渡世
さて、休日もお昼を回ってしまって、そうして洗濯物の向こうにぶら下がっている喪失感なんてものをうらめしく眺めている。
「お誕生日おめでとう」なんて順からの贈り物が届いた。
いつものようにメールで「ありがとう」。電話があるとしても、もうそれはその機能を捨ててしまっては、メール機になってしまっている。
朝起きて、そうしてお昼になって、お腹が空いて、ご飯を食べる。きっとお酒も少し飲んで、昼寝をして、夕方起きて、スーパーに買い物に行って・・・。そうして歳を重ねて・・・。
この春は、そうやってとにかく時間が過ぎてしまった。そうそう、パソコンも新しくなって、カメラのレンズも新調して、華やかなジャケットも買って、気合は十分だったのだけれど、もともとヒキコモリの性質なもんだから、時間の隙間にもぐりこんでしまう。
渡世
不規則な生活が、ボクをいっそうヒキコモリにしてしまっているのかもしれない。というか、もう規則正しい生活なんてものは出来ないように思う。朝起きて、夜寝る、そんな当たり前のことが難しい。難しいからといって、それは哀しいことではなくて、ボクのような性質にはタクシーという渡世がむいていると思う。
いろいろな性質の人がいて、いろいろな仕事や職場があって、それぞれが「むいている」と思うことが出来ることこそが、「働き方」ってことなのだ。夜に働きたい人もいるだろうし、長時間働きたい人もいるだろうし、「一日3時間が限界だよ」なんていう人もいるだろうし、「とにかく人と話したくないんだが」なんて人もいるだろうし。
就業場所や時間だけの問題だけではなくて、定年や離職転職についても、働く人が不利にならないような、働き方の改革が必要なのかなあ、なんて思うと、タクシーとか運送業なんてものはそんな柔軟性のある業界なのだろうと思う。
そうしてボクたちは、そんな渡世を残していかなければならないのかな、なんてボンヤリと考えている。
さてと「ひよっこ」見るか。ひよっこ (テレビドラマ) – Wikipedia
#「花子とアン」以来の朝ドラなのだ。