月山神社・宿毛ルート(24日目の3)

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そして延光寺までの70数キロが始まった。金剛福寺では手拭いを買った。駅伝選手のタスキのようなつもりで延光寺までいつも握りしめていた。山門を出たところ足摺荘にて朝食を食べる。それから先土佐清水の町まではコンビニがないようだったので、そして食料もなかったので850円の朝食を食べた。暖かい味噌汁が気持ちをなだめた。

8時30分にその食堂を出た。出発する前にペットボトルに水を入れていただいた。気温が上がってきていた。ゆっくりと歩き始めた。「膝は痛む、もう、これは、己の、ある意味コンプレックスなのだ、ゆっくり歩こう」とその日の日記には書いている。ゆっくりということが課題にもなっていた。

夕日が崎の夕日の看板

(民宿夕日あたりにあった、夕日ヶ崎の夕日の看板)

9時20分:足摺へんろ小屋に着く。10分ほど休憩。
10時30分:臼碆神社の休憩所着。トイレ、缶コーヒーで休憩。
11時00分出発。

しばらくするとそれほど遠くないところに沖ノ島が見えた。その向こうには九州がある。九州というよりも方角的に豊後水道を挟んで大分県南部があるはずだった。見えては隠れていた。そうしてまた見えなくなった。

11時50分:中の浜入り口、ジョンマンロード(ジョン万次郎の生誕地なので「ジョンマン」)トンネルのところで休憩。
12時10分発。
13時20分:土佐清水、セイコーマート着。トイレ。
13時30分:近くの薬局にて間接痛の貼り薬を買う。バンテリンミニパッドがなかったので、そこに置いていたサロンパスの製品を買った。880円だった。膝用のサポーターも買おうと思っていたのだけれど、値段が高かったので、また違うところ、例えば100円ショップとかで買おうと思った。そして結局宿毛市内のダイソーで買うことになったのだけれど。

お昼までは何度か休憩を取ってゆっくりとやってきた。土佐清水の町はなんとなく住みやすそうに思えた。大きくない街に商店がキチンとあって、そして薬局のような個人商店が代々の関係を捨てないで商売をしているように感じた。時としてそういう村社会の意識は、組織自体の滅亡にも繋がるのだけれど、海が豊かさをもたらしているのかもしれないと考えていた。強力なリーダーシップの網元や扶助社会のような…。

14時:ほっかほっか亭土佐清水店到着。のり弁当、焼きそば、おにぎり2個を買う。
14時30分:そのまま歩いて、かまど屋の裏の公園で焼きそばとおにぎりを食べた。かまど屋で買えばよかったなあ、なんて思った。暖かいのか桜の花が咲いていた。

15時:出発。ねぐらの当てはなかった。海沿いという安心感はあった。室戸の時のように。ただ、こちら側は、海岸線が厳しかった。道の駅めじかの里土佐清水、地図で確かめてはいたけれど、少し距離があった。5時から歩いている身体は疲れてもいた。

土佐清水市大浜にて 痛めている

(「膝痛い」土佐清水市 大浜か中浜あたりで。この次の写真に「中浜万次郎生誕地」があるので……)

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