義理チョコ、唐獅子牡丹なのだ

義理チョコ、本命チョコ、チョコレートの日が間近である。

たぶんデパートの売り場は混雑していて義理という空気で窒息しそうになっているに違いない。

この国では義理を欠いては窮屈だ。義理は、たぶん、人命の次に重い。健さんも歌っているように義理は重い。男の世界だけではなくて女の世界でも重いのだ。というか、女の世界にそのキーワードを持ち込んだのがチョコレートの日なのだ。

OL以前は義理は男の世界だけのものだったのだし、女性が公然と異性に贈り物をするなんてはしたない行為だったのだし…。

義理と人情を秤にかけりゃ
義理が重たい男の世界
幼なじみの観音様にゃ
俺の心はお見通し
背中で吠えてる唐獅子牡丹

唐獅子牡丹 高倉健歌

最近は友チョコなんて義理だけではなくて友情までも利用して商売増々繁盛、遠隔操作よろしく簡単に操作されてしまう国民でもある。そのうち墓チョコなんてのも…。それはそれで微笑ましくもあるのだけれど…。

ということで、微妙なアンケートシリーズ…。

タクシー運転手8人に聞いた「バレンタイン、チョコレート欲しい?」

微妙なアンケート「バレンタインチョコ」、義理チョコ、唐獅子牡丹なのだ
1位…いらん(5人)
2位…どちらかというといらん(1人)
2位…もらっていいかも?(1人)
2位…ほしい(1人)

バレンタインチョコ、いらんか。

「いらん」「どちらかというといらん」を合わせると75%もの人がチョコレート(義理)をいらないと思っている。

欲しいというのはわずか2人。男たちはそんな義理チョコなんて欲しくもなんともないのだ。それどころか「後がめんどくせ~から」なんて日本人の贈与文化、やったりもらったりを疎ましく感じていたりするのだ。微妙なアンケートだけれど…。

それでも「どうぞ」なんて渡されると、「いえ、そんなものはもらえません」なんて断固拒否できるかというと、それもかなり微妙で、やっぱり「あっ、どうも」なんて感嘆語付でニヤケテしまう情けない男たちも多いのも事実。

「いえ、宗教的事情で」とか「いえ、父親の遺言で」とか「医者に止められていますので」なんて言える男がどれほどいるんだろうか。

「もらうものはもらってしまえ」的に「据え膳食わぬは」的ないやしさも見え隠れしたりもする。

あ~いやだいやだ、そんな男はいやだ、きっとなんでももらってしまうに決まっている。

それでも、きっと、「はい、どうぞ」なんて言われると「あっ!どうも」なんてもらってしまうのだろうなあ……。だってしかたないじゃんね「義理が重たい男の世界」だもんね。

欧米化欧米化。戦後はチョコレートで始まった。 そして恐らく、この国はチョコレートで崩壊する。きっと。欧米か? 連合国総司令部(GHQ)が終戦直後にチョコレートを配ったのは、米(こめ)…
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欧米化

「つきあい上しかたなしにする行為」
ぎり【義理】の意味 – 国語辞書 – goo辞書
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