

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