片山右京さんの決断

片山右京さんが富士山から下山(救出)されたテレビ中継をリアルタイムで見ていた。そして、ボクが一番に思ったことと言えば「モンベルのウィンドストッパーEXP.ダウンジャケットとパンツだろうなあ」ということ。あの鮮やかなオレンジ色のジャケットとパンツのことを考えた。そして片山さんって、モンベルの社長辰野さんに「似ているなあ」なんてことも次に考えたんだ。

どうなんだろう、たぶんそのジャケットとパンツという姿から装備の問題はなかったのだろうけれど、「亡くなったふたりも同じ装備だったのかなあ」なんて考えたり、寝袋に入って寝る時に軽装になって、その時にテントに異変があったものだから、凍死するような寒さになったのだろうと思うのだけれど…。

テントのポールが折れるという想定される事態になったとしても、その極地用の装備があればなんとかビバークできたのだろうけれど、結局はその完成された装備が今回の結果をもたらしたとも言えるのかなあなんて思ったりもした。どういうことかというと、マイナス25度でも耐えられる装備、暖かすぎる寝袋の中で無防備になってしまったということで、羽根を毟られた鳥のような状態になってしまったのではないかと・・・。

テントに泊まらなくて、そのまま下山していれば・・・

ということも考えたのだけれど、片山右京チームの今回の登山は登頂というよりも、高度順応なんかが主目的だったのだろうから、吹雪く山中に泊まるというテストなんてことも考えて、下山ということはほとんどイメージしなかったのだろう。

要するに今月末に予定されていた本番への練習。そのことが少しだけだけれど気の緩みみたいなものを生んだのだろうね。だって本番じゃないのだから。訓練というのは少しばかり、その本番よりは安全な場所で行われるものだから。本番と練習とでは緊張の度合いが違うのだから。

文明もにたようなものだ。例えば、人々はかなり安全に快適に暮らせるようになっている、としても、今回の片山右京さんたちの事故のように、一瞬にして身にまとった文明を剥ぎ取られてしまう。そうなったら、たぶん、多くの人々は死んでしまうのだろうと考えた。それほど無防備に文明に包まれている。ほとんど裸同然で寝袋に入って熟睡している状態だったりする。そして突風が吹いて、テントが飛ばされて寝袋から出なければならない状況になった時…、マイナス25度なんて環境に裸で出なければならなくなる。

どんな環境でも人は生きられるようになっているのだろう。

そしてなるのだろう。このまま温室化が進んだとしても。それでも、ちょっとしたことで裸になるという状況が起こるようになる。その時にはもちろんボクたちは即死に近い状態になるのだろう。今だってそうだろうと思う。電気やガス、石油が無くなったら、たぶん多くの人が凍死や熱中症で亡くなるのだろうね。

というか、ボクたちはそういった悪魔と契約してしまったのだから、あとはほんのちょっとしたこと、例えばテントのテンションのかかり方みたいなものだけが、生死の運命を分けるのだろうと…。

遅かれ早かれ滅亡するのだろうけれど…。ね?

富士山登山の途中にて 片山右京さんの決断

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3件のコメント

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    年が明けました。おめでとうございます。

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    最近 おかしいですね

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    田原笠山さん、お久しぶりです。
    北海道苫小牧市の竜次です。
    トヨタやトヨタグループの募集開始を夢見て、苫小牧市内の自動車部品工場で「修行」だと思って派遣で勤務してます。
    冬山と限らず、登山は気の緩みと判断を誤ると、命を落とすことになるんですよね。
    北海道の山でも、夏に登山ツアーで来た方々が気象の変化による事故で亡くなられたことがありました。
    話は変わりますが、
    現在はどう生活されてますか?。健康上、問題なく生活されていれば幸いです!。
    うちの日記も見てみてください!

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