豊鉄タクシー会社に勤めたいのですが…

いえ、ボクの話ではなくて、Yahoo!知恵袋にあった質問。
豊鉄タクシー会社に勤めたいのですが(絶対受かりたい)、面接&履歴書の書き方などア… – Yahoo!知恵袋
ふむふむ、なるほど。特に「社員で働きたいのです」というあたりが妙に納得する。
タクシー会社は地域の雇用を支えているという一面もある。雇用難にある豊橋地区においても、4社(東海交通、キングタクシー、豊鉄タクシー、ヨシダ交通)で40名~50名の募集がある。(養成社員も含めてだけれど)好不況を問わずに、いつもそれぐらいはあるようだ。
それにボクもだけれど、どこの馬の骨が分からない者でも雇ってくれる可能性だってある。養成社員として雇い入れて、2種免許まで取得させてくれるのだから、かなり太っ腹であるし、10日程の横乗り期間(研修期間)を過ぎれば、めでたく独り立ちさせてくれるのだから、やっぱり太っ腹である。だって、どこの馬の骨か分からない人にいきなり暖簾分けして店舗運営を任せて、売上まで管理させるのだからよっぽどの器量がないと出来ない。アルバイトやパートなんてことではなくて、正社員として雇用するのだから、やっぱりタクシー会社はエライのだ。
もうひとつ老若男女を問わず雇用している。定年後に入社する人もいる。若いから良い、なんて職業ではなくて、「古い方が良い」ということの方が多い。初老の運転手の方が運転手然としている、と思っている人のほうが多いと、ボクは考えている。(古老になると、少し怖いけれど…)
そしてその老若男女、賃金も平等である。どう考えたってタクシー会社はエライのだ。もうひとつ言わせてもらえば売上の半分以上が人件費なのだから、タクシー会社の経営者は厚労省から表彰されたり受勲されたりしても良いと思う。
さらにさらに言わせてもらえば「子ども110番」とかコンビニに立ち寄るとか犯人捜査なんて、随分と御上には協力しているのだけれど、「将来なりたい職業ベスト10」どころか「ベスト100」にも入らない。どころか「運ちゃん」なんて「ちゃん」付けされる。
タクシー会社とタクシー運転手がいなくなったら、雇用問題や治安問題が今の倍は悪化する。それは確かだ。だから、タクシー運転手はもう少し自身の職業に自負や矜持を持っても良いと思っている。
ということでは、このYahoo!知恵袋の質問、「絶対受かりたい」なんて真摯さが胸を打つ。ボクが社長ならば、この質問を見ただけで、即合格だ。「絶対受かりたい」たいからYahoo!知恵袋に質問したのだろうし、就職なんてのはその「絶対受かりたい」「絶対その企業に入りたい」という「絶対絶命さ」みたいなものが重要なのだ。「御社のためには命も絶ちますよ、という決意表明を企業はみたいのだ。
「そうか、死んでくれるか」と言うからこそ、10日そこらで暖簾分けするのだろうし、売上も任せるのだ。おまけにお客の命まで任せるということは、企業の命運まで預けているのだ。
その知恵袋の回答。

会社が人材を雇用するかどうかは、あなたが会社にどのような利益をもたらせてくれるか?だけです。
よって、豊鉄タクシーに勤めたいならば、豊鉄タクシーのために、自分はこういったことが出来、利益をだせますと説明し、相手がその理由を納得し、貴方を雇いたいと思えわせれば良いだけです。なので、雇用側にとって、貴方がバツイチの女性と付き合っていようが、将来結婚を考えていようが、どうでも良いことですから、自己PRや志望動機などに、お涙頂戴的な事柄は記入せず、会社の利益に貢献できる事柄のみを記入しましょう。

たしかに、それはそうなのだけれど、タクシー会社では「自分はこういったことが出来、利益をだせます」なんてことは求めてはいない。長い目でその人の成長を見ている。だって、道を憶えるなんてことは一朝一夕にはできないだろうし、やり過ぎて事故なんてことになると会社の存続にも関わることだし。やる気は必要だけれど、それが逆に嫌われるということにもなるのだから…。
「お涙頂戴的」な情緒も必要なのだ。いや、結局は「どれだけ切羽詰っているか」ということが必要なのかもしれない。「豊鉄タクシーのために、自分はこういったことが出来、利益をだせます」なんてことを平気で言うやつなんざ、嘘くさくて信用できない、ということも大いにあるし…。やっぱり「もう他にないんです」なんて人のほうが、あるいは「保証人もないんで」とか「住むところもないんです」なんて、他の企業が雇ってくれない切羽さを持っている人の方が長続きするように思う。
「自分は何もできないかもしれませんし、この会社のために利益も出せないかもしれません」「でも、一生懸命やります」「死ぬ気でやります」「他に行くところがないので」なんて人の方が、やっぱり長続きしているように思うのだけれど。
で、この知恵袋、昨年2010年の6月の質問なんだけれど、そのご質問者がめでたく豊鉄タクシーに就職できて、プロのタクシードライバーとしてやっているかは、ボクには分からないのだけれど、きっと25歳という若さもあって、ホープとして、将来の幹部候補なんて言われながら頑張っているのかなあ、なんて想像している。
竹島で
八百富神社の御福銭…お金持ちになりますように。

1件のコメント

  • blank

    クラウンの納車は6月前半ですが、限界値引きの八万円の差額と市役所と労働組合で二万円を寄付しました。
    タクシーは酒を飲みに行った時使いますが嫌な感じの運転手がなぜかあたります。変に媚びて話すパターンか高圧的に悪ぶり客を威圧するパターンです。
    たまに感動するくらい真面目でプロ根性ある運転手に当たった時は頑張るしかないと思い知らされます。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA