カムリ、リコール?(建国記念日で考えたこと)

アメリカで最も売れている中型車はトヨタカムリだそうだ。トヨタ車は相変わらず人気者だ。だが、多くのアメリカ人がトヨタを憎んでいるというこも確かだろう。GMやクライスラーが倒産し、重篤な雇用問題を抱えてしまったのも「トヨタのせいだ」なんて思っている人もかなりいるに違いない。そう思うほうが純粋な愛国者なのだろう。
ある程度年配の方になると「Remember Pearl Harbor」なんて呪いの言葉を未だに口にする人もいるのだろうと思うし、そう思ったほうが良い。「Remember Hiroshima,Nagasaki」なんて言う人が少ない日本人のほうがおかしいのだ。そう飼い慣らされてしまった、ということなのだろう。全てアメリカが正しい、と。
ひと月ほど前に

トヨタ自動車は2年前の大規模リコール(無料の修理・回収)と昨年の東日本大震災を生き抜いた。今直面しているのは同社のファミリー向けセダン「カムリ」包囲網だ。
リコールと震災に耐えたトヨタ自動車、今年は「カムリ」包囲網に直面 – Bloomberg

というのを読んだ時に、その直後のTPPでの幼稚な要求も絡めて、「Remember Pearl Harbor」なんて、きっとなにかやるんだろうなあ、なんてデトロイト問題の時の日本車を破壊するというパフォーマンスを想起してしまった。
アメリカ人にとってビッグ3倒産は、自由の女神が倒れるぐらいの衝撃だったはずだし、建国以来最も恥ずかしいことだったに違いない。「不意打ち」なんてことに出来なかっただけに、憤懣やるかたなかったに違いないし、その敵討ちをどこかで遂げたいと思ったとしても不思議ではない。「憎きジャップめ」と、口には出さないにしろ、あの誇り高きオバマ大統領も思ったに違いない。
そうなると臆病な日本人とは違い、アメリカ人は何が何でも、どんな手を使ってでも勝利を手に入れようとする。アメリカこそが正義なのだから、国連が何を言おうと、相手の罪の証拠が乏しく、たとえ根拠がなくても、国益のためなら戦争をしかける。それがアメリカという国なのだ。
そんなことをふと考えたのは、下の記事を読んだからだ。
かなり効果的なタイミングだ。

トヨタ自動車の米国ベストセラー乗用車、『カムリ』と主力SUVの『RAV4』。両車のドアから発火する可能性があるとして、米当局が調査に乗り出したことが分かった。
トヨタ カムリとRAV4、ドアから発火の可能性…米運輸相が調査へ | レスポンス (ビジネス、海外マーケットのニュース)

確かにトヨタの品質なんてのは低下しているとはいえ、そしてリコールキングなんて言われているにしろ、なにか意図的なものを感じる。2年前の大規模リコールも「トヨタ車の電子系統には異常がなく、事故のほとんどが運転者の人為的なミスによるものである」とNHTSAは結論している。
「人為的なミス」ではなくて「愛国的な行動」だったのかもしれない。そして同胞への強いメッセージとなったはずだ。誰も彼らを責めることはない。英雄視したとしても。
そして、そういった工作的なことだけではなく、裏では非正規雇用を増やし、Made in Japan というブランドを攻撃しているのもアメリカの陰謀なのかもしれない。日本の国益を削ぐことこそ経済という戦争において最も効果的な攻撃なのだし、実際にこの国の若者の多くは精気をなくし、クルマなんてものを買う経済力もなければ結婚するなんて動物としての本能さえ喪失し、まして愛国心なんてものは死語になってしまった。
第三次世界大戦はまたアメリカの勝利に終わろうとしている。この国はもう立ち直れないほどのダメージを受けてしまっている。気が付けば国は滅びようとしている。いやすでに戦争の後に国は滅びていて、あの国の傘下なのだ。軍事も経済も、そして憲法さえもMade in USA なのだから。
トヨタ カムリ内装
トヨタ カムリ
toyota.jp カムリ | インテリア | ユーティリティ・居住性 | サイドビュー

3件のコメント

  • blank

    アメリカ人 「ジャップに聞きたいんだけど、学校の制服って本当に必要なの?」

    1 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2013/04/13(土) 16:54:15.88 ID:/KDwsGUiT● ?2BP(7001)アメリカ人「学校の制服って必要なの?」最近、大都市を中心にアメリカの学校で制服の採用が広が…

  • blank

    そうですね。
    まあ、アメリカ様にはかなわないですから。そのために内部留保をセッセと溜め込まないといけませんね。
    組合も腰抜けですから;-)

  • blank

    必死こいて(こかせて、の方が正しいような)貯めこんだ二桁兆円とも言われる莫大な内部留保
    すべては大正義訴訟国家アメリカ様々への理不尽な賠償を献上する為の積立金にしか過ぎなかったのか、

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA