冬が来た。
街にはイルミネーションの電飾が輝き、クリスマスソングが流れ、そして忘年会で酔った人々の嬌声が聞こえる季節がやって来た。街は一年中で一番にぎやかになる。そして来る新年に胸をときめかす季節。
普通に暮らしている人たちにとっては、そんな楽しい季節の到来なのだろうけれど、例えば今年中に契約期間満了を迎える期間従業員や派遣社員はどうだろうか。あるいは失業している人はどうだろうか。
イルミネーションの光は冷たく、クリスマスソングは哀しい。街の賑わいはそのまま彼らの悲しみに変わる。悲しみの重さに耐えられなくなると、例えば、絶望から自暴自棄になる。年末には犯罪も自殺者も増える。
派遣村が必要なのは、そこに行けば、たぶん、小さいながらも希望が見つかる、あるいは見つかるかもしれない、と思えることが出来るという、希望に繋がる希望を持てるということだろうと思う。人は人によって救われる。
今日、明日と有期雇用者の人たちの相談電話を実施しているそうだ。夕方のニュースでもやっていた。雇用状況は悪いままなんだけれど、タクシー運転手だと募集もあったりする。ハローワークに行けば、何かがあるかもしれない。失業保険があるのなら、職業訓練だってある。なんとかなるものかもしれない。きっと。

全国一斉ホットライン実施します！
2010年11月12日（金）～13日 （土）10:00～19:00
突然の雇い止め通知にもあきらめないで！
全国各地のユニオンで「細切れ雇用 No！全国一斉ホットライン」実施します。
コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク