運転手さんも世界一親切なのだ。

昨日から、何度も滝川クリステルさんの「おもてなし」スピーチを聞い(観)ているのは、ボクだけではないはず。ネットでも絶賛の声が溢れていて「滝クリにおもてなしされたい」「瞬殺」なんてワードが並ぶ。ああ、確かに、確かに、あの手の動きはエロティシズムだ。
多くの男性が「おかず」にしたに違いない。かなりの数の日本人が「フランス語習いたい」なんて思ったに違いない。学校や職場ではあのゼスチャーが繰り返し繰り返しマネされたに違いない。「じぇじぇじぇ」か「倍返し」にほぼ決まっていた流行語大賞も「おもてなし」になるだろう。拾得物はこれまで以上に警察に届けられるだろう。Tシャツは売れて、「団地妻昼下がりの、おもてなし」なんてAVビデオの制作がすでに開始されているだろうし、「おもてなし饅頭」を試作品は出来上がっているに決まっている。産まれた子供に「栗栖輝」なんて名前を付ける親もいるだろう。手の動きだけではなくて、その響きもみょうにエロティックだ。
そしてそして「タクシーの運転手さんも世界一親切」というフレーズが、ボクたち運転手をこれまた瞬殺させた。ああ、なんとクリスタル。たぶん、滝川クリステルさんは知っている。ボクたち運転手の実情を。生活保護費以下の給料(も多い中)で「おもてなし」をしている奇跡の職業だということを。それが日本人、それがサムライの精神、大和魂だということを。
あの3分弱のスピーチに日本人のスピリッツが全て込められている。
日本人は「歴史を忘れた」わけではない。おもてなし民族が「大虐殺」だの「性奴隷」なんてことを、そもそもするわけがないのだ。そういうメッセージを国際社会に訴えたということも含めて、滝川クリスタルさんのスピーチはボクたちをしびれさせ、ボクたちを逝かせてくれたということなのだ。
公約は守らなければならない。それはなにも原発問題だけではなくて、「世界一親切な運転手さん」なんてこともそのひとつだということ。ボクたち運転手にスポットを当ててくれたクリステルさんは、やっぱりクリスタルなのだ。うんうん。
さてと、もう一回観るか。

1件のコメント

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    いつもながらの田原笠山さんのユニークな切り口、
    楽しく読ませていただきました。
    私の友人はトヨタの期間従業員で、田原笠山さんのブログの存在は、彼に教えてもらいました。
    大学4年のとき、1年間だけ付き合った女子大生は、豊橋の出身でした

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