トヨタの夏休み

「夏季休暇を1週間延期」という記事が中部経済新聞に出ていた。7月から始まる土日稼働、木金休業にあわせて見直されるらしい。当初の計画では(要するにトヨタカレンダーでは)8月6日(土曜日)から8月15日(月曜日)までだったのだけれど、これが8月11日(木曜日)から8月19日(金曜日)になるということだ。
「そのことによって木曜日金曜日が2回入ることになる」ということなのだけれど、6日からだとその前の木金が休業日なので実質的には8月4日から15日までとなって、木曜日金曜日が2回入ることは同じなのだ。それを夏季休暇とするか休日とするかという事務的問題、労使的問題、あるいはそれにともなうコスト問題、なんてことなんだろう。
そういうことなので、中部経済新聞が一面で「電力不足対策2回木金休み」なんて太字の大きなポイントでタイトルを書いているのは、その「2回木金休み」ってことが、電力的問題ではなくて、それに伴うトヨタ界隈の休日の問題ってことに比重を置いているのだろう。「みなさ~ん、トヨタの夏休みが変わりましたよ。」てなアナウンスなんだろうね。そんでトヨタ界隈では、「あ、それならうちの休みも変えなきゃね」なんてグループ各社だけではなくて、コンビニや食堂なんてのも変更しなければならないだろうしね。
一般的に夏休みというのは13日からが多いのではないだろうか。「お盆休み」ってことを考えるとトヨタグループの夏休みが早すぎる、と感じることがあるのだけれど、きっとトヨタだから理由があってのことなんだろうとは思うけれど、帰省する人たちにとっては、せめて15日までは家にいたい、なんて思いがある違いない。だってお盆だし。
まあそれでも、今のように残業も休日出勤もなく、手取りが10万円台なんて状況になれば、夏休みなんていらないよ、なんて人も多いかもしれない。休日よりは仕事を…とか言って。
ということで夏休み延期の問題はほとんど影響がないにしても、土日稼働については、それがストレスになって精神的に病んでしまう人も増えるだろうと思う。家庭不和の元になったりするのかもしれない。
深刻なのは子どもの問題。共働きの(トヨタグループ、関連企業も含めて)社員も多いので、だれに子どもを見てもらうか、という問題が起きる。地方出身者が多いので近くにじいちゃんばあちゃんどころか、親戚さえいない状況なので、今から悩んでいる社員の方も多いのではないだろうか。
リーマンショックあたりから奥さんがパートやアルバイトに出始めて、やっと仕事にも慣れた頃だったり、震災後の収入源からやっとみつけたパートの仕事だったりで、今辞めると「住宅ローンが払えないわよ」なんて人たちも多い。そうなると、なにがなんでも子どもたちだけで土日を過ごさせるということになる。事件や事故なんてことがなければいいが、と心配で心配で仕事どころではない。そういうことになっては品質の問題も起こったりする。
変えるということは、それだけでかなりのリスクがあることなのだ。
平日に旦那が家にいることによって不都合がある、という奥さんもいるだろう。
そのことはトヨタ妻の憂鬱(全てのトヨタ社員へ)で書いたか。
もうこの際、豊田市とか田原市なんてトヨタの街では学校を含めてすべてトヨタタイムにするということも考えられるか。財政をトヨタに依存している自治体なんてのは、そういう議論になってたり。
日本中、自動車メーカーにならって土日稼働木金休業にすればいいのに、なんて考えたら、そうすると同じことなんだなあ、なんて気づいたり…。
休日を分散化するという話なんだけれど、サービス業なんてのはもともと土日稼働だし、ま、学校も官庁も民間にならうのならば(だって民間が土日休業だから市役所だって町役場だって土日休業なんでしょ)、土日稼業ってこともありだと思うのだけれど。公務員様だけがこの非常時に土日にどっぷりと休んでいられるのか、ってことなんだけれどね。(ゴミ収集に関わっている人たちは、祝祭日関係なく働いていますね)
電力不足対策、そして子供の安全のために学校も公務員も土日出勤平日休業ってのは、サマータイム導入よりも効果的だったりするかもなあ、なんて考えているんだけれど…。年中無休24時間営業とは言わないから、せめて土日のサンデースクールなんてのが出来ないものかと思ったりしている。
というか4日就業2日休業なんてシフトにするとかだと、ローインパクトなのかもしれないね。
三河臨海緑地

3件のコメント

  • blank

    お前が何が議員やねん!
    笑わせんな!

  • blank

    クラウンさん、こんにちは
    議員ですかあ。
    それはかなり難しい問題かなあ…。それに議員になっても…。

  • blank

    クラウンの納車が決まりました。
    震災の影響で遅れ、それは仕方のない事ですが、一応この震災の寄付もそれなりにおこないましたし、気持ちが切れない様最後までやり続けますが、最終的に個人の力では、限界が有ると思い知らされました。
    最終的には、お互い議員しかないと感じました。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA