豊田合成田原営業所が中途採用を行っています。
豊田合成キャリア採用

豊田合成の田原営業所はトヨタ自動車田原工場の成型課の中にあると聞いたことがあります。その田原工場第1製造部の2直化に伴う大量増員なんて景気の良い話ではなくて、数人補充するだけのもののように思っています。35歳以下の三河地区にお住まいの人は…なんてきっとパナソニックＥＶエナジーの期間工募集時のように殺到するのかもしれないですね。
パナソニックEVエナジーと言えば宮城工場の保全、製造社員80名の募集に対する選考会の予約400名がすぐに埋まったそうです。80名採用されたとして320名はまたハローワークに並ぶのだろうと思うと、現在の雇用情勢がどれほど悪いかということは容易に想像できると思います。
豊田市の求人倍率は0.2倍という全国平均よりも低い数値だそうです。その数字だけではなくて、派遣切りが騒がれた昨年末から今年始めの頃よりもさらに悪化していると、ハローワークで実感しています。昨日も書きましたが、失業者がロビーや玄関に溢れて、検索する待ち時間も長くなっています。
雇用情勢が改善されたみたいに考えている人がいますが、なにひとつ変わっていない、それどころか年末年始のころよりは悪化している、と思っていますけれど。職業訓練校を終了した人が就職できないでハローワークに通っていたり、失業の長期化する人も増えてきて、出口がないのでどんどん人が増えている状態のようにも感じています。
製造業の求人も少しは増えているようですが、それでも絶対数が足りないので、パナソニックEVエナジーのように1日で選考会の予約が満席になるという状態になります。募集人数よりも、不採用人数を考えると、今の雇用の状況を感じ取れると思いますけれど。100人募集が多い少ないではなくて、少なくとも300人の人が次の日にハローワークに行くのですから。
その少し増えている製造業の求人ですが、日研総業でもトヨタ自動車関連の派遣社員の募集が始まっています。「お待たせしました～♪ついに製造のお仕事が出ました！」というコピーが広告についているようです。「待ってたよ～♪」という人も多いのかもしれないですね。「輸送用機械器具の製造スタッフ」ですから豊田織機？13日～16日が面接だそうですけれど、これにも殺到するのだろうと思っています。
雇用創出というのが喫緊の課題だとは思うのですが、現状の職業職種だけではなくて、なにか別のことを考えることも必要なのでしょうね。

厚生労働省：ふるさと雇用再生特別交付金及び緊急雇用創出事業について
地域の実情や創意工夫に基づき、地域の求職者等の雇用機会を創出する取組を支援する「ふるさと雇用再生特別交付金」や「緊急雇用創出事業」として、都道府県に過去最大規模となる総額４，０００億円の基金を創設し、雇用機会の創出に取り組んでいます。

こういった公的資金を利用して、何か考えていただきたいと思っているのですけれど。福岡県はすでに行っていて応募を終わっている事業もあるのですけれど。
福岡県庁ホームページ 基金事業　新規雇用者の仕事内容（２）
今から始める事案もあるようですから、各自治体のサイトはチェックしていたほうが良いでしょうね。多くは数ヶ月の臨時雇用で、ハロワの求人情報ではそういった事業での雇用ということも明記していない場合もあるので「へんな求人だなあ」なんてブラック企業と思う人もいるんじゃないかと思ったりしましたけれど。ただ給料を高めに設定しているのでこれにも応募が殺到している状況のようで、すぐに検索画面から消えるものもあります。
景気は底を打ったのかもしれませんが、雇用はまだまだ沈み込んで、底が見えない状況のように感じています。