「職探し」バスツアー
職探しのためのバスツアーが昨日から始まっていますね。千葉県でのツアーの模様をテレビで放映していました。費用は食費4500円だけで、残りの宿泊代やバス代は経済産業省が予算を組んだとか。
千葉県の場合は2泊3日の日程で7社を訪問するとかで、工場見学、職場見学、そして会社説明会みたいな感じですね。予算が50億円で、11月までには47都道府県で行われるそうです。行こうかなあ、なんて思っていますが、これもまた抽選で「運」がものを言うのでしょうね。「縁」かもしれませんが。シュウカツはそういった「運」や「縁」が大切なのでしょうが…。
ハローワークは失業者で満員御礼状態で、先日は20数人待ちでした。求人検索のパソコンを使うのに20人以上の行列が出来て、そして相談のカウンターにたどり着くのもまた同じような待ち時間になり、紹介状を手にするだけでも2時間かかるのですから、異常事態なのかもしれませんね。その紹介状の有効性なんてものは、どうなんだろう、これまたただの整理券みたいなものですから、もう少しその50億円の有効利用を考えたほうが、なんて思いました。
例えば、求人を出した企業は一週間後にハロワで行う合同面接会、会社説明会に出席してもらう、なんてことにすれば、わざわざ紹介状、履歴書送付、面接という手間を省けますし、ハロワでたむろしている失業者の方たちも「んじゃ、ちょっと面接に行ってみるか」なんて気軽に行けると思うのですが。
そう、トヨタ自動車がハロワでやっていた面接方式ですね。多くの企業は募集にコストをかけられないからハロワに求人を出す、ということかもしれませんが、それに働きたいのなら求職側から動くというのが基本なのかもしれませんが、企業も国もそういったアイデアを出して失業者を少なくしないと、今後ますます予算を使うことになるだろうし…。なんて50億円という数字を聞いて考えました。
国家予算というと誰もがその額について麻痺してしまうのですかね。国債を発行すれば金がいくらでも沸いてでると思っているのでしょうか。
今回の派遣切りでのいろいろな施策について、ほとんど反対の声が出てこないのは、優しいからではなくて、疚しい気持ちがあるのかもしれないと思っています。結局は正社員である大多数の国民と企業が加害者で派遣切りの被害者が生まれたのでしょうから。
失業者であるボクは今回のバスツアーも「また抽選かあ」なんて、それに外れた人たちの絶望感を想像しているのです。夢の失業政策「職業訓練」と同じようにね。そして結局政策を考えるやつらってのは、早漏君で「やりゃいいんだろ」って人たちばかりで、失業者が痛がっていても、感じていなくても、自分たちが満足すれば良いって人たちばかりですからね。
「飢えた子供の前で、文学は何ができるのか」と言ったのはサルトルですが、「飢えた失業者の前で、学者は何ができるか」なんて考えると…ま、今のハロワの現状が全てを物語っているのかなあ、と思っています。
厚労省ではなくて早漏省にしたほうがいいかなあ、なんて笑っていますけれど。トップがほら、マス…以下省略。
まことさん、こんばんは。
きっと役所からの依頼もあったり、雇うことで失対費も出たり、なんてこともあるんでしょうね。
一歩を踏み出すには良いことなのかもしれませんが、抽選とかではなくて希望者全員とか、企業に来てもらうとかのほうが良いかなあ、なんて考えたもので。
ま、そういうことはあると思います。
さっきのニュースで見ました。
編集者だった人が製造現場見学というのも不況ならではですね。
見学してもいい部分しか見せないですし、入社したら態度も一変しますから、きっと。
と、ネガティブなことばかり言ってるからダメなのかも知れませんが、実際そうです。。。