タクシーで貨物運送可能に
タクシーでの貨物運送が始まりました。
5月13日まで限定での認可ということで、すでに仙台の「タクデリ」とか、札幌の「食べタク」(札幌で出前タクシー「食べタク」サービス実証実験 飲食店の商品を出前 – 札幌経済新聞)なんてことをやっているみたいだ。
貨物運送の問題点
愛知県でも、きっとあのあたりのタクシー会社がやるだろう。ただ問題はどういった運賃制にするかということ。まさか迎車料+メーター料金、深夜早朝割増、なんてことはできないだろう。かと言って、廉価すぎると嫌だし、その「嫌々」がサービスの質を落としてしまうだろうし。
タクデリ方式で、2000円以上の注文で、配送料500円、それぐらいになりそうか。その500円も今と同じ歩率ではなくて、70%が運転手の取り分、なんて線が、個人的には賛成できるかレベル。
問題の2は、どこに置いて輸送するか。座席に置くと、においが車内に移るし、それに座席に乗せると、脊髄反射的にメーターを入れてしまいそうだし、「ありがとうございます」なんて言ってしまいそうだ。まあ、お客様には違いないが。
トランクだと、汚い(個人的な感想です)し。
ピザの宅配用や、UberEATの配達カバンみたいなものに入れるのだろうか。というか、それを作っている暇もないので、発泡スチロールのケースで、なんてことになるのか。
貨物と旅客
貨客混載は数年前から言われていた。結局、今回のような騒動が起きないと、実行できない。
Uberのような自家用有償輸送にしろ、UberEATのようなデリバリシステムも、ずっと前から需要があるのだけれど、そして本当は輸送のプロであるタクシー業界が参入という意識を持って考えて行くべきだったんだが、いつも自分たちの利益、既得権益にしがみついて、顧客の利便性を二の次にしてきた。そうして今になって、営収が落ち込んでいるからと言って始めるから、間に合わなくなる。
世の中の動きに遅れて行動する、それが今のタクシー業界。だから、タクシーがエッセンシャルワーカーと言われないのだ。
「新型コロナウイルスの感染拡大で高まる宅配需要に対応するため。利用客減少に苦しむタクシー事業者の支援も目的で、弁当などの配達を想定している」と、赤羽一嘉国土交通相は言うけれど、「苦しむタクシー事業者の支援」だけに「苦心した」のだろう。それはそれで業界にはありがたいことなんだろうけれど、これまでタクシー事業は、事業者優先、顧客第二なんて施策だったように思っている。(もちろんこれも個人的な感想だ)
ということで、5月13日まで・・・え、なんで13日まで?、まあ、これを機会にもっと公共性を、もっとエッセンシャルに、なんて思う。
タクシーで貨物運送する時の「貨物」表示板