幸福の話
幸福の話をした。今、ボクがこうしていることが、幸福かどうかは別にして、ボクの心をなぐさめているのか?そして、幸福かどうかというよりも、居心地が良いか、この時間が心を慰撫するのか、と考える。この無常庵で、沈黙していること、窓の向こうの人並みを眺める、それは、確かにボクに似合っていて、居心地が良いものだ。「ああ、この生活が似合ってるよなあ」なんて納得もする。
人は、周囲に影響される。人が、天気の良い日は外に出て散歩する、それが幸福だと言う。引きこもって、こうしていることは、不健康だと言うかもしれない。しかし、これも幸福なのだ。
幸福などというものは、人の心を真実なぐさめてくれるものではないからである。かりそめにも幸福になろうなどと思ってはいけないので、人の魂は永遠に孤独なのだから。
「人の心を真実慰めてくれるものではない」と、ボクも思う。ああ、こうしていること、それは人によっては「不幸なこと」かもしれない。しかし、ボクにとっては、幸せなのだ。
と、自分を納得させているのかもしれない。このままお昼ご飯を食べて、きっと、散歩して、夕ご飯を食べて、寝る。映画を観て、読みかけの本を読んで、旅のことを考える。そうそう、洗濯もしなければね。今日は水汲みもしなければ…。こんな隠遁生活者にも、窓の外の人たちと同じ速度で時間は流れる。もう11時20分だ。
無常庵日記
昨夜はGさんと食事。と言っても、外食ではなく、うちご飯。たらの身とすり身で鍋。久しぶりに土鍋を使う。「幸福の話」や「漬物の話」、あと「酒粕の話」。ああ、コーヒー淹れるの忘れた。
母から電話。帰省の話をする。ボクとしては帰りたいのだが、これから姉も忙しくなるし、寒くなるので、春にしようかと悩む。兄の調子も悪いので、タイミングやらいろいろ考えてします。
夕食:たら鍋、鰹のたたき 途中で写したので食べかけになった。
昼食:親子丼、味噌汁
『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』連日のケリー・ライカート監督、そして『ライフ・…』です。タイトルは『Certain Women』のままで良かったと思う。
ところで、ライフ…、ジーナの旦那ライアン(ジェームズ・レグロス)が、ローラ(ローラ・ダーン)の愛人だということを、2度目で分かった。それは、分からな過ぎだろうか?

