タクシー物語(2014年)

秋の贅沢

秋の贅沢

2014年10月3日
「最近の発泡酒はビールより美味しいね」なんてTさんが夏に豊橋に来てくれた時に〝ビール″を飲みながら話していた。確かに値段で、というよりも味で発泡酒を選んでいる。(いやもうビールというのが選択肢にないのかもしれない) 食中[…]
陸を敷いてはねむれない

陸を敷いてはねむれない

2014年10月1日
「陸を敷いてはねむれない」というのは、山之口獏さんの詩「生活の柄」の一行である。布団ではなくて「陸(おか)」を敷いて、その上では眠れないというだ。少し前のエントリーに引いた「座蒲団」でも どうぞおしきなさいとすすめられて[…]
除染作業員募集

除染作業員募集

2014年9月28日
「除染作業員募集~皆さんのお力をお貸し下さい~」 そんな広告が今朝の新聞に入っていた。木犀の香りに混ざって過去の記憶が蘇ってきた。乾いた風が記憶にマトワリついていた。あのバルバレの効いたインジェラや鼠蹊部が痺れるほど甘い[…]
秋

2014年9月21日
アラ炊いて焼酎二杯、泣く腹の虫黙らせるためにもう一杯。 眠ってしまって寒さに目がさめる。   マッチ擦るつかのまの海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや (寺山修司) ただ泣く腹の虫を黙らせるためだけに生きている[…]
乗り鉄

乗り鉄

2014年9月8日
「東大寺×2」がうまく書けなかったので、というか、勢いでそのままコトバを並べてしまったので、すこし「なんだかなあ」なんて思っている。 鉄道ファン、いわゆる鉄ちゃんではないのだけれど、電車に乗るのは好きだ。鉄ちゃんではない[…]
そして雨の九月

そして雨の九月

2014年9月6日
南瓜を煮た。 朝からの雨は止むことなく夜をむかえた。狭い部屋の空間は洗濯物で占領されてしまっている。間の悪いことにシーツまで洗ったので、占領というよりも占拠されてしまっては、その下でボクは押し潰されそうになっている。空間[…]
帰省、そしてまた哀しみの日曜日

帰省、そしてまた哀しみの日曜日

2014年8月17日
帰省、そしてまたボクたちの哀しみの日曜日がやってきたね。 あの頃、どうして帰省なんてするんだろうと思ったことがあった。夜行バスに揺られて名古屋駅に着いたボクは、まだたっぷりと熊本の下町のニオイがその記憶の中、というよりは[…]
帰省ラッシュ

帰省ラッシュ

2014年8月17日
しがみつく蝉の切なさ盆帰り 抜殻の確固たる色蝉しぐれ (笠山) もうずいぶんと帰省なんてものとも遠ざかっているのだけれど、それでもまだ帰る場所があるだけマシなのかもしれないと思っている。なんだかボクは疲れていて、それはき[…]