トヨタ裁判

「喜んで出席。誠心誠意話したい」ということなんだけれど、なんだか東京裁判みたいに感じたりもする。経済戦争の敗戦国ということで・・・。というか、日本は独立国家ではない。アメリカに守られている。守られているのだから米軍基地を国外に移転するということもできない。米軍基地が日本の領地からなくなるということをほとんどのアメリカ人は想像できないでいるのだろう。だって、日本は守られ生かされてきたのだから。沖縄だけではなくて、日本全土を占領することだって出来たはずなのだけれど、それは赦してもらったのだから。
章男社長がA級戦犯として処刑されることはないだろうけれど、新たな憲法を突きつけられるし、日米経済安保なんてことでGMが乗り込んで来て豊田基地に駐留するかもしれない。それよりなによりボクたちの心の中に「やっぱりアメリカに逆らったらダメなんだ」という意識が60数年経って再度植え付けられた。結局はNOと言えないのが対米関係なのだ。
大政奉還なんて言葉がアメリカの好戦的な意識に火を付けたのかもしれない。60数年前の痛みが蘇ったのかもしれない。そうしてナショナリストのスイッチを押したのかもしれない。アメリカは戦争しなければ存在できない国なのだ。戦争こそが、メルティングポットと言われるアメリカの国民を結びつける由緒正しい方法だということが、ある種宗教のように信じられている。だからいつもどこかで戦っている。
「ブレーキが抜ける」のは「個人の感覚の問題」なんてことを言えるのだろうか。誠心誠意、常に謝罪するのだろうか。そしてアメリカは章男社長をA級戦犯として処罰するのだろうか?
信頼が回復される云々ということではなくて、トヨタが同胞を殺したということが問題なのだ。その事実はアメリカ人の心底から消え去ることはない。「Remember Pearl Harbor」そして「Remember Toyota」。日本は独立国家ではないということを再度宣言しなければならない。アメリカに守られているのだ。軍事も経済も。「基地を国外に」なんて独立宣言は止めたほうがいい。いつまでもアメリカの庇護のもとペコペコと頭をさげて生き延びるしかこの国に道はない。それが敗戦国の生き方なのだ。
章男社長が引退してアメリカ人がトヨタの社長になるかもしれない。そしてアメリカ議会が作った社則やマニュアルを押し付けられるかもしれない。そこにはこう書いてあるのだろう。「章男社長はトヨタの象徴である」と。きっと。
トヨタ裁判

6件のコメント

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     こんばんは・・サラリーマン生活:18年に終止符を打つかの様に起業独立を目指してますが、腐りかけた今の日本社会において経済学を学ぼうと日本人:サラリーマン気質とは?について論述してみたのですが・・・と言う主旨で記事にしました。タイトルは『地域密着型福祉事業と太陽光発電を併せ 起業 独立を目指す:4』です。毎度のユニーク:おもしろ画像写真では、「可愛い子ねずみ」「通信販売CMの口が曲がってる?」「驚き猫」「コンビニに車で入店!いらっしゃい?突撃事故!」デジカメ写真画像を貼りました。<m(__)m>・・どうぞ!遊びに寄って見てやって下さい。\(^o^)/・・恐縮にも、よろしければ:1言コメントと応援もよろしく頼む次第です。

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    まちがった。
    ファイアストンタイヤ事故は現地法人が公聴会に呼ばれたんだ。
    失礼。

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    ニュースで見るかぎり、僕が思うところは、「米軍基地の移設問題でアメリカを怒らせちゃったから、アメリカはトヨタのリコール問題をネタに仕返ししている。」、「アメリカの議員選挙がもうすぐはじまるので、当選したい議員連中にとっては景気も悪いし何もないので何かネタがほしい。そこへトヨタがやってきた。いいネタだ。」「水面下で他社海外メーカーが議員を使って焚きつけている。」「一種のプロパガンダ政策」ぐらいでしょうか…
    何にせよ、章男社長にとっては就任初年度でとんでもない問題にあたったもんだなとある意味、ちと気の毒に思うが、仕方ないっすね。
    しかし、7、8年前だったか、タイヤメーカーのブリヂストンもファイアストンタイヤ事故の問題でこっぴどく叩かれたが、公聴会に呼ばれるとかあれだけ議員連中にやられた事はなかったと思うのだが...
     
    やっぱコスト削減と効率性を追求していくとそれだけのリスクも払うということでしょうね。
    クラウン・アルファードは乗り心地はいいんだけどねぇ...

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    アメリカが度々正義と自由を旗印に戦争を起こすのは自国の経済のためと言われたりしますが間違いではないでしょう。
    戦争に必要な兵器
    終戦後の復興に必要な物資
    などの需要が増えますからね。
    日本がアメリカの属国に甘んじてるのは人口もあると思います。
    おそらく人口が多い
    言い換えればそれだけ市場も大きい
    中国とインドに対しては今後も強行な策には出ないでしょう。
    そう考えると人口が減ってきてる日本の将来は非常に暗いのではないのでしょうか。

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    >ボクたちの心の中に「やっぱりアメリカに逆らったらダメなんだ」という意識が60数年経って再度植え付けられた
    『ジミーの誕生日&#8212;アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」』猪瀬直樹(文藝春秋)と『日本辺境論』内田樹(新潮新書)を思い出してしてしまいました… 
    トヨタというよりも、日本人全体の問題ですかねぇ?、喜んで隷属する人が多くなってしまった気がします、できることなら避けたいです。

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