買い物難民について、イオン豊橋南店考えたこと

「買い物難民」のほかに「買い物弱者」「買い物困難者」とは、「過疎地域のみならず都市部においても、高齢者等を中心に食料品の購入や飲食に不便や苦労を感じる方」を言う1。その買い物難民について考えたこと…。

はじめに、イオン豊橋南店、通称「南ジャス」に行くためには「豊橋鉄道渥美線 芦原駅 徒歩約15分」と公式ホームページ2に記載されている。

徒歩15分という距離

徒歩約15分、健康な人だと可能だろう。しかし、行きは良い良い帰りは辛い…。買い物袋を抱えての徒歩15分は健常者でも辛い。それに帰りは登りが続く。その15分はきっと罰ゲームのように感じるに違いない。というか途中で挫折するかもしれない。そうなると買い物難民ではなくて買い物遭難になるのか・・・;p

豊鉄バスの三本木線が昨年4月に「くすのき特別支援学校」の開校に伴い延伸した。(イオンの公式サイトにそのことを記載してほしい)。これにより、イオン豊橋南店直近の野依口停留所まで行くことができるようになった。しかし、豊橋駅から県道407号線通称野依街道を通り支援学校までのルートなので、その沿線や周辺住民にとっては相変わらず車がなければ行けない場所には変わりない。つまり、イオンの存在が買い物難民を増やすという悪循環に陥っているようにも感じる。

昨年12月にイオンモール常滑がオープンした時にも、そのこと(アクセス方法)が気になっていた。なぜならば、常滑店はりんくう常滑駅に隣接していて徒歩1分、セントレアまでの無料シャトルバスを運行している。駅や空港へのアクセスが便利だと言っても、そこへのアクセスが遠い。そういった周辺住民は買い物難民化するのではないのだろうか。

郊外型大型ショッピングモールの悲劇

イオンのような郊外型大型ショッピングモールの開店が買い物難民の増加を加速させる。クルマ社会とドーナッツ化を促した政策のツケが回ってきている。結果的に「愛のりくん」なんてデマンド型乗合タクシーを運行しなければならない。これは政策によるDVみたいなものだ。殴っておいて「痛かっただろうゴメンね」なんて言い訳する。そんな、「愛」でノリノリくん、のようでもある。

DV臭プンプンの政策は、もう手遅れで買い物難民は今後もさらに増え続ける。それをノリノリくん、いや愛のりくんでカバーするのは不可能で、というか「とりあえずやってます」というようなデマンド型乗合タクシーの利用しにくさに、難民の増加に比例することなく利用者は増えない状況を為政者はもっと真摯に受けとめてほしい。

デマンド交通の使いにくさ

乗合タクシーの乗り難さが、難民をさらに増加させる。

愛のりくん、ダメポ

高齢者を中心とする交通弱者は、買い物と通院という生命に直結した移動手段に困窮する。行政は民間に依存するのではなくて、すこしぐらいは自分たちも負担をしなければならない。例えば市役所職員が近所の高齢者家庭を見回るとか、デマンド乗合通勤車両なんてもので自らの車に「愛のり」させるとか、いくらでも難民を救うことへの方法はある。

そのために30分早く退庁するとか、ボランティア出勤、見回り退勤なんて出勤方法を作るとか、自らも汗を流してほしい。そうじゃなきゃ、難民は遭難し、地方創生なんてものが美辞麗句に終わってしまう。

そうして店舗側も、郊外に出店した/するのなら、買い物巡回バスを独自に運行してほしい。イオン南のように不便な場所に開店した/するのならば、買物難民対策や交通弱者対策を行い、本当の意味でのイオンタウンという新しい街づくりをしてほしい。イオンに行けばなんでもあるように、衣食住医一体の街をつくってほしいのだ。

愛と勇気は買い物難民を救う

あるいは高齢者家庭にネットスーパーの特化した端末を無料配布し、配送料無料で届けるぐらいのことはしてほしいと思う。

その端末ひとつで、買物も移動も介護も安心も利用できるようにすれば良いのだ。そんなことはすぐにでも出来る。すぐにでも出来ることをやらないことこそ「愛」の欠如で、それこそバイオレンスなのだ。

徒歩15分、簡単に書いているけれど、岡田社長に一度歩いてもらいたいもんだと思った。

ボクはすっかり疲れてしまい、何度か遭難、いや、何度かタクシーを呼ぼうと思ったのだけれど、それはそれで運転手に申し訳ないと思った。(ワンメーターだからね)

結局買物というよりもハイキングだと思った。まあ、その分お腹が空いて・・・あ、これがイオン商法か、やられた。きっとお腹が空いて一割増しの買い物をしているとみた。はあ~っと。

ぜんざい 買い物難民、買い物遭難後の食事量は2割増…
今日はぜんざいで食べた。やっぱり七輪ほしいっす。

  1. 食品アクセス(買物困難者等)問題ポータルサイト:農林水産省
  2. 電車・バス イオン豊橋南店

2件のコメント

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    テルさん、こんにちは。
    連休明けは身体が軽いような重いような、そんな感じだったのを思い出しました。
    最近はコンビニで野菜を販売していたりしますよね。あれはあれで便利かもしれませんが、管理は出来ているのかなあ、なんて思ったりもします。
    宅食みたいなものはあるのですが、独身だと少し割高感があります。小さなスーパー、そうそう、そのほうが惣菜や弁当なんてのが家庭の味で好きですが、それも独身には割高感があるかなあ。
    毎日外食ってのは、さらに割高だし・・・。難しいですね。

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    田原笠山さん、こんにちは。連休明けの2直3日間を終えました。久しぶりの仕事で2直だとやはり体が少しきついですね。来週は通常扱いの休日出勤がありますので何とか乗り切りたいです。
    昔のように八百屋とか小さなスーパーがあった方が心も落ち着くと思いますけどね。やはりこれも便利と利益を求めすぎてしまったのかなあと思ってしまいます。
    その内生協の宅配サービスの個人版の様なサービスが必要になるかもしれませんね。

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